仕上げ実績・ブログ
2011.02.17
MAE18インチ開けて「ビックリ!!」究極の削り込み研摩修正
4本リフレッシュ・リメークをお受けした際、塗装ホイールはパテ隠し、曲りやクラック修理はコーキング隠し 磨きホイールは削り込みなど素人騙しの信じられない修復暦のあるホイールがたまに紛れ込んでいます。
パテ隠しやコーキング隠しなどはそれらを削除してやり直しもある程度可能ですが、削り込み研摩はリム厚が既に全体的に薄くなくなっていますので、強度確保、完全なる原型の修復には無理があります。
これが良くある削り込み研摩修正です。
MAE10Jx18インチ
剃刀のように鋭利な刃先のようにとんがって薄くなっているリムです。
1枚リムの肉厚は通常6ミリ前後ありますが、リムフランジ部は僅か1ミリの肉厚となり全体的に削り込んであるため当然リム幅もリムの高さも写真の通り、悲惨な形状となっています。
前回修理した人は曲ったまま、曲り痕とガリ傷が消えるまでホイールをひたすら削り込んでいる最中、なんとも思わないのでしょうか?・・・・
削り込み手直しはお断りいたしますが、ブログで皆様に解って頂きたくメッセージを兼ねて今回のみ、手直し肉厚復元をいたしました。
本来は最初から表裏包み込むように溶接しますが、ブログで解りやすいように肉盛りの領域(これだけ足します。)をお見せするため溶接です。
これがリム全周ですから気の遠くなる作業です。
もちろんこればかり付きっきりですと他のお客様のホイールが止まってしまいますので時間をみてボチボチ進めました。
本番のリム外周全体の包み込み肉盛り溶接です。
※前の修理屋さんが堂々と「クレームなし」ってマジックで書き込んでますが、冗談じゃないですよ・・
外周の基準線よりリム外周面を研摩形成して内径の幅を出し形状復元研摩となります。
この研摩形成は旋盤での作業は不可能ですので全てハンド作業となるため一番手間と時間のかかる作業です。
長~い時間をかけリム研摩形成後、しっかり磨き込んでご覧の通り原型の修復は完了しました。
左側(手直し)のリムフランジの高さ、幅、厚みなど、右側(まともなホイール)とほぼ同等になりました。
※見た目外観性はこのように治せますが、このような手直し修理はとにかく手間と時間がかかります。
そして何よりも既に強度が落ちており肉盛り研摩にて肉厚復元をしても強度が上がるモノではありません。・・・やらないよりはマシのレベルです。
これらはあくまでも原型の修復となり強度確保を保障するものではありません。
そのため安全面の考慮からこのようなリム全体の手直し修理は全てお断りします。・・・今回が最後です。
今回はリフレッシュでは無くリムのみの修理と他店手直しで、他3本は修復暦の無い、普段通りの曲り、ガリ傷でしたのでなんて事のない修理でした。
今回のブログは「どんなモノでも治せますよ」と言う宣伝アピールをしたいのではありません。
全国から作業依頼頂いているとその分「こんなホイール」との遭遇の確率が増えてきます。
こちらとしましても4本リフレッシュのご依頼頂きその中に粗悪な修復ホイールが1本でも紛れ込んでいれば、「がっかり」します。
作業の「やりがい」と完成後の「喜び」が半減してしまいます。
4本セットリフレッシュ・リメーク作業ご依頼の際はご自分のホイールを良く見て観察してください。
粗悪な修復暦のあるモノは現状のままでの磨きや塗装となります。
またリム交換できるモノはリム交換など対処いたします。
再塗装や磨きによるリフレッシュ・リメークは基本土台となるホイール修理が出来てからの話しです。※色塗れば誤魔化せる削り込み修理やパテ埋め補修など行っていません。
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