仕上げ実績・ブログ
2011.01.21
ファブレス18インチ リムガリ傷修正
ディスクがクロームメッキでリムがポリッシュタイプの2Ps溶接ハメ殺しの構造となるファブレス18インチリムガリ傷修正です。
アウターリム面が幸いクロームでなくポリッシュでしたので、ガリ傷修理自体は低コストで簡単に修理できますが、リム全面磨きとクリアー塗装に苦労いたしました。
2Ps溶接ハメ殺しのホイールはアウターリム面がクロームメッキの場合、ガリ傷修理から再クロームは絶対不可となります。
※再メッキ加工は1Ps以外の2/3Psは分解可能で単体になるモノに限られます。
ファブレス18インチ リムポリッシュ面ガリ傷修正、全面磨き
ディスクがクローム/リムがポリッシュの2Ps溶接ヘメ殺しの分解不可の構造ですが、リムとディスクの境目、根元より研摩できる限りの箇所までリム全面研摩してクリアー塗装までしてあります。
写真では納まりきれないほど、曲りもいたる所にあり、4本全て深いガリ傷だらけでポリッシュ特有のシミ、腐食もすすんでいました。
ポリッシュのシミ・腐食について
リムガリ傷修正研摩後、リム部へのクリアー塗装のためのクロームディスク部へのマスキングです。
分解可能な場合はディスクを外してリム単体でクリアー塗装いたしますが、溶接ハメ殺しは、マスキング必須となりこれが面倒で、それよりマスキング塗装はリム根元奥部までクリアー塗装が届きませんので、塗装領域範囲に限界があります。
リム研磨個別加工の詳細はこちら
2Ps溶接ハメ殺しタイプの修正やリフレッシュの難点について
2Psホイールは全てリムとディスクの材質、製法、表面処理がそれぞれ違います。
そのため分解できないホイールは完全な修理や表面処理が出来ないものが多くなってしまいます。
その1・再メッキや再アルマイトは分解して個別にやるためメッキ関連は全て不可となります。
その2・デザイン、構造によりリム鏡面研摩などリム根元より完全フル研摩ができない場合があります。
その3・リム交換も当然出来ません。
その4・ディスクへのスーパーミラーバレル研磨も出来ません。
その5・溶接や塗装など現状の届く範囲となり完全な加工が出来ません。
リムとディスクの1ミリ位の僅かな隙間を狙って研摩していますのでリムの研摩境目を出さないように研摩するこれこそハメ殺しホイールの研摩の妙技です。
※ディスクの上面から研摩したリム研摩が下写真のように中途半端な研摩となります。
↓
例)・・・ これでは不恰好、不細工ですよね。
(当店てやった修理品ではありません。)
肉盛り溶接に付き物の巣穴(ピンホール)や凸凹波打ち状など皆無です。
溶接、研摩形成には長年の経験で自信をもって提供しています。
カラー塗装はパテ埋めで誤魔化しが出来ますが、アルミ素地表現のポリッシュはそんな誤魔化しの利かない修理です。
合金プレスリムや鍛造リムは金属組織が高密度のため溶接による巣穴(ピンホール)現象は溶接技術さえしっかりしていればまず現われません。
しかし「nade in アジヤ産」や廉価モノホイールの鋳造品は金属組織が元々スカスカでピンホールだらけですので、いくら上手に溶接してもピンホールから空気が沸いてきてどうしても多少のピンホールは出ます。
メーカーは伏せますが、「nade in Japan」と謳って中国で製造したモノを高級ブランドとして高い料金で販売している某メーカーのホイールなど鋳造品で重量がありスカスカでピンホールだらけで溶接時にはそれが良く判ります。
ガリ傷修理など毎日やっていますので、とるに足らない修理ですが、ガリ傷の大小より表面加工の違いや構造で値段、納期が違ってきます。
各種表面加工の詳細はこちら
最終仕上げとなる外観性の出来栄えより、その前の修正や原型修復の方を評価してください。
曲り歪みを直して、強度確保、原型修復のために、きちんと溶接研摩形成してから磨きや色塗りする事が、ホイール修理屋さんの本来の仕事プロの仕事です。
削り込みやパテ埋めて色を塗るだけなら誰でもどこでも出来る修理です。
4本ワンセットのご依頼は修理のみリフレッシュ・リメークに限らず「みんカラ」会員様、送料往復無料です。
(有)オートサービス西HPはこちら
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