仕上げ実績・ブログ
2011.06.03
クレンツェ(LXZ)クロームメッキからウレタンホワイトカラー塗装
Kranzeクレンツェ(LXZ)ディスク部のクロームがいつものようにボロボロ剥げてきましたのでホワイトカラー塗装いたしました。
一般ユーザーはリムもディスクも同じメッキと思われている方が多いようです。
2・3Ps合金プレスリムに良くあるディスク部のみクロームメッキでリム部はアルマイト処理された構造デザインのホイールです。
クロームメッキからのカラー塗装
普通に使って何した訳でもないですが、クロームホイールは使用中、いずれメッキは剥がれます。
再クロームは高額な料金となり、またリクロームしてもいずれ同じ症状が起きる可能性もありますので、低価格なウレタンホワイトカラーで仕上げました。
クロームメッキに良くある自然劣化からの下金属層が浮いてくる腐食メクレの症状です。
こうなると愛着も薄れ、手入れもやりたくなくなります。
今回はメッキを剥がずクロームの上へカラー塗装するための下処理準備します 。
本来はクロームを完全剥離してからの方がベストですが、お客様のコスト重視のためクロームは剥がず、研磨からクローム専用のプライマーやサフでの対処をいたしました。
クローム金属層とアルミ層の境目、段差を無くすのが一苦労します。
クローム下地専用の下処理、準備が完了したら溶剤カラー塗装用の通常の下サフ塗装をしてメインのホワイト塗装へと続きます。
こちらは2Psリム部のガリ傷修理からBBFバフ鏡面仕上げです。
アウターリム部はクロームメッキでは有りませんので、修理して磨き込めば光ます。
リム部、ディスク部それぞれ個別加工完成後、合体して終了です。
キャップは樹脂メッキのため手を加えていませんのでキャップのシミがやや気になりますが、キャップも安くは有りませんが、新品が入手できますので、後日購入してください。
ご依頼あればこちらで注文手配いたします。
ピアスボルトは錆びていない限り「洗浄研磨」で十分綺麗になります。
●クロム完全剥離例●
こちらはWORK「XX」17インチのディスク部のクロームです。
上記Kranzeクレンツェのディスク部同様にクローム層が浮いてきて裏面はボロボロ状態です。
これも再クロームではなくカラー塗装いたしますが、クローム剥離からの作業依頼のためクローム剥離専門工場へ外注依頼します。
剥離工場から帰って来た時のクローム剥離状態です。
電気分解剥離のためやや素材を痛めてしまい至る箇所へ陥没、巣穴、凸凹が出て来ていますが、ここからは研磨や高熱対応パテ埋めしてパウダーコートするなり、溶剤サフするなりで肌合わせしてメインのカラー塗装が出来ます。
クローム完全剥離の方が上記「Kranzeクレンツェ」の研磨下処理による上塗りより耐久性や仕上がり品質は向上いたします。
クロームメッキから多種カラー塗装への塗り替えはクローム層を剥いだ方が塗装の耐久性は格段に向上しますので、クローム完全剥離をお勧めいたしますが、その分クローム剥離代や剥いだ後の下処理に手間と時間がかかり料金と納期もそれなりにかかってしまいます。
いずれにせよ、クロームホイールは修理も再クロームも別カラー塗装もすべて一番コストの掛かる面倒で厄介なリフレッシュ・リメークとなります。
※クロームの腐食、メクレのない程度の良いクロームは直にパウダーコートで対処出来ますので、低コストで耐久性のあるカラー塗りが可能となりますので、クロームメッキからカラー塗装をお考えの方はクロームが剥げる前にご相談ください。
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