仕上げ実績・ブログ - 2010年10月
2010.10.05
BBS-RS-GT20インチ/リム修正からハイパーブラック
ディスクは元々はDSK-Pですたが、リム手直し修正ついでにイメージチェンジでDBK-Pにいたしました。
※Pとはポリッシュの事です。
リム部は他所でリム研磨してあり、ディスクをつけたままの研磨のためディスク上に研磨筋が残ったままで研磨もやや荒く、フランジは薄くなり角ばった形状となっていました。
リム修正からDBK-P(ハイパー塗装・ブラックフェイス)
RS-GTはリバースタイプでしかも20インチのディスクは口径が大きいですのでハイパーブラックがさらにに際立ちます。
DBKの濃淡はご希望に沿って塗装いたします。
もちろんDSKも濃淡調整は可能です。
比較的使用年数の浅い商品ですが、既に塗装の浮きや腐食が出始めています。
これら下地が劣化したものは全て塗装を剥いでからの新たな塗装となります。
リム修正研磨からハイパー塗装塗り替えの完成です!
※注)削り込みにより既に薄く仕上がったリムの手直し復元は出来ませんので現状の厚みでの仕上げとなってしまいます。
粗悪な削り込みに付いてこちら
リム研磨、ディスク塗装はそれぞれ別の個別作業となります。
詳細はこちら
他 RS-GTリフレッシュ・メーク加工例
19インチ ブルーブラック
18インチ ブラッククリアー
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BBS-RS15インチ 16インチ 17インチ 販売用の在庫あります。
希少品 BBS-RS15インチ 100―4穴 6J~6.5J~7Jのサイズは現在4セットございます。
お気軽にお問い合わせください。
2010.10.02
ゴルフ用APT19インチ(CAST)ホイールの2次元ミラーポリッシュ
APT19インチ(CAST)ゴルフ用ホイールの2次元スーパーミラーポリッシュ加工です。
丸ごとガンメタ塗装した後、裏、側面と表面の窓部、サイド面はガンメタ塗装を残し表面のみ削り、切削してあるダイヤモンドカットのポリッシュホイールを今回は表・裏丸ごと塗装剥離してから2次元スーパーミラーポリッシュとなりました。
ダイヤモンドカットから2次元ミラーポリッシュ
「Before」ダイヤモンドカットから「After」スーパーミラー研磨
ガンメタ塗装してあったスポークサイド面と窓部は2次元研磨のためユズ肌状の光沢仕上げとなり表面ダイヤモンドカット部はツル肌光沢仕上げとなりました。
ミラーポリッシュとダイヤモンドカットの最大の違い
ミラーポリッシュはサイド面まで丸ごと磨けますが、ダイヤモンドカットは表面のみの切削研磨となりサイド面、窓面はカラー塗装となります。
表裏丸ごと塗装剥離からガリ傷肉盛り修正
ハンド研磨による荒研磨です。
バレル研磨機による中研磨です。
バレル研磨機による仕上げ研磨完成です。
オリジナルのダイヤモンドカットとは全く違った表現のミラーポリッシュとなっています。
カラー塗装ホイールに対してアルミ素地表現のホイールを一般的にポリッシュホイールといいます。
ポリッシュホイールでも加工方は全く違います。
スーパーミラーポリッシュ
表面磨き込み(鏡面ツル肌光沢仕上げ)
下処理から中研磨まで手作業によるハンド研磨で最終磨きのみバレル研磨機による研磨仕上げとなります。 隅々まで研磨可能でアルミ独特の風合い柔らかい輝きを放ちます。
スーパーミラーバレル研磨の詳細はこちら
ダイヤモンドカットポリッシュ
表面削り出し(切削ライン光沢仕上げ)
3Dデータの数値を計算してその後PC旋盤による旋盤切削仕上げとなります。
CD盤のようなキラキラと虹色の輝きを放ちます。
PCダイヤモンドカットの詳細はこちら
今回はノークリアー仕上げです。 オンクリアー・ノークリアーはご希望に応じて対応いたします。
オンクリアー・ノークリアーの特性についてはこちら
ミラーポリッシュはクロームメッキのように錆び、腐食、剥げ、などの損傷劣化の心配もありません。
過去のブログのミラーポリッシュ関連も是非ご覧くだい。
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2010.10.01
BBSなど硬い鍛造ホイールの曲り修正は難しい修理です。
ディスク根元より大きくお辞儀したRGRのリム曲がり修正からDSK(ハイパーシルバー)塗装です。
合金プレスリムや鋳造リムと違い鍛造リムは頑丈で硬いため 「伸ばして」、「研磨して」、「塗装」と言う訳にはいきません。経験がモノを言う非常に難しい曲り修理です。
完全なる原型修復のホイール修正が出来てそれから「磨き」・「塗装」・「メッキ」などリフレッシュ・リメークへとオリジナルのお化粧へとつながります。
曲りを直してからDSK塗装して完成です。
鍛造ホイールの曲り修正の流れ
むやみにプレスすれば赤○部のディスク付け根が口を開けてしまいますので、ディスク付け根が割れない程度までプレスするのがこの修理のポイントです。
外周復元のため肉盛り溶接が必要となります。
原型修復しての研磨形成です。
ハイパー塗装(DSK)して完成しました。
鋳造CAST(鋳物式)
熱したアルミ合金を溶かして鋳型に流し入れた後に冷却して形成していく製法のため、金属組織が粗く方向性のない状態となるため空気孔(ピンホール・巣穴)が多く発生します。最近のCAST鋳造は機会式ですが古いCAST鋳造(10~20年以上前のもの)は砂型式があります。砂型式は素材自体の空気孔(ピンホール・巣穴)が機械式よりさらに荒く金属組織がスカスカ状態のため砂型式は表面上へ空気孔(ブツブツ感)が表面上に現れる商品があります。
鍛造FORGED(加圧式)
日本刀を作るような製法で加熱し圧力をかけ、叩きながら形成していくため鍛造は大量生産には向かない製法のためコストが掛かり高価なホイールとなります。鍛造は組織も極めて密となり空気孔は全くできず高い強度が得られるため密度の高い高品質はホイールとなります。
鍛造品はスーパーミラー研磨のような素地表現にはより効果が発揮されます。
鍛造曲り修正に比べれば欠けやガリ傷修正など私に言わせると取るに足らない簡単な修理です。
1本修正ついでに4本イメージチェンジなども是非ご検討ください。
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