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2010.11.10

WORK シェパード16インチ 2PS溶接結合ホイールのガリ傷、曲り修正

2PS溶接結合ホイールのガリ傷、曲り修正について!

良くある大きく曲ったアウターとインナーの曲り修正です。

曲り修正自体はそう難しくはありませんが、2Ps溶接ハメ殺しタイプは修理屋さんにとって非常に厄介な構造のホイールです。

デザイン面アウターリムはホイールの構造により修正の仕上がり限界置が大きく変わります。









裏のディスク付け根当たりを覗けば溶接ビートとダミーボルトがありますので、分解の「可・不可」は誰でも判断付くかと思います。





 

このホイールはリムが合金プレスのアルマイトリムでディスクは鋳造のダイヤモンドカットとなり異種アルミ合金を別々に加工されたパーツを合体した最近よくある2Ps構造のホイールです。

インナーリム修正は関係しませんが、アウターリム修正の場合、ダミーボルト(お化粧ボタン)付きの溶接ハメ殺しはディスクが邪魔になり研摩形成や修正復元に限界があります。









大きな曲りによりリムがディスクへ干渉しており、喰い込み跡が見えます。

モノチューブのカールリム修正は外周の肉盛りは必要不可欠です。

アルマイトカールリム修正の詳細についてはこちら





 

リムへの喰い込み跡が残っています。

リムとディスクに僅かな隙間がありますので肉盛り研摩形成ができない事はありませんが、溶接の際、溶接熱によりディスクのポリッシュ部が焼けて変色してしまいますので、今回は溶接ができません

※ディスクの塗り替えを前提とした修理ならこの程度は溶接にて埋めることは可能です。

またリムがカラー塗装品なら、喰い込み跡もパテ埋めしてカラーで隠れてしまいます。






 

他3本のガリ傷修正も構造上ディスクが邪魔になり、リム根元より鏡面研摩ができませんので写真のようにリム上面のみの仕上げとなってしまいます。







2Ps溶接ハメ殺しタイプの修正やリフレッシュの難点について



2Psホイールは全てリムとディスクの材質、製法、表面処理がそれぞれ違います。

そのため分解できないホイールは完全な修理や表面処理が出来ないものが多くなってしまいます。




その1・再メッキや再アルマイトは分解して個別にやるためメッキ関連は全て不可となります。

その2・デザイン、構造によりリム鏡面研摩などリム根元より完全フル研摩ができません。

その3・リム交換も当然出来ません。

その4・ディスクへのスーパーミラーバレル研磨も出来ません。

その5・溶接や塗装など現状の届く範囲となり完全な加工が出来ません。



OZやBBSなどで代表される完全分解できるものは個別加工が可能なため綺麗に蘇りどうにでもなります。



※同じ分解不可の一体型の1Psホイールの場合はリムとディスクが同一材質ですので再メッキや再ポリッシュは可能となります。







(有)オートサービス西HPはこちら

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