仕上げ実績・ブログ
2011.05.24
BBS-RS-GT リム/ディスク個別ハイパー塗装(DBK)
RS-GT2Psタイプのリム(ブラック濃い目)とディスク(ブラック薄め)でハイパー塗装DBKの濃淡を換えて2トーンのハイパー塗装です。
2Ps・3Psで分解可能なホイールへの塗装や磨きは全て分解してリム/ディスクそれぞれ別々に下処理からの塗装&磨き作業となります。
宮城県のお客様・・他店での後塗りハイパーカラーからの塗り換えです。
写真には無いですが、前回の作業でピアスボルトが2本斜めにねじ込んであったため外す際、2本折れてしまいました。当店に幸い同品在庫が有りましたので、ボルト交換いたしました。
斜め入りでのネジ穴の損傷、締め過ぎ防止のためピアスボルトは手ではめてトルクに沿って手力で締め付けています。
パウダーベースのハイパー塗装の塗り替えは全て塗装剥離から始まります。
ハイパー塗装の塗り替えはベースコートにパウダーコートをいたしますので、2Psはホイール1セット、リムとディスクの計8個それぞれの塗装剥離からブラスト研磨となります。
他所とのパウダー下処理はここからが違います。
↓
個人向けカスタムペイントを自前でパウダーコートを行っているお店はまだまだ少ないようです。またパウダーコートの下処理として通常、剥離からブラスト研磨してパウダー噴射となりますが、当店ではさらにバレル荒研磨にかけて下処理研磨を1工程追加しています。
ホイールを丸ごと磨くスーパーミラーポリッシュ用のバレル研磨機を設置していますので、それをパウダーコートの下処理に使えないかと思い、当店独自でパウダー塗装用下処理に脱脂剤を添付して最終荒研磨にバレル研磨も追加採用しています。塗装は下処理が命です。
下処理完了後、リムとディスクの水分を飛ばすため30分ほど空炊き「チン」します。
リムとディスク別々に計8枚、ベースとなるHDブラックのパウダー噴射です。
大型焼付け釜で180℃焼くこと約40分
ハイパー塗装のベースコートのブラックはパウダーコートのため密着性は抜群の威力を発揮します。
※焼いた日にちが異なったため2枚の写真となってます。
ピアスボルトのロックタイト削除と洗浄研磨です。
※ロックタイトが残ったまま新たなロックタイトを付けてハメ込むと旨く案内しませんのでロックタイト痕は全て剥ってからの取り付けとなります。
ピアスボルトはパウダーコートフィニッシュのマットブラックです。
表面がパウダー樹脂で覆われますので工具を使っても塗装剥がれが起きにくくなります。
リム部ベースのパウダーブラックを透かしながら銀膜を多く添付してハイパー(DBK)ブラックを「やや薄め」に染めます。
ディスク部のベースのパウダーブラックを透かしながら銀膜を少なく添付してハイパー(DBK)ブラック「やや濃い目」に染めます。
リム・ディスク・ピアスボルト別々の塗装終了後、ロックタイトを付けて合体完成です。
※ディスクの黒がリムに反射してリムが濃く見えますが、実際は薄い黒となってます。
ブラック系フェイスには赤パッチが良く似合います。
リムとディスクそれぞれハイパーの黒濃淡の違いで、ハイパー2トーンカラーとなります。
全面色換えリフレッシュに伴い、塗装剥離を要す作業の場合は耐久性の向上のため全て粉体パウダー塗装(下地用またはフィニッシュ仕上げ)で対応いたします。
※1・ウレタンカラー仕上げの場合は下処理は通常溶剤系サフとなりますが、別途料金で下地塗装としてのパウダーコートもお受けいたします。
※2・ハイパー塗装(DBK・DSK)塗り替えの場合は全て下地ベースコート(ブラック&グレー) としてパウダーコートいたします。
※3・マットブラックやクリアーブラックその他ソリッド系の調色を要さない既存のパウダー色仕上げの場合はALLパウダーフィニッシュ仕上げいたします。
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スーパーミラーポリッシュ・BBF鏡面研磨・ハイパー塗装・ウレタンカラー塗装・粉体パウダー塗装など、磨きや塗装が出来ても、基本・土台となる確実な修理、修正が出来ないと見た目だけ綺麗にしても意味がありません!!
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