モノチューブWリム修正
合金W型モノチューブカールリムの曲り修正について
1枚型リムとは違いW型モノチューブカールリムの曲り修正はどこでも直せません!
経験と技術を要す非常に難しい曲り修正です。
1枚型リムのお辞儀程度のリム曲り修正はアルマイトを剥離研磨せずプレスのみで修正出来る事もあります。
凹み箇所を肉盛り溶接しないで凹み部分の低い所を基準に削り込んでしまえばこんな事になってしまいます。
1枚型リムに対してW型モノチューブカールリムの曲り修正はリム構造がパイプ状のため曲がった箇所をプレス修正してもリム外周は当然つぶれたままとなります。つぶれて凹んだ箇所は必然的に外周復元の肉盛溶接が絶対必要不可欠となるためプレスのみで直す事は構造上、「不可能です。」それをしない修正が削り込みとなってしまいます。
下の写真はより判りやすい説明のため曲ったモノチューブリムをプレス切断した解説用の例です。
上写真と同じ工程の修正例
特にタイヤビートのあたる裏面はシビアに形成しないとエアーもれの原因となります。凹んだ部分を基準に削りこみやシーリングで、隠してあるホイールをよくみかけます。表面部分の仕上がりだけを見てリム外周や裏面を確認するお客様はほとんどいません。さらに、タイヤ付きで修正依頼された場合タイヤを組んでしまえば、お客様は確認しようがありません。以前修正に出された方はタイヤ交換時、是非一度タイヤビートのあたる裏面の箇所や外周もしっかり確認して見てください。
最近の2Ps・3Ps組み立て式の扁平タイヤに耐えられるリムの構造として全体の8割以上がW型モノチューブカールリムです。このホイールをまともに直せるお店はほとんど有りません。2Ps・3Psリムの曲りが直せなければホイールのリフレッシュもお受けする事は出来ません。2Ps・3Psの曲り修正に比べたらガリ傷程度の肉盛り修正だけなら屁みたいなものです。(ハイパー塗装やメッキはその後の塗装に時間と手間を要します。)
1枚型アルマイトリム/W型モノチューブカールリムの曲り修正の詳細はこちら■2P・3Pモノチューブカールリムの修正
小さな曲りも大きな曲りもモノチューブリムは全て肉盛り形成が必要となります。
※写真には有りませんが表面だけではなくリム裏から包みこむ溶接となります。
2Ps・3Psのような大きな曲り修正に比べたらよくあるガリ傷程度の肉盛り研磨修正など屁みたいなものです。