裏リムの曲り・割れ・欠けの修正
★裏面修正のため磨き、塗装、メッキ加工等を必要としませんので、カラー、デザイン、サイズ、構造に関わらず低料金にて修正しています。
1・インナーリム(裏面)の曲り修正
車に装着してしまえば普段見えない箇所のインナーリム裏面はアウターリム(表デザイン面)修正とは違い、磨いたり、塗装したり、メッキ処理する必要がありませんので、曲り修正のみの料金となります。エアーが漏れなければ良いよ言うものではありませんので、ホイール振れのないように円真度出しや曲がりによる溶接形成が必要な場合はきちんと肉盛り研磨しています。
裏面曲りによる歪み振れ現象について
エアーが漏れない程度に、ハンマーで叩いたりペンチで伸ばしたりしたホイールをよく見かけますが、裏面はディスクから距離があり深い構造のため時として裏面曲りによりホイール自体のゆがみや楕円状に変形してしまい、またひどい場合センターディスクも引っ張られてついて曲ってしまい、横振れ、縦振れの現象が起ります。
中古ホイール購入時は普段表面の程度のみを確認して、裏面の曲りの有無やハンマー、ペンチで応急処置していないかなど確認しませんのでしっかり確認検品して見ましょう。 裏面の曲りは見た目より結構ホイール振れを起こしますのが、一般ユーザーは判断しにくい難しいところです。
2・インナーリム(裏面)の割れ、欠けの修正
一度割れたものは溶接修正しても強度がどうしても低下します。また同じ箇所や他の箇所が使用中に割れる可能性もあります。
特別なにも無く普通に使用しているだけで割れる事もあります。それは扁平引っ張りタイヤ、シャコタン車、トーインの狂いなど使用条件でも大きく影響されます。
少しでも再クラック防止を図る作業として、均等にアルミを溶け込ますために割れた箇所を大きめに開先を取り、柔軟性のある適した溶接棒の選択や適切な電流圧など出来る限りの対策は図っています。それでも再クラックが起こる可能性はあります。しかしこのクラック割れ修正は、業者によっても違ってきます。
ほとんどが、「強度確保のため」や「普段見えない箇所」との理由で溶接ビート跡(溶接団子)を残した修正が多く見受けられますが、それは強度確保維持に何ら関係するものではありません。これは断言できます。現に溶接団子部の再クラックの修正が頻繁に起こる原因は溶接団子部分のバランスが悪くなり、負担がかかり同じ箇所から割れてしまうとも考えられます。溶接方法加工の違いでも再クラックの有無も左右されます。またメーカーによりアルミ合金材質特性上の違い、使用条件化で再クラックの出やすい出にくいは左右されます。普段見えない箇所だからとの理由で溶接団子を残す方法ときちんと綺麗に研磨する方法と、お客様はどちらを選ばれますか?
そのまま溶接団子を残す作業は、10分もかかりません。その後の研磨形成に原型を作るのに大きく時間と手間がかかるのです。
インナーリム裏面溶接加工でも、当社では溶接修理跡は両面きちんと研磨仕上げをしますので溶接跡(溶接団子)は残しません。よって、バランスも狂う事はありません。
表デザイン面のように表面処理が不要のためメッキ、ハイパー塗装などカラー、デザイン、構造、サイズに関係しません。
20インチ以下クラック割れ曲りなしの場合 1ヶ所 10.000円~(2箇所目より3~5割増し)
クロームメッキ(金属層)加工してあるものは2~3.000円プラスとなります。
マグネシュームの割れ修正は、アルミホイールの5割増しとなります。
割れた上からそのまま溶接するのではありません。溶け込んだアルミが素材にムラ無く完全に密着浸透するように大きめに裁断開裂きを開き、表裏を包み込む様に溶接していきます。溶接の際、巣穴(ピンホール)が出ると、巣穴からエアー漏れしてしまいますので、巣穴が無いよう適切な溶接棒の選択、電圧の調整など確実なる溶接研磨をしています。
いらぬところは研磨せず、肉厚を保ち、円を出し、リム形状はオリジナルに沿って、面はフラットに形成して、見た目も良くバランスも取れるのが本来のクラック修正です。
※ご希望により部分塗装もいたします。