修復歴のある再修正
他店修正の手直しや修復歴のある再修正について
技術を伴わない業者による開けてビックリ”修正手直し”など、作業ご依頼お受けする場合とお断りする場合があります。
●その1・・他店の修正でリム形状がオリジナルと明らかに違ったり、リム肉厚が削り込みにより極端に薄くなっているものや溶接不良により亀裂が大きく見受けられるものなど、既に強度が確保できてないものを、多少でも当社が、手を加えてしまえば、万が一の障害があった時の場合などを回避するための理由で一切お断りしてます。
●その2・・強度面や通常の使用には問題なくとも、他店で修正したリムが全体的にボコボコ状態でそれ以外の箇所の修正依頼でも一部手を加えてしまえば、前回のボコボコ状態の修正不良までも、当社の加工不良と思われてしまいますので、、前回修正程度の悪いものへの修正は条件付きでお受けする場合とお断りする場合があります。
●その3・・溶接不良や研磨不良または手抜き作業によるリムの凸凹を色付きコーキングで埋め隠してある修正品の手直しは全てお断りしています。
※損傷のひどい物など修正作業工程ごとに写真を撮り、削り落としなど誤魔化しのない、きちんとした作業の証しとして安心していただけるよう写真をプリントして商品と同封してお送りしています。
※デジカメが登場して依頼10年前より行っています。
手抜き作業や技術の伴わない悪質な業者はどの業界にも存在します。しかし一般ユーザーは雑誌、広告、Webでの宣伝文句や、価格でまどわされ、確かな判断は難しい事です。さらに修正は所詮こんなものだと言う会社すらあります。しかしこれらは修理、修正ではなく応急処置以下のレベルの低い危険な作業です。下記写真の他店修正品はこれまで、数多く当社へ舞い込んで来た極一部の実例です。
例1
修正不良、溶接不良、研磨不良で一番多く当社へ舞い込んでくる色付きコーキング隠しです。(コーキング隠しの手直しは全てお断りしてます。)
溶接研磨の技術がないのか?単なる手抜きなのか?修正不良で表面は凸凹状態、当然裏面(タイヤビート当り面)も凸凹状態ですので、エアー漏れを防ぐためにシーリング塗って誤魔化してある素人だましの悪質な修正品です。中古で購入したホイールや過去に修正に出された方は是非一度リム裏にコーキングがべったり塗られていないか、ご自分のホイールを確認してみてください。
タイヤビート当り面や裏面にコーキングが塗られているのは要注意です。
例2
よくある削り込み修正です。曲り修正などで生じた凸凹を誤魔化すためや、ガリ傷への凹み箇所へアルミ肉盛り溶接をせずに(溶接・研磨の技術が無いなど)高さや面を合わすためにリム全体をひたすら削り込んで見た目だけを治し、結果薄っぺらく仕上げてしまう、強度安全性を無視した、リム研磨修正です。
肉厚が極端に薄くなり、強度が失われるばかりで無く、削り込んだ分、リムの厚み、高さ、外周面も当然小さくなります。リムの形状が変わるため、タイヤリムとの接地面が失われますので、エアー漏れも起こします。さらにカラーで隠れてしまう塗装ホイールの場合、削り込んでもパテ埋して、色を塗ってしまえば解らなくなりますので、余計に厄介です。見積もりやお値段だけで判断されると大変危険です。削り込み修正の詳細はこちら
※当社では作業の証として肉盛り溶接したものは全て写真を撮り商品に添えてお渡ししています。溶接、研磨形成には絶対の自信を持っています。
※削り込み修正の手直しは肉厚を出すために全面肉盛りが必要となりますので、手直し修正不可となります。
例3
修正、溶接、研磨全て不良、それに伴い強度低下など、あまりにもひどい修正品で、プロがしたと、到底思えない溶接と研磨作業例です。当然手直し不可、再修理不能ホイールです。大まかに曲りを直しリムは凸凹状態、適当に削り込み、全体的にリムの形状が明らかに薄く仕上がっていて、見るからに薄っぺらいBBS-LMとなってしまい、使用中に亀裂がほぼ全周入ったようです。また溶接、研磨不良を隠すために色付きのコーキングを塗って誤魔化してあります。非常に悪質は作業です。
当社に依頼されタイヤを外して初めて解った事で、それまでは当然お客様はこの事態を知るはずも無く、お客様には運が悪かったです。今回は諦めてくださいと、諦めてしまうしかありませんでした。
例3-2
クラック溶接5箇所修正後、適当な荒研磨のボコボコ状態をフラット面にするためいつもの色付シーリングで表裏隠してありましたが、再クラックが入りエアー漏れで当社へ舞い込んで来ました。当然お断りして前回の業者へ手直し依頼をお勧めしましたが、もうどうにもならないと断られたようで、常連の車屋さんからの依頼でホイールのオーナーがどうしても直してくれとの事で、前回の溶接跡5箇所全て削り落とし削除して再溶接研磨しましたが強度はかなり劣化して責任はもてませんと条件付で手直しいたしました。
例4
溶接不良による、巣穴だらけのホイール(削り込みによる、修正では有りませんでしたので、手直しいたしました。)
傷そのものは軽い修正ですが、他店の肉盛溶接の程度が悪くピンホール(巣穴)だらけで、そのまま肉盛溶接してもピンホールからエアーや異物が沸いてきてピンホールは消えません、塗装タイプならピンホールをパテで埋める事が出来ますが、アルミ素地むき出しですので、パテで埋めるわけにもいきません。、他店の肉盛溶接した箇所すべて削り取り、新たに肉盛溶接して仕上げました。
例5
溶接不良と言うよりおそらくアルゴン溶接の設備が無くガスバーナーでアルミを溶かし込み、後はパテ埋めして塗装したのかと思われます。10センチ程度の割れでしたのでむしろ下手なアルゴン溶接してあるよりこちらの方が手直ししやすいです。今回のホイールは、オークションで購入したホイールらしいですが、問題のホイールが1本だけ他の3本と色が合っていなかったため当社へ、リフレッシュ4本塗り替えのご依頼でした。現品確認した時、変にボコボコしてましたので、塗装を剥ぐって見てビックリ発見でした。この状態で車に装着して走った事を想像するとゾットしますよね。色が合ってなかったのが、幸いしたのかもしれません。