仕上げ実績・ブログ - 2012年08月
2012.08.31
二輪バイクホイール(アルミ&マグ)のパウダーコート
今回は同時期入庫の「ヤマハR1-Z205CCアルミホイール」と「NSR250CCマグホイール」と他パーツへのパウダーコートの紹介です。
パウダーコートは高温焼付けの樹脂皮膜のためアルミ、マグなど素地への密着性が高く、耐久性、耐食性に優れさらに頑丈肌ですので傷にも強いため剥き出しの二輪用ホイールには一番適したカラー塗装方です。
パウダーコートは高温焼付けによりベアリングのパーツを痛めますのでベアリングは予め取り外す必要があります。
マグはスチールやアルミと違い密着性が極端に悪く、酸化腐食し易いため剥離からパウダー前に特別な前処理が必要となります。
2輪ホイール&パーツへのパウダーコート
その1・・・ヤマハR1-Z205CCアルミホイールへのパウダーゴールド
熊本県のお客様・・少々の傷は有りますが曲りが有りませんので直ぐに剥離工程に入れます。
リム傷を直し塗装剥離からブラスト研摩してベアリングを外し内部へパウダーが入らないようにマスキングしてパウダーコートへの下処理をします。
水分飛ばしの空焚き(120℃・20分)して保管箱で冷めるを待ってパウダーコートの準備をします。
パウダーゴールドの噴射!専用釜で200℃・10分ほど焼いて粉を溶かします。
冷却完成!フロント側
冷却完成!リアー側
アルマイト処理されたブレーキキャリパー
薬品反応にてアルマイトを溶かして傷を直したからブラスト研摩します。
2個1のパーツですので分解して個別にプライマーから前処理をします。
ブレーキフルードの箇所はパウダーがかからないようにマスキングしてパウダーコートを噴射!
マスキングを剥いで2個1パーツ完成!
パウダーコートのベージュカラーです。
ちなみホイールや小物パーツなどへの光輝アルマイトやアルマイトカラーもお受けしています。
その2・・・ホンダNSR250CCマグホイールへのパウダーグロスホワイト
鹿児島県のお客様・・・ややマグの含有量の少ないマグホイールです。マグの純度が高いモノほど塗装へのリスクが高くなります。
剥離ブラストからマグ専用の化成処理してさらにアンダーコートしてパウダーコートを静電蒸着させます。
マグはアルミよりパウダーコート前の処理が2コート増えます。
パウダーホワイト噴射!
マグは剥離したまま放置すると直ぐに腐食が始まりますので剥離したら一気にパウダーコートまで済ませます。そのためマグは作業開始したら付きっ切りとなり他の作業と並行できません。
冷却完成!フロント側
冷却完成!リアー側
※注):アルミに比べればマグはレベリング(平滑化)がやや劣り気泡や発砲が出る可能性が高くなります。そんな場合はビジュアル的な思考からさらに溶剤にてお化粧塗装をします。これは4輪ホイールも同じです。
クロームスチール製のバイクハンドルのパウダーコートグロスブラックです。
マスキングしてパウダーグロスブラック
スチール製は通電性が強くパウダーの密着性も高くなります。
2輪ホイールの再塗装やポリッシュ仕上げ(スーパーポリッシュバレル研磨)など4輪ホイールとほとんど変わりませんが、大きな曲り修理がある場合は歪みが出て修理不可となる事も有ります。
ガリ傷、欠けなどはアルミ・マグ問わず問題なく修理できます。
2輪ホイールも2本セットのリフレッシュ・リメークに限り無料キャンペーン中です。
※曲りのある2輪ホイールは修理不可の可能性が有りますので曲りの有るホイールは対象外です。
お問い合わせやお見積もりは会社メール
nishi@243ok.co.jp の方へお願いいたします。
お電話でもお気軽にお問い合わせください。
0995-65-7225 担当ニシまで
(有)オートサービス西 HPはこちら
2012.08.29
OZフッツーラ18インチ/クラック修理からのリフレッシュ
相変わらず入庫の多いOZフッツーラの修理からのリフレッシュですが、年代物で人気商品のため色んなオーナーと修理屋を渡り歩いているため今回のような結果になってしまう粗悪修理の典型的な例のリフレッシュ紹介です。
このブログを良く読んでホイール修理屋の選択と中古購入の参考にしてください。
お値段重視で安ければ良いモノでは有りません。
OZフッツーラ18インチ/クラック手直し修理からのリフレッシュ
大分県のお客様・・クラック修理の手直しの御依頼ついでにリフレッシュも兼ねた作業となり写真では何て事の無いフッツーラの様ですが4本見事に削り込み修理して有り薄っぺらいリムになってしまっています。
溶接団子跡へまたクラックが入っています。
強度確保の理由らしく溶接団子を残した修理を良く見かけますが、これは何の根拠も無いただの手抜き修理です。こんな修理なら10分前後で終わります。溶接しただけで1.5万円ってこんなに美味しい仕事は有りませんよね。
コの時型に溶接団子痕を削除して開先を大きく取り新に溶接します。
やや粘度の有る溶接棒で表裏包み込みように低温で溶接します。
表、裏研摩形成して一旦タイヤを組んでエアー漏れチェックをして問題なければ
インナーリムのブッラク塗装への前処理に入ります。
削り込んで有るリムはこれ以上薄くならないように下処理のリム研摩は手作業で行い最終の磨き込みをBBFバフポリッシュ機で仕上げます。
センターディスクとディスクプレートは塗装仕上げですので剥離からブラストしてハンド研摩の前処理をします。
溶剤シルバーメタ仕上げですので溶剤の前処理をします。
フッツーラはリフレッシュしたカーボンリングも含めると20パーツとなりそれに加えピアスボルトも160本有りそれら全てリフレッシュしますので手間のかかる作業です。
リムは薄いままでは有りますが合体完成です。
見た目はバッチリですが強度的に難有りです。
インナーリムクラック手直しは強度的には不安が有りますが見た目ほぼ完璧です。
3本はシミ、腐食が有りませんでしたので元通りとなりました。
1本オンクリアー特有の腐食虫食いが酷かったため痕跡がやや残ります。
オンクリアーポリッシュの虫食い現象については こちら
写真左は現在お預かりしているフッツーラのオリジナルのリム肉厚で写真右が今回の削り込みリムです。比べて見れば半分以下になっているのが解ります。
これを参考に中古購入の際は十分注意してください。
※旧式の1枚型リムは元々リムの厚みが均一でなくまちまちでも有ります。
輸送事故発生
↓
商品発送後に運送屋さんがホイールを落とされたらしくリムが曲ったとの連絡が有り、ただでさえ薄いリムですのでちょっとした衝撃でもこんな風にベロット曲ってしまいます。
こうした輸送事故や紛失障害のために当社では発送時保険を掛けて有りますので即日修理して返送いたしました。
基本土台となる確実な修理が出来てこそリフレッシュ・リメークへと繋がります。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り今年も送料往復無料キャンペーンを継続中です。
お問い合わせやお見積もりは会社メール
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2012.08.26
エンケイ15インチとハヤシストリート14インチのバレル研摩(2次元)
エンケイ15インチとハヤシ14インチの1Ps鋳造(Cast)ホイールへのスーパーポリッシュバレル研磨(2次元)ノークリアー仕上げです。
2台とも同じようなポリッシュ加工ですがハヤシはサイド面をブラックにしたやや手の込んだ2次元ポリッシュをしてみました。
同時期入庫で同時期に作業しましたので2台まとめて紹介いたします。
その1・・エンケイ1Ps15インチのスーパーポリッシュバレル研磨(2次元)
群馬県のお客様・・・新品同様で手を付ける所のない程度良好な1Ps鋳造(Cast)ホイール。 先月三栄書房さんの雑誌取材の時のホイールです。
剥離ブラスト研摩からハンド荒研摩!修理の無い商品はいきなり塗装剥離から始められますので作業が順調に進みます。
バレル荒研摩を数回して仕上げ研摩へと入ります。
仕上げ前の中研摩です。まだホール穴付近は白っぽく荒の傷がまだ沢山残っています。これが消えるまで何回もハンド研摩して地道に仕上げて行きます。
バレル研摩仕上げの完成です。
1Psは本体丸ごと研摩ですので、インナーリム、側面部もついでに綺麗になります。
光り難い凹面のホール穴付近も均等に輝き、センターキャップ小物はトレース研摩機からさらにバレル研摩しての2台の研摩機を活用しての研摩です。
リムポリッシュ部もBBFバフポリッシュとはまた違ったバレル独特のアルミの柔らかい輝きとなります。
その2・・ハヤシ14インチのスーパーポリッシュバレル研磨(2次元黒塗装)
鹿児島県のお客様・・・1976年製で36年前のホールです。この頃はクリアーなど塗って有りませんので艶引き白ボケはしていますがオンクリアーされていないためオンクリアー特有の白シミ、虫食い、腐食が出ていません。
オンクリアーの虫食い、腐食発生の原因はこちら
元の旋盤切削ポリッシュではなく磨き込みバレル研摩で復活させるために旋盤ラインを消して荒から中研摩の状態です。
ポリッシュ仕上げの前にスポーク窓部へ黒の塗装をしてクリアーまで一旦塗ってそれからデザイン天面部を磨き込んで行きます。
窓の黒を残しデザイン天面部のバレル仕上げ研摩完了です。
サビサビの座金は特別磨いた訳では有りませんがついでに綺麗になっています。
汚れて痛んでいたリムサイド面もご覧の通り光沢が復帰しました。
36年前のホイールでも腐食、虫食いが無ければバレルでここまで蘇ります。
※注:)ハヤシは古いホイールのため上記エンケイと比べて同じ鋳造でも製法、合金素材の違いで若干の巣穴や腐食痕は多少出現します。
※窓部サイド面塗装は追加料金となります。
鏡面レベルに引き出すために各研摩機の前処理研摩から仕上げの最終兵器は高度なバレルフィニッシュです。
↓
4台の研摩マシーンがあればホイールに限らず大概のモノは磨き加工出来ます。
1・油式リム研摩機
曲りやガリ修理後に面出しの荒研摩からインナーリム研摩や切削油を使って仕上げ研摩まで出来る高速回転式の一般的なリム専用研摩機です。
2・湿式トレース研摩機
バフ専門工場で使っている小物パーツ専用の研摩機です。 バイクのパーツやホイールのキャップはもちろんホイールのセンターディスク天面なども研摩できます。
3・湿式BBFバフポリッシュ研摩機
「1・油式リム研摩機」での仕上げフィニッシュがどこも一般的ですが、これだけではどうしてもペーパーラインが出てしまいまた深リムなどは特に研摩ムラが出るためホイール側を低速回転させてバフ側が高速回転して磨き込む事でリム全面を均一にムラ無く磨き込みが出来る半自動バフ研摩機です。
4・水槽混入湿式バレル研摩機
1~3の研摩機は前処理研摩として利用して小物パーツからディスク部またホイール本体丸ごと研摩できる日本に数台しか無い当店自慢のセラミックと液体コンパウンドで磨く水槽混入湿式バレル研摩機です。
※写真の泡はシャンプーでは有りません、液体コンパウンドの泡です。
※お預かりする商品は基本中古品です。色んなマシーンをいくら揃えても修理が出来ないと無駄な機械になってしまいます。
ノークリアーでは白ミミズ現象は入りませんし少々の傷はユーザー自信で治せる事が最大の利点です。そのためスーパーポリッシュバレル研磨はノークリアーのご希望が多いですが、ノークリアーは素地剥き出し表現のためメンテを怠れば艶落ち白ボケしますので、大切なホイールを定期的に磨いてやる必要があります。 ※ノークリアーのお客様へはメンテ用のコンパウンドを低価でお分けいたします。
白ボケ現象回避や普段のメンテが面倒な方はオンクリアーで表面保護する方法となります。
ミラーポリッシュへのオンクリアーには溶剤系硬質クリアーとパウダーコートクリアーとあります。
※古い鋳造ホイールへのパウダーコートクリアーは不向きです。
素材の特徴、ご予算、ご希望に応じてオンクリアーを選択ください。
オンクリアー&ノークリアーの特性についてはこちら
ノークリアーのメンテナンスについてはこちら
ミラーポリッシュへのパウダーコートクリアーはこちら
一遍磨き込んだミラーポリッシュホイールのガリ傷修理など傷箇所のみを修理して再度バレル研磨機へ投入すれば簡単に直りますので低価格、短納期を実現します。
※オンクリアー仕上げは一旦クリアーを全部剥いでからの再研磨してオンクリアーとなりますので、ノークリアーよりやや納期と料金がかかります。
以前当社でスーパーミラーバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーは安心してお任せください。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り今年も送料往復無料キャンペーンを継続中です。
お問い合わせやお見積もりは会社メール
nishi@243ok.co.jp の方へお願いいたします。
お電話でもお気軽にお問い合わせください。
0995-65-7225 担当ニシまで
(有)オートサービス西 HPはこちら
2012.08.23
BBS-Super-RSリフレッシュパールホワイト
Super-RSのガリ傷修理からパールホワイト再塗装リフレッシュ・リメークです。
Super-RSのディスクカラーはシルバーしか設定が無くハイパー塗装(DBK・DSK)やその他カラーが有りませんのでみな同じフェイスでやや個性に欠けるSuper-RSをオンリーワンカスタムへとご提案いたします。
BBS-Super-RS18インチパールホワイトにリフレッシュ・リメーク
福井県のお客様・・・2回目のオーダーです。ガリ傷修理ついでにパールホワイトへ模様替えです。
流行に左右されない不動の名品、旧RSの3Psデザインをそのまま引継ぎ2PsとなってリニューアルしたSuper-RSですがシルバー1色しか無くしかも2Psのため旧RSのようにアウターリップ交換など着せ替えが出来ません。
4本みなガリ傷だらけでしたのでここは普段通り肉盛り研摩形成から始まります。
センターディスクの塗装剥離からブラスト研摩へと入ります。
溶剤パールホワイト用の溶剤サフ前処理塗装をします。
2Psリム本体はパウダーコートホワイトのために丸ごと研摩します。
パウダーコートホワイト噴射!
リムフランジの白は残してピアスボルト辺り面よりBBFバフポリッシュ加工してポリッシュオンクリアーにします。
修理屋の当たり前の作業リムフランジガリ傷修理もご覧の通り、ピアスボルトと6角キャップも研摩して合体完成です。!
2Ps本体のインナーリムと側面リムはパウダーコートホワイトとなります。
■BBSーSuper-RS18インチリフレッシュの詳細■
1・リムフランジ・・・・・・・・・・・・・パウダーホワイト残し
2・2Psリム本体・・・・・・・・・・・・本体丸ごとパウダーコートホワイト
3・ポリッシュリム部・・・・・・・・・BBFバフポリッシュ(オンクリアー)
4・ディスク&プレート・・・・・・・・溶剤パールホワイト
5・6画キャップ・・・・・・・・・・・・・トレース研摩からバレル研摩(オンクリアー)
6・ピアスボルト・・・・・・・・・・・・・洗浄研摩
7・エアーバルブ・・・・・・・・・・・・洗浄研摩
8・エンブレム・・・・・・・・・・・・・・交換 無し
4台のマシーンでポリッシュ加工いたします。
↓
4台の研摩マシーンがあればホイールに限らず大概のモノは磨き加工出来ます。
1・油式リム研摩機
曲りやガリ修理後に面出しの荒研摩からインナーリム研摩や切削油を使って仕上げ研摩まで出来る高速回転式の一般的なリム専用研摩機です。
2・湿式トレース研摩機
バフ専門工場で使っている小物パーツ専用の研摩機です。 バイクのパーツやホイールのキャップはもちろんホイールのセンターディスク天面なども研摩できます。
3・湿式BBFバフポリッシュ研摩機
「1・油式リム研摩機」での仕上げフィニッシュがどこも一般的ですが、これだけではどうしてもペーパーラインが出てしまいまた深リムなどは特に研摩ムラが出るためホイール側を低速回転させてバフ側が高速回転して磨き込む事でリム全面を均一にムラ無く磨き込みが出来る半自動バフ研摩機です。
4・水槽混入湿式バレル研摩機
1~3の研摩機は前処理研摩として利用して小物パーツからディスク部またホイール本体丸ごと研摩できる日本に数台しか無い当店自慢のセラミックと液体コンパウンドで磨く水槽混入湿式バレル研摩機です。
※写真の泡はシャンプーでは有りません、液体コンパウンドの泡です。
※お預かりする商品は基本中古品です。色んなマシーンをいくら揃えても修理が出来ないと無駄な機械になってしまいます。
アウターリムのポリッシュ仕上げは「BBFバフ鏡面研摩・スーパーミラーバレル研磨・ダイヤモンドカット」の3種類の研摩加工に対応しています。
※RSの薄型リムはダイヤモンドカットは不可となります。
3種類のアウターリムポリッシュ研磨についてはこちら
ダイヤモンドカットについてはこちら
ディスク部へのカラー塗装「溶剤系ウレタンカラー・粉体パウダー塗装」と当店自慢の「スーパーミラーバレル研磨(ミラーポリッシュ)」いたします。
※粉体(パウダー)塗装は部分塗装や指定カラー調色がで来ません。
粉体(パウダー)塗装についてはこちら
4本リフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!
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2012.08.20
OZフッツーラ17インチ/スーパーポリッシュ3次元バレル研磨
相変わらずの根強い人気でBBS-RSに次ぐ入庫率の多いOZフッツーラの3次元研摩リフレッシュ・リメークです。
OZフッツーラは多くのパーツから構成されています。
1・アウターリム 2・インナーリム 3・センターディスク
4・キャッププレート 5・カーボンリング 6・エンブレム
7・ピアスボルト
完全分解可能な3Psのため各パーツごとの加工やパーツ交換が自由自在に着せ替えが可能です。
OZフッツーラはBBS-RSと同年代(20数年前の年代物)の3Psタイプで素材や構造もほとんど同じですのでRSと同じ作業の流れです。
OZフッツーラ17インチスーパーポリッシュバレル研磨(3次元)
埼玉県のお客様・・年期モノですのでそれなりの年数劣化や修復暦も有りましたがバレル3次元研摩で見事に復活してまだまだ現役として愛用されます。
使い捨ての流行ホイールと違って次の世代まで永く愛用されるホイールはそうはないですよね・・・
ディスク部の荒研摩からバレル荒研摩!
これから3次元仕上げとなります。
パウダーコートのインナーリム前処理研摩!
インナーリムへのパウダーコートグロスブラック噴射!
この時代のホイールにはパウダーコートなど存在しませんでしたので塗装も磨きも現代の技術で復活させます。
インナー2本の腐食が酷かったためパウダーコートの高温焼付け(200℃)により腐食部からの異物沸きが発生しました。インナーリムとは言えこれではまずいですので溶剤塗装で手直しです。
さすがに古いモノはそれなりのリスクを伴います。
3Psパーツ個別の塗装&磨きの完成です。
合体して完成! 素材の良い物はそれなりに綺麗になります。
インナーリムへのパウダーコートとブツの手無ししたインナーリム
リムとディスク天面もちろんディスクサイド面までバレル3次元研摩ならではの芸の細かいツル肌テカテカ仕上げとなっています。
■OZフッツーラ3次元研摩リフレッシュの詳細■
1・アウターリム バレル研摩(ノークリアー)
2・インナーリム パウダーコートグロスブラック
3・センターディスク バレル3次元研摩(ノークリアー)
4・ディスクキャッププレート バレル研摩(ノークリアー)
5・オリジナルロゴ OZゴールドシール作成
6・エンブレム 溶剤ウレタンレッドカラー
7・ピアスボルト 洗浄研摩
スーパーポリッシュバレル研磨のノークリアーは白ミミズ現象は入りませんし少々の傷はユーザー自信で治せる事が最大の利点です。そのためスーパーポリッシュバレル研磨はノークリアーのご希望が多いです。その反面ノークリアーは素地剥き出し表現のためメンテを怠れば艶落ち白ボケしますので、大切なホイールを定期的に磨いてやる必要があります。
白ボケ現象回避や普段のメンテが面倒な方はオンクリアーで表面保護する方法となります。
ミラーポリッシュへのオンクリアーには溶剤系硬質クリアーとパウダーコートクリアーとあります。
※古い鋳造ホイールや腐食の酷いモノへのパウダーコートクリアーは不可です。
素材の特徴、ご予算、ご希望に応じてオンクリアーを選択ください。
オンクリアー&ノークリアーの特性についてはこちら
ノークリアーのメンテナンスについてはこちら
ミラーポリッシュへのパウダーコートクリアーはこちら
一遍磨き込んだミラーポリッシュホイールのガリ傷修理など傷箇所のみを修理して再度バレル研磨機へ投入すれば簡単に直りますので低価格、短納期を実現します。
※オンクリアー仕上げは一旦クリアーを全部剥いでからの再研磨してオンクリアーとなりますので、ノークリアーよりやや納期と料金がかかります。
以前当社でスーパーミラーバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーも安心してお任せください。
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2012.08.17
BBSアンダーディスクLM19インチのパールホワイト
海外LMのアンダーディスク(裏組)仕様のリフレッシュ・リメークです。
国産LMは全てオーバーヘッドディスク(表組)ですが、それをアンダーディスク(裏組)へ組み換えるお客様も最近増えて来ています。
デザイン、カラーが同じでも裏組になれば リムがもう一段取れる事とポリッシュの領域が広くなりフェイスがガラリと変わります。
アンダーディスク(裏組)LM19インチのカスタムリフレッシュ
福岡県のお客様・・・2回目のオーダーです。既製品には無いモノを常に求められて、前回はOZフッツーラを3次元ミラーポリッシュにして、今回はLM版プリマドンナ仕様です。
アンダーディスク(裏組)の程度良好な海外LM(DSK)です。
ベースはパウダーホワイトを塗りますのでリム本体とディスクの塗装剥離からブラスト研摩の前処理をします。
パウダーコートホワイト噴射!
パウダーホワイトをベースに溶剤のパールホワイトで仕上げます。
これからアウターリムのポリッシュ加工のため他のディスクを組んでBBFバフポリッシュ加工に入ります。
リムフランジはパールホワイトを残してポリッシュ部へオンクリアーしたら各パーツの完成です。
ピアスボルトをゴールにして装着合体完成です。
リム本体のインナーと側面はベースカラーのパウダーコートホワイト仕上げとなります。
アンダーディスク(裏組)LMの完全ワンオフパールホワイト仕様です。
あえてリムをダイヤモンドカットにしなかったのもカスタムへの拘りです。
「スーパーポリッシュバレル3次元研磨」と「ブラッシュッド」と「ダイヤモンドカット」と「パウダーコート」とあらゆる加工を融合させた岐阜県K様の究極のLMをただ今準備中です。完成後ブログにて紹介いたします。
色換え、磨きしてお化粧だけしても意味がありません。確実なる修理が出来でこそお客様のご希望するワンオフカスタムへと繋がります。
4本リフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中です。
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2012.08.11
OZシュニッツアー18インチのリフレッシュ
お盆休み前のお仕事も今日までです。
5連休前のブログはOZシュニッツアー18インチのリフレッシュを紹介いたします。
2・3Psホイールは全て分解しての各パーツの個別加工をしていますので他のホイールも作業の流れは同じです。
OZシュニッツアー18インチのリフレッシュ
栃木県のお客様・・経年劣化はそれなりにしていますが、程度上々のシュニッツアーです。
古いホイールへの上塗り塗装はしませんので溶剤カラー仕上げでも剥離してブラスト研摩、ハンド研摩から始まります。
溶剤ウレタン焼付けのシルバーメタの下処理塗装
リム専用研摩機にてジグ用のディスクを一旦組んでリムを研摩します。
※元ディスクを組んで研摩するのは有りません、ディスクはフッツーラですがシュニッツアーのリムです。
通常はリム研摩機のみでのバフ仕上げが一般的ですが、それではどうしてもペーパーラインが入りムラが出てしまいますので、また一旦ディスクを外しリム単体にしてさらにBBFバフポリッシュ研摩機で荒から仕上げまでの研摩をします。
ホイール側とバフ研摩側の角度を調整してアウトリム全面を隅々まで研摩出来ます。
他のディスクを組んだり外したりと面倒ですが、リム研摩機とBBFバフポリッシュ研摩機の2台を使って研摩していますのでより高レベルなポリッシュ仕上げが可能です。※素材の悪いモノや腐食、虫食いの有るモノは光沢の復元できても巣穴や虫食いの黒斑点は多少残ってしまいます。
インナーリムは人気のブッラクへ塗装して各パーツの完成です。
ピアスボルトも1本ずつ洗浄研摩して合体完成です。
ロゴシールは復元製作貼り付けしてクリアーで抑えて有ります。
インナーリムは汚れの目立たない事の目的だけでなく2トーンのコンストラストから
黒がお勧めです。
腐食の酷かったピアスボルトは数本在庫のモノと密かに交換して有ります。
お盆休み前今日どうにか間に合った6台分です。本日発送いたしました。
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明日12日~16日までお盆お休みのためでメールやお電話は17日以降の対応となります事ご了承ください。
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2012.08.09
BBS-RGR スーパーポリッシュバレル3次元研磨からパウダーコートクリアー
NSX用17&18インチのスーパーポリッシュバレル研磨の3次元研摩と耐久性重視からパウダーコートクリアー仕上げです。
修理や手直しなどが有りませんでしたので予定通り順調に作業が進みました。
いつもこんなのばっかりならいいんですが・・・・
BBS-RGRフル鍛造スーパーポリッシュ3次元バレル研磨からパウダーコートクリアー
愛知県のお客様・・後塗りでリム修復暦有りでしたが許容範囲でしたので問題なく3次元研摩でワンオフホイールになりました。
NSX用ですので前後異サイズでしかも色違いのRGRです。
3次元はサイド面まで全て隅々にハンド荒研摩します。
デザイン天面部はエアーツールが使えますが側面や溝などは全て手作業です。
バレルの荒研摩を1時間以上かけてまた手作業研摩してペーパー目を消して行きます。ここからの作業が全体の8割を占めます。
バレル仕上げ完成です。
ノークリアーなら即日発送ですがここかさらにパウダーコートに入ります。
パウダーコートクリアー噴射!
パウダークリアーは白い粉の状態ですが200℃で10分位焼けば粉が溶けて頑丈肌の樹脂膜のクリアーになります。
パウダーコート完成! 鍛造品は密度が濃く巣穴(ピンホール)が出ませんので問題なくパウダーコート出来ます。
バレルフィニッシュ時よりやや艶引き感はありますが、これでアルミ肌をがっちりとガードしてくれます。
インナーリムもリム側面もパウダーコートクリアーで表面を保護して有ります。
バレル仕上げ時の光沢はこんな感じで隅々までテカテカの光沢です。
バレルフィニッシュ/パウダークリアー前
↓
パウダークリアー後
パウダーコートのによる若干の艶引きと塗装肌レベリングはこんな感じになります。
ポリッシュへのクリアーコートには液体溶剤系(アクリル樹脂)と固体パウダー系(ポリエステル樹脂)があります。また液体溶剤系のアクリル樹脂にも1液型(硬化剤無し)と2液型(硬化剤有り)の2種類があります。
1液型(硬化剤無し)・・・新品ポリッシュホールへのクリアーコートは100%1液型(硬化剤無し)です。 硬化剤が入っていれば数時間で塗料とガンのノズルが固まってしまうため硬化剤の入ったモノは量産式には不向きなため自然硬化しなく肌が弱くても透明度が高い1液型が主流となります。透明度は高いですが塗装膜が薄く肌が弱い軟弱な事が欠点です。
2液型(硬化剤有り)・・・ワンオフ塗装向きで、1液が型よりさらに肌の硬い2液型は硬化剤の比率が高いほど硬質となり 塗料代も高くなります。艶感塗装肌の硬さも期待できるためワンオフでのクリアー塗装は2液型が主流となっています。
パウダーコートクリアー(ポリエステル樹脂)・・塗装膜と言うよりポリエステルの樹脂膜となるため肌が頑丈で密着性も高く 2液の溶剤系とは比べ物にならない硬質な肌となります。難点は高温焼付けのため素材の良し悪しを選び、コストが高いのと透明度が溶剤系よりやや劣ります。
以前当社でスーパーミラーバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーは安心してお任せください。
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・・・お盆休みのお知らせ・・・
8月12日~16日までお盆お休みとなります。
2012.08.06
LM19インチ割れ修理手直しからのスーパーバレル研磨+裏組
NSX用LM18&19インチいわく付き手直し修理からスーパーポリッシュバレル研磨してLMならではの裏技リバースディスク仕様です。
普通の曲りやガリ傷なら何の事も無く普段通りに作業が進みますが、今回のような手直し商品が舞い込むと予定が大きく狂ってしまい他の商品の納期も押してしまいます。
LM19インチ割れ修理手直しからスーパーバレル研磨+リバースアンダーディスク仕様
福井県のお客様・・ オーバーヘッドディスクからアンダーディスクへ組み替えして見た目は別物となりテカテカに蘇りましたが、リムは削り込んで有るわ、割れは残したままにして有るわで粗悪修理・欠陥ホイールの見本みたいなLMです。
タイヤ付きで入荷・・この時点では良くある年数劣化したLMと思っていました。
欠陥品のホイールは荒を隠すためタイヤ付きで売るのがネットショップのセオリーらしく、正直にやっている業者さんがほとんどですが、極一部今回のような悪質な業者さんもいる事も事実です。
タイヤを外したら出てきました。怪しげな良く有る黒シーリング痕!
今回はこの黒シーリングは剥がずにアウターリムの磨きのみとして「インナーや側面リムは加工無し!」とオーナーに作業概要を伝えて分解作業の準備にかかります。
LMはディスクがリムの上へ乗っかっている状態ですのディスクで側面が隠れて見えなかったためこの時点では何も気づきませんでした。・・・が・・(涙)
ディスクを外したらひび割れが出て来ました。
ディスクで隠れて見えない箇所のため割れたままの処置でエアーが洩らないように裏側へ黒いコーキングをしてあるだけです。
手を付ける前にまずは現状の写真をお客様へ報告して対策を考えます。
タイヤ付きのためお客様も当然知る由も無く大変ショックを受けていましたが、もう後へは引けず中古を1本購入するかこれを直すかの選択で、結局クラックの手直し修理となり私の方に余計な仕事が増えて「この忙しい時に簡便してくれ!」と思いながらも引き受けるしかない状況です。
手直しの条件付きとして元は曲りによるクラック現象ですので前回の曲り修理自体も共振しているためその共振は直らない事とクラックを修理しても再クラックが入る可能性が有る事のご了承の元で手直し溶接やり直し修理となりました。
クラック修理してから荒研摩してここで一旦タイヤを組んでエアー漏れチェックします。エアー漏れが無いことを確認してから磨き込みに入ります。
難題のクラック手直しがひと段落すれば後はディスクのバレル研摩への荒研摩に入ります。
バレル荒研摩!
荒研摩から中研摩の繰り返ししてバレル仕上げ研摩してディスク部の完成!
普段は隠れているリム台座からのリム全体を磨き込んで、ディスクを裏から組みアンダーディスク仕様でクロームの新品ピアスボルトを組み付けして完成です。
リバースディスクで割れていた箇所が剥き出しになるためそこも丁寧に磨き込んでありますが、 インナー、側面はこんな事情のため塗装磨き加工無しとなり、他店マジック記入もそのまま残して有ります。
アンダーディスクになれば9ミリのズレと台座の厚み約8ミリで計17ミリがマイナス側になります。
オフセット+38の場合+21となりますのでリムも一段深くなり フェンダー側へ余裕がある場合この方法も有りですね。
教訓!!タイヤ付き中古ホイールはパット見の外見では判断し難いため細心の注意が必要です。
永く愛用すれば経年劣化して曲りやガリ傷もあって当然です。 最終の磨きや塗装は見た目だけのお化粧ですが、基本・土台となるホイール修理が出来ないと磨いて色塗って綺麗にお化粧しても意味が有りません。
4本リフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!
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2012.08.04
二輪ホイールの修正とバイクパーツのバレル研摩
久しぶりのブログは年代物の二輪のパーツ磨きと二輪ホイールの修理の紹介です。
4輪ホイールの修理やリフレッシュがメインとなりますので2輪は全体の5パーセント程度の入庫率ですが2輪ホイールもそこそこやっています。またパーツの修理やパーツ磨きは当店独自のバレル研摩機にて仕上げ研摩していますので通常のバフ磨きとは違った研摩工法で対応出来ます。
年代物のレア物は損傷しる恐れ考えるとリスクが高いため取り扱いに気を使います。
CBX400Fのパーツ磨き(スーパーポリッシュバレル研磨)
茨城県のお客様・・ヘッドカバー・ポイントカバー・ジェネレーターカバー・ブレーキペタル・クラッチペタル・オイルパン・マフラーフランジ計10点の磨きポリッシュ仕上げをします。
オイルパンは1箇所割れ有り
割れた箇所はもぎ取って新に溶接でつなぎます。
エアーツールで込み入った箇所をハンド研摩します。
前処理の基本はハンド研摩です。
バフ屋さんが使っている専用のバフレース研摩機で1個1個丁寧に荒と仕上げでバフ賭けをしてテカテカに磨き込みます。
通常のバフ屋さんならここで研摩終了となりますが、ここからさらにバレル研摩機で 均等な光沢出しをいたします。
パーツの写真は違いますが、こんな風にジグに貼り付けてバレル研摩仕上げまでします。
バレルのジグへ装着するためには対角線上に2個以上の穴が開いていないとボルト締めして貼り付け出来ませんので穴の無いパーツはバフレース研摩機での仕上げとなります。
バレル研摩仕上げの完成です。
バフレース研摩機はデザイン天面、側面しか磨けませんのでバレル研摩で無いとここまで繊細な磨きはできません。
マフラーフランジ以外はオンクリアーです。
二輪ホイールの曲りガリ傷修理
神奈川県のお客様・・良くあるお辞儀をしたメクレ曲り!
二輪はリム幅が小さいためこの程度の曲りでも曲った反対面のリムも引っ張られるため沿ってしまいホイール全体の横振れが起きます。
曲りと横振れを直しプレス傷も削除研摩して完成です。
二輪は時間がかかります。
ガリ傷修理は2輪・4輪関係無く肉盛り研摩形成は必須です。
削り込みやパテ埋め修理など修理とは言えません。
高知県のお客様・・溶接箇所を研摩形成してプライマーやサフなど前処理からメインの塗装してトップコートして完成です。
月10~30本程度で数は少ないですが修理、再塗装前の待機中の二輪ホイールです。
二輪のガリ傷修理(肉盛り研摩)や再塗装(溶剤・パウダーコート)は4輪と手間は変わりませんが曲り修理となれば4輪用から2輪用へジグを変更再設置したり、またリム幅の小さい二輪は片面の曲りで反対側も沿って歪むモノが多いため4輪に比べて非常に難しく手間のかかる修理のため4輪修理より時間を頂いています。
※2輪ホイール修理で納期を急がれる方はご検討見直しください。
2輪ホイール修理に限らず磨きや再塗装(溶剤ウレタン・パウダーコート)やパーツへのスーパーポリッシュバレル研磨などお気軽にご相談ください。
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・・・お盆休みのお知らせ・・・
8月12日~16日までお盆お休みとなります。