仕上げ実績・ブログ
2011.03.20
BBSスーパーRS19インチ新品ホイールへのプリマドンナ仕様
東北関東大地震の被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
今回の地震による被災者のお気持ちや世間の混乱も配慮して修理やカスタム紹介のブログは自粛していましたが、先日被災地、宮城県の 「みんカラ」友達のJUNさんより 「今後は、少しでも元気を元気を頂けるように、今まで通りホイールリフレッシュなどの記事も観れると本心から嬉しいです^^ 今の辛い状況下、少しでも楽しみを分けて頂けます。」 ありがたいお言葉を頂き、今日からまた修理の紹介やカスタムの紹介をさせていただきます。
復活1個目は完成のご連絡も兼ねまして岐阜県からのご依頼プリマドンナ仕様を紹介いたします。
新品からのご依頼ですので、もちろん修理工程はありませんが、キャップのメッシュプレートのゴールドとパールホワイトの2色カラー(ゴールドリング)に今回は苦労いたしました。
メッシュプレートのパールホワイト&ゴールドリング2色カラー加工
ゴールドがウレタンゴールドなら2色表現もまだ比較的容易ですが、メッキ調への表現のため、まずは素材をピカピカに磨きこみ光沢を出す必要があります。
クロームメッキの方法がありますが、コストが高くなる事と、なにより素材を痛めるリスクを伴います。
磨きこんだアルミ製のプレートへ光沢を透かしながら金に染めます。
ここで一旦クリアーまで塗って表面を抑えます。
ここからのマスキングが大変です。
通常の紙テープ式のマスキングでは案内溝でもない限り、丸い円に沿って円の表現が上手に出ませんし、またデザインが凸凹の形状のため凸から凹への山谷に沿って丸く描くのは不可能に近い作業です。
そこで登場するのがカッティングプロッターです。
柔軟性のある極薄の塩ビのシートをサイズに合わして丸くカットしたマスキング用の塩ビシートを準備します。
※カッティング塩ビシートはボディーマーキングや看板文字用のため塗装用マスキングではありませんの剥ぐ時に糊残りを起こします。糊を削除するのにも手間がかかります。
柔軟性のある塩ビシートを凸から凹への形状に沿ってドライヤーで伸ばしながら少しづつ貼っていきます。
最初の難関マスキングが無事に完了!
パールホワイトを塗り、クリアーまで完成さて、マスキングを剥いだ祭に裁断面とマスキング筋が出ますのでそれをカバーするためにさらにゴールドリングとパールを丸ごとクリアー抑え塗りをしてゴールドリングの完成です。
ゴールドで1回、パールで1回、最後に丸塗り1回、計3回のクリアーを塗った事になります。 (・・汗)
ディスク部のパールや6画キャップ、ピアスボルトのゴールド化は普段やっていますので、予定通りに進みましたが、メッシュプレートのゴールドリング2色化は初のトライで案の定、途中で3枚失敗してしまい、また一からやり直しとなり、メッシュプレートで納期がかかってしまいました。
在庫品で予行練習した時は旨くいったのですが・・・
新品ホイールですので、2Psリム部は加工していませんので、インナーリム、側面はシルバー塗装となり、アウターリムポリッシュ面はダイヤモンドカットの新品ままです。
ダイヤモンドカットはバレル研摩や鏡面研摩のようにテカテカの光沢ではありませんので写真ではやや艶が引いたように写ってしまいます。
キャップ&プレートを2セット分用意していただきましたのでこちらのIMPULプリマドンナもいかがでしょうか?
キャップ&プレートを換えるだけでイメージが大きく変わります。
お客様からの様々なご要望に応じられるようにまずはトライしてみる事、そこから思考錯誤してそれが経験となり次の仕事に繋がります。
経験・体験に勝る修行なし!の言葉通りです。
■BBSースーパーRS19インチ プリマドンナ仕様の詳細■
1・2Psリム部・・・・・・・・・・新品のため加工無し
2・ディスク部・・・・・・・・・・パールホワイト塗装
3・メッシュプレート・・・・・・ゴールドメッキ調&パールホワイト
4・6画キャップ・・・・・・・・スーパーミラー研磨(ゴールドメッキ調)
5・ピアスボルト・・・・・・・・ゴールドメッキ調 へ加工
6・プラ製エンブレム・・・・レッドエンブレム新品交換
スーパーRSのプリマドンナは存在しませんので目立ち度アップです。
(有)オートサービス西のHPはこちら
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