仕上げ実績・ブログ
2012.02.06
シュティッヒディッシュ17インチガリ傷修理からリフレッシュ・リメーク
懐かしの「シュテッヒディッシュ」17インチガリ傷修理からリフレッシュ・リメークです。
ディッシュと言えば「ザウバーかシュテッヒか」と呼ばれた人気を二分する当時VIPカー定番ホイールです。
20年数年前のホイールでその間、色んなオーナーを渡り歩いて生き残ったホイールですからそれなりに修復暦や劣化は当然有りますが、これを「修理の技」と当時無かった現代の技術「パウダーコート」を利用したリメークです。
シュテッヒディッシュガリ傷修理からリフレッシュ・リメーク
神奈川県のお客様・・1本削り込み修復暦有りですので肉厚や高さ復元は不可のためそのまま再生となります。
他3本の手付かずの曲りガリ傷修理は問題なく完璧に修理してからのリフレッシュです。
天井からリム側面見事に削り込んであります。
この1本がやや低くなっていますのでこのままの修理から磨き再生となります。 これはオーナー様へ報告承諾済みです。
インナーリムも至る所が曲っていますので曲り修理は必須です。
曲ったまま塗装・磨きしてもリフレッシュの意味がありません。
写真スペースの関係上極一部の肉盛り修理風景です。
ディスクの塗装剥離した状態です。ダイヤモンドカットポリッシュが出現しました。
旋盤カットで形成したディスクをいきなり直塗りしてありますので、これでは塗装の密着も悪くなり塗装が永く持たない原因です。
「コスト重視」見え見えですね。・・・
パウダーコート足付け下処理のためにハンド研磨して120℃で空炊きします。
これで当時の新品より下処理は遥かに確実です。
地金との密着性を上げるためにパウダーコートサフを蒸着させて釜で180℃焼付けしてパウダーを溶かします。
白っぽく見えますがこれがパウダーコートサフ樹脂膜の焼き付け完成後の肌です。 これから溶剤シルバーメタでお化粧塗装をします。
再塗装したインナーリムとディスク部、ガリ傷修理したアウターリムとゴールド化したピアスボルトなど各パーツの完成です。
シーリング打ち直ししてピアスボルトを付け合体完了となります。
リムの元は合金プレスアルマイトリムのためBBFバフポリッシュ仕上げとなります。
※合金プレスアルマイトリムは金属肌が軟いためバレル研磨には不向きです。
インナー・側面もこんな感じです。
周りが綺麗になれば錆びたナットがやや気にはなりますが、見えない箇所のため今回はこれで良しです。拘りご希望有ればナット交換もいたします。
あの削り込み研磨とガリ傷修理などの溶接修理箇所なども解らないほどまでに修理してここまで綺麗になっています。
曲りからガリ傷を直して溶接研磨形成した誤魔化しの出来ない剥き出しのポリッシュ修理こそが ホイール修理屋として問われる本来の技量です。
パテ埋めて色を被して誤魔化しの利くカラー塗装修理とは訳が違います。
最終仕上げとなる見た目の塗装や磨きの評価より基本となる見えない修理の評価の方が修理屋として嬉しく誇りに思います。本業は修理屋です。
削り込んでパテ埋めしてから塗装や磨きなどは修理屋の仕事では有りません。
それはユーザーDIYのレベルです。
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