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2011.09.19
パウダーコート(グロスブッラク&マットブッラク)塗装!
「Prodrive」グロスブッラク(艶有り黒)と「Moviteec」マットブッラク(艶消し黒)パウダーコートによる再塗装です。
パウダーコートは素材への密着性と肌が頑丈な事が一番の売りです。
しかしパウダーコートは様々なカラー表現ができない事が欠点です。
色により今回のような「黒・白」といった調色を要さない原色はパウダーコートがお勧めです。
その1・・「Prodrive鍛造18インチ」グロスブッラク(艶有り黒)パウダーコート
4本見事にガリ傷だらけです。
一旦塗装を剥いでからまずはガリ傷修理に入ります。
写真では納まりきれないほどの肉盛り溶接となります。
カラーで隠れるとは言え「パテ埋めや削り込み研磨」はいたしません。
剥離からブラスト研磨!
パウダー下処理の「当店独自」の「バレル荒研磨」です。
ホイールへのパウダーコートをしているお店自体もまだ少ないですが、その中でバレル研磨を利用して下処理までしているところはそうはありません。
「脱脂剤混入のバレル荒研磨」までしてからのパウダー噴射ですので、問題なく通電してくれて旨く粉が載ってくれます。
パウダーを180℃で釜焼きして完成です。
※キャップもアルミ金属製でしたのでパウダーコートして同質肌となりました。
※注)樹脂プラ製のキャップは高温焼付けができないためパウダーコートは不可となります。
1Psホイールへのパウダーコートは「表、裏、側面」丸ごと粉をかけますので全面丸塗りとなります。
表デザイン面をメインに狙って塗りますので裏、側面は表面よりシビアーな肌仕上げとはいきませんが見た目も良くまた塗膜肌の硬さは表面と変わりがありません。
その2・・「Moviteec鋳造19インチ」マットブッラク(艶消し黒)パウダーコート
前回当店で溶剤系のマットブッラクを塗ったホイールです。
当時はパウダーコートでの対応が出来ていなかったため、今回はパウダーコートによるマットブッラクでの塗り替えです。
従来の溶剤系のマットブッラクよりパウダーマットにより塗装肌が頑丈になります。
パウダーは全て「塗装完全剥離からブラスト研磨さらにバレル研磨」と下処理が増えてきます。 下処理が良く無いと粉を弾いてしまいます。
写真には無いですが、下研磨後さらにアルミ肌へ密着性を図るためパウダー用の「魔法の水」を塗ってからパウダー噴射です。
1Ps鋳造ホイールの大きめなサイズは肉厚があるため1本目と4本目に焼付け温度の温度差が生じます。その温度差で焼きムラが出る恐れがありますので念のため2本ずつ焼付けして乾燥します。
その点、上記その1・・「プロドライブ」のような超軽量の鍛造ホイールは肉厚が薄く熱伝導率が均一のため4本同時に焼く事が出来ます。さらに軽くて持ち運びが楽なため同じ塗装や磨きでも軽量の鍛造品は年寄りの体に優しいホイールです。
パウダーコートによる丸塗りマットブッラク完成!
パウダーコートは、粉が熱により溶かされて金属素地へ樹脂がベッタリと「へばり付いた状態」となります。金属素地への密着性はパウダー塗装の方が断然有利ですので「白・黒」系のカラーはパウダーコートがお勧めです。
●溶剤系カラー(液体スプレー式)は、車のボディーカラーと同質ですので、耐久性は十分なレベルですが、傷に弱く、剥がれ易く、退色性に劣ります。しかし最大の利点は調合次第で無限のカラーが作れる事と部分修理、部分塗装が可能な事です。
●パウダーカラー(固体静電式)は調色が出来ない 、部分塗装や重ね塗りが出来ません。しかし最大の利点は密着性、退色性、耐久性は溶剤カラーよりも断然勝ります。
完全無欠の塗装などこの世に存在しませんので、全て一長一短があります。 目的に応じて使い分ければそれが、ベストな塗装の選択です。
スーパーミラーポリッシュ・BBF鏡面研磨・ハイパー塗装・ウレタンカラー塗装・粉体パウダー塗装など、磨きや塗装が出来ても、基本・土台となる確実な修理、修正が出来てないと見た目だけ綺麗にしても意味がありません!!
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- パウダーコートカラー丸塗り