仕上げ実績・ブログ
2010.10.12
BBS-RE17インチ ガリ傷・割れ修正からDBK、ハイパー塗装
BBS-REの簡単なガリ傷修正からハイパー塗装への塗り換えのつもりが、1本だけリム根元よりクラック発見でやや手間の掛かった修正、リフレッシュです。
ガリ傷、エゲレ、割れ修正からDBKハイパー塗装への塗り換えリフレッシュ
良くあるガリ傷有りのホイールです。(のつもりでした・・・)
溶接周辺部の塗装は剥いで極簡単な肉盛り研摩形成からです。 よく目にするリム端へのパテ埋め修正など絶対にいたしません。
削り込み・パテ埋め修正についてはこちら
エグレの大きい箇所のスポーク根元に割れ発見です。
持ち主も当然気づいていません。
ネットでの購入はこんなのが多いですよ!
簡単なガリ傷だけと思っていましたら一気に難儀な修理工程が増えました。
割れ部の開先を取って当然表裏からの溶接となります。
溶接自体は難しくありませんが、研摩が難しい箇所です。
割れた箇所は構造的に機械工具が使いにくく研摩しにくい箇所のため全てハンド研摩形成となります。
長年の経験で培った職人技で原型修復は完璧です。
修正後の部分剥離後はホイール本体の全面剥離となります。
このホイールは下地が粉体のため下の粉体が簡単に剥離できません。
そのため最初剥離溶剤に数時間漬けてからさらにサンドブラスターで完全剥離となり、2回攻撃で頑固な粉体を剥ぎます。
これだけやっても剥離代は1本/3千円、4本で1.2万円しか頂いていません。良心的な価格でしょう!(笑う)
修正から下処理に手こずってDBKハイパー塗装の完成です。
これが割れていたホイールです。
スポーク根元割れ修正に比べれば欠けやガリ傷修正など屁みたいな簡単な修理です。
色を塗ってしまえばどんな修理をしたのかお客様は判断ができません。
修正に絶対の自信があるからこそ作業の証として修正作業(肉盛り・研磨・下地等)の写真を商品と添えてお客様へ提出しています。
「綺麗になりまいた。」と表面の仕上がりだけを評価されてお礼のお言葉をいただきますが、それより目に見えない土台となる下修理などを観察してください。 色を塗るだけならどこでも出来ます。
★・・最終仕上げのハイパー塗装について ・・★
ハイパー塗装の工程写真は当店の独自のノウハウもあり省略してますが、ハイパー塗装は一般的なウレタンカラー塗装と違い6層の塗装工程を要します。
修正後アルミ無垢の状態からのハイパー塗装工程
1・密着用プライマー・・密着性向上のための塗装です。 (焼き付け)
2・サーフェーサー塗装・・肌合わせや密着性向上のための塗装です。 (焼き付け)
3・ベースコート・・ブラック・・グレー・シルバーの下地の塗装色でハイパー色が反映されます。(焼き付け)
4.アンダーコート塗装・・ハイパー塗装のツル肌だしやにじみ、ぎらつきを抑える下地塗装です。 (焼き付け)
5・メインハイパー塗装・・厚さは0.01μ~0.03μの超極薄銀幕塗装 (焼き付け)
6・クリアートップコート塗装・・表面保護と光沢艶出しのための最終クリアー塗装 (焼き付け)
7・完全硬化後バフガケして完成です。
1本修正ついでに4本イメージチェンジなども是非ご検討ください。
(有)オートサービス西のHPはこちら
- カテゴリー:
- BBS-1Ps/RG・RGR・DTM・RE・RT