仕上げ実績・ブログ - 2・3Ps溶接ハメ殺しの修正・フレッシュ
2013.06.14
ワーク/マイスター2Ps溶接ハメ殺しのリフレッシュ・リメーク
ワークさんお得意の2Psハメ殺しWORK-MEISTER S1のリフレッシュ・リメークです。
リムは「合金プレス光輝アルマイト」でディスクは「鋳造溶剤カラー」2個のパーツで構成される2Psですが、材質と表面処理がそれぞれ違う二つのパーツを溶接されているモノを2Psハメ殺しと言います。
分解出来る2Psならリム単体で新品と同質の光輝アルマイトも可能ですが溶接結合して有れば本来のアルマイトは出来ませんのでリムは磨くか色を塗るかの方法になります。
リムとディスクのパーツ別の加工が出来ないためリム磨きではディスクが邪魔で磨きにくくディスクに干渉しない範囲までの磨きとなり、ディスク塗装ではリムとディスクの繋目や隙間など奥まで完全に塗装が載らないなど難点が非常に多い構造のホイールです。
ワークマイスター2Psハメ殺し16インチのリフレッシュ・リメーク
神奈川県のお客様・・ディスクはワークさん特有の塗装剥げが出て来ています。リムは見た目程度良好でが1本変な修復歴有りです。
このメーカーの塗装はベース下地塗装無しで素地へ直のカラー塗装して有りますので良く見る現象です。
怪しげなコーキング発見!・・・曲り修理からの凸凹面の面出しをするためにコーキングで凸凹を隠した修理です。
コーキングを剥いでみればこんな感じ!適当にグラインダーで削って凸凹になってプレスし過ぎた感でリムが出っ張って膨らんだ状態です。・・・手直し修理は出来ませんので研磨して面を整えるくらいの処置になります。
ディスクの「カラー塗装剥離」とリム「アルマイト剥離」はそれぞれ別剥離方で無垢の状態に戻します。
2Psハメ殺しは先にディスクの塗装を済ましてリム研磨の手順になります。
※分解できればリムのマスキングなども必要有りません。・・・・面倒です。
ディスクのシャンペンゴールド塗装・・インリムまで今回は同色カラーを塗ります。
メタリックですのでクリアー塗装まで一旦完成させます。
リムは出来る限りまでディスクとの境目限界値まで狙って研磨します。
※BBFバフ研磨機ではディスクにバフが干渉しますので人の手による地道な研磨です。
リムをオンクリアーする際にディスクをマスキングしてリムのみオンクリアーすればマスキング筋が出る理由とリム、ディスクのつなぎ目に完全にクリアーが被らな理由からディスクも丸ごとクリアーを被します。密着性向上のためには完成したディスク面を足付けサイディングする必要が有ります。つまりディスクのクリアーは二度塗りです。
看板屋さんが使っている業務用の「Mimakiカッティングプロッター」でロゴシールを制作しています。去年まで15年使っていた「MUTOH」のカッティングプロッターはMac専用でしたのでWin用に変えました。ちなみに15年前のプロッターは150万円前後しましたが今は機能が良くなった上に値段も当時の2~3割程度になっています。
看板の大きな文字作成は簡単ですがホイール用の小さな文字は小文字用のカッター刃使用でカス取りが面倒な作業です。
復元したロゴシールを貼り付けて文字剥離防止も兼ねた目的でクリアーでロゴを抑えて有ります。
インリムはマスキングして塗装無しの予定でしたが、汚れパットカスが結構ありましたのでインリムも研磨してディスク塗装と同時にインリムも同色カラーで綺麗にしました。
リムとディスクの付け根も限界値まで研磨して有ります。
アウトリムは本来のアルマイトでは有りませんので磨き&オンクリアーの塗装肌になります。
・・2Psハメ殺しについて・・
リムは光輝アルマイトのWORKグノーシス2Psハメ殺しです。当然リムの光輝アルマイトは当然不可ですがバフ全面磨きすら出来ず、ディスクのダイヤモンドカットも出来ません。
WORKの人気モデル「シュヴァーツ、マイスター(一部)、ヴァリアンツァ、復刻版エクイップ・seeker・その他」ダミーボルト付きとボルト無しの2Ps溶接ハメ殺しです。
これらリムは皆合金プレスの光輝アルマイトでディスクが「クロームメッキ・ダイヤモンドカット」など新品と同じ表面処理は分解出来ないためリムもディスクもオリジナル同様の修理など全て不可能です。
分解可能な2.3Ps合金プレスリムの化研光輝アルマイト
http://243ok.co.jp/blog/category/492/
【2Psハメ殺しの施工不可な物】
1・リム光輝アルマイト(ディスクが付いた状態でのリム加工は不可)
2・ディスククロームメッキ(リムが付い状態でのディスク加工は不可)
3・リムかディスクどちらかがクロームの場合クロームでない方がクローム剥離により損傷するため一方だけのクローム剥離不可
4・スパッタリングメッキ(1Psホイールや1パーツ個別加工のみの為不可)
5・ディスクダイヤモンドカット(リムにバイト刃が干渉してリムを傷つけるため不可)
6・リム全面バフ磨き(ディスクに干渉しない箇所までの磨きなら可能ですが磨き筋境目が出ます。)
7・リム全面ブラッシュド(ディスクに干渉しない箇所までのブラッシュドは可能ですがブラッシュドが当たらない箇所が出ます。)
8・その他特殊な加工は全て不可
※分解可能な2.3Psはリムとディスク個別加工が可能なため上記8項目全て可能です。
一体型1Psは1個のパーツですのでリムとディスクの個別加工が出来ます。
【2Psハメ殺しの施工可能な場合と留意点】
1・リムからディスクまで溶剤又はパウダーコートのカラー丸塗り
※注):リムとディスクの境目重なり部の隙間から発砲する場合が有ります。
2・リムからディスクまでバレル研摩による丸塗り磨き
※注):ディスクがクロームの場合クローム剥離が出来ませんのでクロームからのバレル研摩は出来ません。
3・リムまたはディスクのマスキングによるパーツ別カラー塗装
※注):リムとディスクの?ぎ目重なり面の奥へは塗装が完全に載りません。
4・リムをガード出来る構造の場合ディスクへの天面2次元BBFバフ研磨や2次元ブラッシュドは一部可能
※注):3次元BBFバフ研磨や3次元ブラッシュドはリムに干渉するため不可
4本フルリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!
お問い合わせやお見積もりは会社メール
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2013.05.24
WORK分解不可とVOLK分解可能なホイールのパウダーコート
WORKの2Ps溶接ハメ殺しとVOLKの分解可能な3Psホイールのパウダーコートによるリム/ディスク塗り分けのリフレッシュ・リメークです。
2Ps溶接ハメ殺しは「違う素材と違う表面処理」のモノを溶接でくっ付けてあるため現状のままの加工では新品同質の再現は100%不可能です。さらに他カスタムオリジナル加工も限られます。
それに対して分解可能な2・3Psホイールはパーツ別に下処理から「再塗装、磨き、メッキ」全て可能ですので、新品同質の再現はもちろんの事、完全カスタム加工もすべて対応出来ます。
2Ps溶接ハメ殺しと分解可能な3Psホイールへのパウダーコート塗り分け
その1・・「分解不可」WORK2Ps溶接ハメ殺しのマットブラック&グロスブラック
鹿児島県のお客様・・WORKお得意の2Ps溶接ハメ殺しです。リムは「合金プレスのアルマイトメッキ」でディスクは「鋳造のダイヤモンドカット」ですが、分解できないたためリムへのアルマイトもディスクへのダイヤモンドカットも傷が入ってしまえばオリジナルの再現修理は絶対不可能です。!限られた他の加工での対応となります。
リムとディスクは違う表面処理のため違う剥離方で塗装剥離とアルマイト剥離します。
インナーリムや側面リムも研磨して1Ps同様に丸ごとパウダーマットブラックを噴射します。
パウダーマットブラック完成後にディスクをマスキングしてアウトリム面をグロスブラックにします。
アウトリムのグロスブラック完成です。
インナーリムや側面リムは1コート目のパウダーマットブッラクになります。
黒の艶消しと艶有りマスキングによる2トーン表現です。
その2・・「分解可能」VOLK3Psパーツ別のマットブラック&クローム調パウダーコート
静岡県のお客様・・往年の名品VOLK鍛造Gr-Aです。20数年前のホイールですが程度は文句なし!・・年代モノとは言え、国産鍛造品は「磨いて良し、塗って良し、軽くて取扱いに良し」と良い事ずくめの3拍子揃った商品ですので作業する側も嬉しいホイールです。
剥離ブラストからアクション研磨!
アウトリムをパウダー下処理のため表側面全面研磨します。
ピアスボルトも剥離ブラストします。
ディスクへのパウダーマットブラックの噴射!
ピアスボルトへのパウダーマットブラックの噴射!
アウトリムへのメッキ調パウダーコートの噴射!
メーカー曰くクロームメッキ調との事ですが焼いてみれば鉛色みたいな感じでメッキ調にはほど遠いです。まだバレル研磨の方がメッキに近いかも・・・
クロームメッキ調色(鉛色?)に2コート目のパウダークリアーを噴射!
パウダーコートの2コート目はレベリングが多少劣りますが今回はあくまでも強度重視とのリクエストです。
全パーツ個別の作業の完了!
合体完成です。アウトリムのクロームメッキ調からパウダークリアーを塗ったら鉛色から合いが変わりハイパーシルバー(DSK)のようになりました。
インナーリムは程度良好でしたので今回は塗装なし洗浄研磨のみです。
パウダー2コートのアウトリム単体は塗装領域が小さい事と鍛造品で有る理由で上手くいきました。しかし鋳造1Ps丸塗りのパウダー2コートの場合はここまで上手くいかないかも知れません。
写真を頂きましたので紹介します。
古いホイールとは言え現行車でも良く似合っていますね。
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2012.05.18
WORKシュヴァーツSC4/20インチの2色再塗装
人気のある「WORKシュヴァーツSC4」ですがこれは溶接ハメ殺しのため分解出来ませんので修理やリフレッシュ・リメークなど加工内容に制限や限界がある構造の2Psホイールです。
分解不能なモノはディスク塗装剥離も出来ませんから上塗り塗装となりディスク塗装にはリムマスキングを要しさらにカラー塗装もクリアー塗装もディスク隅々まで万遍無く塗装が届かないため完全な塗装の耐久性も期待度が半減します。
WORKシュヴァーツSC4/20インチのガリ傷修理から2色カラー仕上げ
山口県のお客様・・元は黒塗りから上面をダイヤモンドカットしたデザインですがハメ殺しのディスクのみのダイヤモンドカットは不可なため他の方法で個性を出して2色カラーとしました。
より良い塗装のクオリティー追求なら当然、塗装剥離からブラスト研磨してアルミ無垢の状態からが理想的ですがアルマイトリムがくっついていますので剥離剤やブラストをすればリムを傷めてしまいます。それも出来ないためリムをマスキングして上塗り可能な溶剤ウレタンベース塗装となります。
指定の「マツダNo34Fカラー」を塗りメタリック系のためクリアー塗装まで完成させます。
ここからが赤ラインのための手の込んだ面倒なマスキングです。
4本ともなると気が遠くなりますので時間をかけのんびりやります。
直線ラインはフリーハンドでマスキングできますがRのきつい細かな円ラインはカッティングプロッターで製作してよりシビアーなマスキングをします。
ベースが黒系のためそのまま赤を塗れば「どす黒い赤」になりますので一旦白をベースに塗ります。
白の上に2色目の赤を塗ります。
赤が乾いたらマスキングを剥いで再度足付けサイディングしてもう一度ディスクだけ丸ごとクリアーを塗ってディスク面の2色塗装の完成です。
アップ部のR面はカッティングによるマスキングですのでギザの無い自然なR円状が出ました。
マスキングがありましたのでリム修理から研磨ポリッシュ仕上げは最後にします。
今回のディスク塗装は剥離はしていませんが「プライマー+サフ+34Fカラー+クリアー+ホワイト+レッド+クリアー」と計7回塗装をした事になります。その間当然中研ぎも有ります。
リムは目立ち難いRの際から上面のみBBFバフポリッシュ仕上げです。手間のかかる作業でしたのでやや納期がかかりましたが無事完成しました。
ちなみにシュヴァーツは本来アルマイト光輝リムですがハメ殺しのため当然ながらアルマイト加工も出来ませんので似た感じのポリッシュ磨き込みとなります。
2Psハメ殺しのリム修理から研磨について前回も説明しましたが復習します。
↓
①のリム天辺は修理から研磨は可能ですが、②の垂直縦面のリムは③の箇所が磨けませんのでリム全面研磨が出来ません。またリムとディスクの隙間はかろうじてマスキングテープが入る隙間しかないため汚れも取る事が出来ませんし無理して擦ればアルマイト肌に傷をつけてしまいます。
2Ps殺しホイールへの修理や塗装、磨きメッキなど加工不可な理由と限られる加工内容について
1・ディスクが突起したデザインやリムとディスクが同じ高さの構造はリムをプレス修理できませんので 曲り修理はデザインを選びます。
2・メッキ系(アルマイト・クローム・スパッタリングメッキ)は分解して個別のメッキ加工となるため再メッキは全て不可です。
3・リム部への全面磨きはリムとディスクへ研磨できる範囲の隙間がある事が条件となり出来るモノと出来ないモノがあり構造、デザインを選びます。
4・当然の事ながらリム交換は出来ません。
5・溶剤系カラー塗装やパウダーコートもマスキングを要したりまた丸塗りでもリムとディスクの隙間の奥部まで完全に塗装が載らないため満遍なく包み込みの塗装ができません。
6・リムのみやディスクのみまたは丸ごとのダイヤモンドカットは不可となります。
※平坦なディスクでリムまで繋がったデザインなら極一部可能なモノがあります。
7・スーパーミラーバレル研磨は構造により一部可能モノがあります。
8・溶接や塗装、磨きは現状の届く範囲までとなり完全な加工が出来ません。
※ダミーボルト付きの1Psホイールはダミーボルトさえ外せばホイール本体そのモノが1個のパーツ ですので上記加工のリム交換以外は全て可能です。
2Ps溶接ハメ殺しホイールはリフレッシュ、カスタムも多く制限されますが、なんといっても単品修理の場合オリジナルと同質の加工にはほとんど対応できないためお手持ちのホイールとの表現が変わってきます。 リムやディスク部がダイヤモンドカットとかメッキ(アルマイト・クローム・スパッタ)だったら分解しての同じ加工が出来ませんのでそこでもうおしまいです。
一般的のユーザーはダミーボルトが付いた2Ps溶接ハメ殺しである事は当然知らずにディスクだけ再メッキにしてくださいとか分解してリフレッシュ・リメークお願いします。など注文を多くいただきますが、それは無理な構造ですのでユーザー側ももっとホイールに関する知識を養ってください。
永く愛用すればいつかは塗装やメッキの劣化も出てきて傷や曲がりにも遭遇します。安物で使い捨てならともかく、高額でしかも修理再生できないホイールはどうなんでしょか?他にはステンレスジャケットとか・・
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単品修理は片道送料当社負担となります。
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PS:最近たまにこちらからのメールの返事が返ってこないとクレームが御座います。 手が空かず当日返信は出来ない事も多々ございますが、2~3日以内には返信するようにしています。
それでも返信がない場合は携帯やPCの迷惑メール設定などが考えられますので2~3日以内に当方からの返信が無い場合は確認のため直接お電話ください。
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2011.12.03
WORKシュバートのガリ傷修理からディスク色換え
リムとディスクの素材や表面処理の違うモノを溶接で結合してあるホイールを2Ps溶接ハメ殺しホイールと呼びます。
2Ps溶接ハメ殺しにはデザインによりダミーボルト「有りの無し」と2通りあります。
分解可能な2Ps.3Psならリムとディスクを個別に様々な加工が可能となりますが、溶接でくっつけてある2Psのハメ殺しはリムとディスク個別の加工内容が制限され、一部の塗装と一部リム磨きしか対応できないため加工に限界があり加工内容も制限されます。
WORKシュバートのガリ傷修理からブッラク塗装
岡山県のお客様・・シュバートはリム(合金プレスアルマイト)・ディスク(鋳造ダイヤモンドカット)です。本来の肌表現は、くっついた状態のままでは残念ながら両者共に加工不可のため他の方法での修理色換えとなります。
2Psハメ殺しホイールに限り、修理・リフレッシュなど新品と同じ表現は100%無理です。
リムは4本ガリ傷と他店修復有りのおまけ付き、ディスク部のダイヤモンドカットは劣化によるミミズシミや塗装剥げです。
ガリ傷肉盛り研磨形成!上面しかこのホイールは研磨出来ません。
詳しくは下欄の方で説明しています。
インナーリム曲り修理です。
注)インナーリム曲りは使用に影響しますので曲り修理が必要です。しかしインナーリムの傷は見えない箇所であり使用に影響しませんので、要望が無い限り傷直しはいたしません。
インナーリムの傷修理は別途御見積もりとなります。
ディスク部の塗装剥離もリムがくっついた状態では磨けないリムへの損傷があるためブラスト剥離も溶剤剥離も使えません。リムに傷が付かないためにマスキングして手でゴシゴシとサイディングする方法が安全です。
下処理塗装からメインのグロスブッラクを塗ってリム研磨して完成です。
ダミーボルトは旨く外せましたので再利用して有ります。
●2Psハメ殺しの修理・磨き・塗装の限界解説●
↓
①は修理研磨が出来るリム上面からR面までの研磨所要範囲です。
③のレッドライン上までが研磨できる範囲となりレッドライン下はディスクとの重なり面となるため研磨出来ません。また研磨しても半端な研磨筋境目が出てしまうため②のリム垂直面の全面磨きが不可となります。
同じ2Psハメ殺しでもディスクの出っ張りが無いタイプならリムとディスクの僅かな隙間下から研磨可能な場合もあります。
①の様に今回は上面のみの修理研磨となり②の垂直縦面のリムは磨いていません。と言うより磨けません。またリムとディスクの隙間はかろうじてマスキングテープが入る隙間しかないため汚れも取る事が出来ません。無理して擦ればアルマイト肌に傷をつけてしまいます。
2Ps溶接ハメ殺しホイールへの修理や塗装、磨きメッキなど加工不可な理由と限られる加工内容について
1・ディスクが突起したデザインやリムとディスクが同じ高さの構造はリムをプレス修理できませんので 曲り修理はデザインを選びます。
2・メッキ系(アルマイト・クローム・スパッタリングメッキ)は分解して個別のメッキ加工となるため再メッキは全て不可です。
3・リム部への全面磨きはリムとディスクへ研磨できる範囲の隙間がある事が条件となり出来るモノと出来ないモノがあり構造、デザインを選びます。
4・当然の事ながらリム交換は出来ません。
5・溶剤系カラー塗装やパウダーコートもマスキングを要したりまた丸塗りでもリムとディスクの隙間の奥部まで完全に塗装が載らないため満遍なく包み込みの塗装ができません。
6・リムのみやディスクのみまたは丸ごとのダイヤモンドカットは不可となります。
※平坦なディスクでリムまで繋がったデザインなら極一部可能なモノがあります。
7・スーパーミラーバレル研磨は構造により一部可能モノがあります。
8・溶接や塗装、磨きは現状の届く範囲までとなり完全な加工が出来ません。
※ダミーボルト付きの1Psホイールはダミーボルトさえ外せばホイール本体そのモノが1個のパーツ ですので上記加工のリム交換以外は全て可能です。
2Ps溶接ハメ殺しホイールはリフレッシュ、カスタムも多く制限されますが、なんといっても単品修理の場合オリジナルと同質の加工にはほとんど対応できないためお手持ちのホイールとの表現が変わってきます。 リムやディスク部がダイヤモンドカットとかメッキ(アルマイト・クローム・スパッタ)だったら分解しての同じ加工が出来ませんのでそこでもうおしまいです。
一般的のユーザーはダミーボルトが付いた2Ps溶接ハメ殺しである事は当然知らずにディスクだけ再メッキにしてくださいとかBBSのように分解してリフレッシュ・リメークお願いします。など注文を多くいただきます。 今回お客様もユーザーも2Ps溶接ハメ殺しである事を最初から知っていればシェバードなど買わなかったと言っています。ユーザー側も、もっとホイールに関する知識を養ってください。
永く愛用すればいつかは塗装やメッキの劣化も出てきて傷や曲がりにも遭遇します。安物で使い捨てならともかく、高額でしかも修理再生できないホイールはどうなんでしょか?他にはステンレスジャケットとか・・
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2011.09.27
ファブレス2Ps溶接ハメ殺しのホイールへのスーパーミラーバレル研磨
リムとディスクの素材や表面処理の違うモノを溶接で結合してあるホイールを2Ps溶接ハメ殺しホイールと呼びます。
2Ps溶接ハメ殺しにはデザインによりダミーボルト「有りの無し」と2通りございます。
ピアスボルトで合体してある本来の2Ps.3Psなら分解してリムとディスクがそれぞれ様々な加工が可能となりますが、溶接でくっつけてある2Psのハメ殺しはリムとディスク個別の加工内容が制限され、一部の塗装とリム磨きしか対応できません。
さらに構造デザインにより磨きすら出来ないモノや修理に関しても現状の届く範囲内となる事も多く、全ての加工に限界があり、加工内容がかなり制限されます。
そこで今回スーパーミラーバレル研磨にて丸ごとポリッシュへトライしてみました。
その1・ファブレス20インチ/2Psハメ殺しのスーパーミラーバレル研磨(2次元)
大阪府のお客様・・ディスクがモッコリ形状でリムとディスクのつなぎ目、Vゾーンの境目はディスク磨きのバフ研磨はもちろん本来のダイヤモンドカットも当然出来ない構造のため2Psハメ殺しではお初となるスーパーミラーバレル研磨(2次元)でトライしてみました。構造やデザインにより磨ける範囲に限界はありますが、以外と旨くいきました。
ダイヤモンドカット「オンクリアー」特有の水浸入による白ミミズシミです。
元はリムとディスクを別々にダイヤモンドカットしてその後合体したホイールですのでくっついたままでは本来のダイヤモンドカットは不可能です。
リムとディスクのつなぎ目から察ししてダイヤカットのバイトの刃先が奥まで入る構造ではないのが良くお解りかと思います。
ポリッシュ「オンクリアー」は使用中飛び石の傷により数年で100%白ミミズ現象が現われます。溶接でくっつけて有れば他の方法でしか対処できません。!
ポリッシュ「オンクリアー」シミ・腐食の原因はこちら
スーパーミラーバレル研磨2次元とするための剥離からブラスト研磨です。
2Psハメ殺しへのバレル研磨は初めてですので難しいVゾーン部を特に念入りに下研磨しました。
ディスク部はアクションサンダー研磨をしてリム部はリム根元より狙ってリム専用研磨機にての下処理研磨です。
バレル荒研磨を数時間かけます。
キャップフレートは自作のジグへ貼り付けて個別に荒研磨します。
※キャッププレート類へのダイヤモンドカットはもちろん不可です。
バレル研磨ならキャップはもちろんアルミ製なら何でも磨けます。
素材が鋳造品でしかも2Psハメ殺しの現状のままでの研磨とは言えここまで綺麗になりました。
2Psハメ殺しホイールはバレル研磨以外の方法でディスクから丸ごと磨く方法は現時点でありません。
側面はついでに綺麗になります。
2次元研磨ですので、ディスクサイド面はユズ肌の鈍い銀となり表面部はツル肌のアルミ独特の光沢風合いとなります。
※ディスク部のサイド面が砂肌ならキャップのサイド面も元は砂肌のはずですが、それはディスクは鋳物のたサイド面の硬い砂肌は削られず残った状態となり、キャップは合金プレスで元々塗装してあるだけで柔らかいアルミ板のため研磨している最中についでに光沢が出た現象です。要は素材の違いです。
その2・ファブレス19インチリム修理からリムのみBBFバフポリッシュ仕上げ
埼玉県のお客様・・こちらのファブレス19インチは「リムはアルマイトメッキ」で「ディスクが3次元クローム」の種類の違うメッキを溶接結合したハメ殺し2Psホイールです。
これがディスクのクローム傷の修理ならここで修理不能アウトですが、幸いリムの傷修理で、リムはアルマイトのためBBFバフ鏡面研磨にて対応出来ますので、現状で磨ける最大限の範囲で研磨修理出来ました。
まずは4本みなガリ傷の肉盛り研磨形成からです。
クロームメッキでは有りませんので普通に溶接可能です。
分解してリム単体での研磨加工ができませんので、リムとディスクの僅かな隙間を狙って半端な箇所へ研磨筋が残らないようにリム研磨機にて完全ハンド研磨仕上げとなります。
ディスクへのマスキングは研磨傷が入らないためとリムへのクリアー塗装のための養生を兼ねます。
もちろんリムへの再アルマイトメッキは不可のためリム研磨機によるバフポリッシュ(オンクリアー)仕上げでしか方法が有りませんが4本同時の場合は同質の肌で揃えられますのでこれが最良の方法です。
上記の20インチファブレスのバレル研磨とはまた違った表現です。
2Ps溶接ハメ殺しホイールへの修理や塗装、磨きメッキなど加工不可な理由と限られる加工内容について
1・ディスクが突起したデザインやリムとディスクが同じ高さの構造はリムをプレス修理できませんので 曲り修理はデザインを選びます。
2・メッキ系(アルマイト・クローム・スパッタリングメッキ)は分解して個別のメッキ加工となるため再メッキは全て不可です。
3・リム部への全面磨きはリムとディスクへ研磨できる範囲の隙間がある事が条件となり出来るモノと出来ないモノがあり構造、デザインを選びます。
4・当然の事ながらリム交換は出来ません。
5・溶剤系カラー塗装やパウダーコートもマスキングを要したりまた丸塗りでもリムとディスクの隙間の奥部まで完全に塗装が載らないため満遍なく包み込みの塗装ができません。
6・リムのみやディスクのみまたは丸ごとのダイヤモンドカットは不可となります。
※平坦なディスクでリムまで繋がったデザインなら極一部可能なモノがあります。
7・スーパーミラーバレル研磨は構造により一部可能モノがあります。
8・溶接や塗装、磨きは現状の届く範囲までとなり完全な加工が出来ません。
※ダミーボルト付きの1Psホイールはダミーボルトさえ外せばホイール本体そのモノが1個のパーツ ですので上記加工のリム交換以外は全て可能です。
2Ps溶接ハメ殺しホイールはリフレッシュ、カスタムも多く制限されますが、なんといっても単品修理の場合オリジナルと同質の加工にはほとんど対応できないためお手持ちのホイールとの表現が変わってきます。 リムやディスク部がダイヤモンドカットとかメッキ(アルマイト・クローム・スパッタ)だったら分解しての同じ加工が出来ませんのでそこでもうおしまいです。
他の方法として今回のような4本同時にスーパーミラーバレル研磨するかマスキングして色を塗るしか選択の余地がありません。
ユーザー側もダミーボルトが付いた2Ps溶接ハメ殺しである事は当然知らずにディスクだけ再メッキにしてくださいとかBBSのように分解してリフレッシュ・リメークお願いします。など無茶な注文を数多くいただきます。 今回のブログを良く読んでユーザー側も、もっとホイールに関する知識を養ってください。
永く愛用すればいつかは塗装やメッキの劣化も出てきて傷や曲がりにも遭遇します。安物で使い捨てならともかく、高額でしかも修理再生できないホイールはどうなんでしょか?でもそれらは数多くあります。他にはステンレスジャケットとか・・
なるべく治せないように造って「傷付いたり劣化したら新品を買ってください!」
そんな商品は新品を買うしか方法がないのでしょうか?
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2010.11.10
WORK シェパード16インチ 2PS溶接結合ホイールのガリ傷、曲り修正
2PS溶接結合ホイールのガリ傷、曲り修正について!
良くある大きく曲ったアウターとインナーの曲り修正です。
曲り修正自体はそう難しくはありませんが、2Ps溶接ハメ殺しタイプは修理屋さんにとって非常に厄介な構造のホイールです。
デザイン面アウターリムはホイールの構造により修正の仕上がり限界置が大きく変わります。
裏のディスク付け根当たりを覗けば溶接ビートとダミーボルトがありますので、分解の「可・不可」は誰でも判断付くかと思います。
このホイールはリムが合金プレスのアルマイトリムでディスクは鋳造のダイヤモンドカットとなり異種アルミ合金を別々に加工されたパーツを合体した最近よくある2Ps構造のホイールです。
インナーリム修正は関係しませんが、アウターリム修正の場合、ダミーボルト(お化粧ボタン)付きの溶接ハメ殺しはディスクが邪魔になり研摩形成や修正復元に限界があります。
大きな曲りによりリムがディスクへ干渉しており、喰い込み跡が見えます。
モノチューブのカールリム修正は外周の肉盛りは必要不可欠です。
アルマイトカールリム修正の詳細についてはこちら
リムへの喰い込み跡が残っています。
リムとディスクに僅かな隙間がありますので肉盛り研摩形成ができない事はありませんが、溶接の際、溶接熱によりディスクのポリッシュ部が焼けて変色してしまいますので、今回は溶接ができません
※ディスクの塗り替えを前提とした修理ならこの程度は溶接にて埋めることは可能です。
またリムがカラー塗装品なら、喰い込み跡もパテ埋めしてカラーで隠れてしまいます。
他3本のガリ傷修正も構造上ディスクが邪魔になり、リム根元より鏡面研摩ができませんので写真のようにリム上面のみの仕上げとなってしまいます。
2Ps溶接ハメ殺しタイプの修正やリフレッシュの難点について
2Psホイールは全てリムとディスクの材質、製法、表面処理がそれぞれ違います。
そのため分解できないホイールは完全な修理や表面処理が出来ないものが多くなってしまいます。
その1・再メッキや再アルマイトは分解して個別にやるためメッキ関連は全て不可となります。
その2・デザイン、構造によりリム鏡面研摩などリム根元より完全フル研摩ができません。
その3・リム交換も当然出来ません。
その4・ディスクへのスーパーミラーバレル研磨も出来ません。
その5・溶接や塗装など現状の届く範囲となり完全な加工が出来ません。
OZやBBSなどで代表される完全分解できるものは個別加工が可能なため綺麗に蘇りどうにでもなります。
※同じ分解不可の一体型の1Psホイールの場合はリムとディスクが同一材質ですので再メッキや再ポリッシュは可能となります。
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