仕上げ実績・ブログ
2011.06.24
スターフォルムのリフレッシュ
懐かしいスターフォルムです。
ダメージも大きく、虫食い腐食もそれなりにありましたが、見事に現役復活いたしました。
スターフォルム16インチのリフレッシュ
神奈川県のお客様・・リム修正、BBF鏡面研磨/ディスク部(ニッサンのDJ4グリーンメタ)再塗装です。
リムの曲り、ガリ傷修正
ディスク部の塗装剥離
旋盤カットされたポリッシュが出てきてます。これでは塗装への密着が悪くなり塗装剥げや塗装浮きが出やすくなります。
カラー塗装するモノはある程度肌が粗い方が密着性は向上します。
ペーパー目が出ない程度の番手であえて荒く仕上げます。
ディスク部へのブラスター研磨
ポリッシュ肌ではカラー塗装への密着性が劣りますのであえて荒目の砂でブラストします。
腐食、虫食いが酷かったため巣穴が見えてきました。
ポリッシュのように素地表現ではなくカラー仕上げですので虫食い、巣穴は問題ありません。
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虫食い、巣穴を削除して下処理塗装からメインの「ニッサンのDJ4グリーンメタ」を塗装してクリアー塗装までして一旦完成です。
本来はディスク部への塗装はここで完了ですが、ピアスボルト当たり面のリングはポリッシュ仕上げの追加作業がまだあります。
ピアスボルト当たり面のリングはポリッシュ仕上げのためディスク面へ傷が入らぬようにマスキングして塗装を剥ぎながらポリッシュ研磨します。
研磨完了したピアスボルト当たり面のリングポリッシュ部のみクリアー塗装と本来はなりますが、マスキングを剥いだ時点でクリアーの裁断面が出て水浸入の原因となりますので、それを回避するため完成したディスクをもう一度サイディングしてディスク丸塗りクリアー塗装によりマスキングの裁断面も覆われますのでクリアー剥げ防止となります。
つまりグリーンのディスク部はクリアー二度塗りとなります。
リムポリッシュ部は幸いディスク部ほど痛んでいませんでしたので、ほぼ完全にリフレッシュできました。
カラー塗装を前提とするモノはパテや下処理のサフまたカラー塗装で完全に隠れますので虫食い、腐食は関係しませんがポリッシュなど素地表現などは腐食、虫食いが酷い場合は完全に取れない場合があります。
カラー塗装(溶剤ウレタンやパウダーコート)は少々のダメージに関係なくパテ埋めなどで対処出来ます。またリムガリ傷などでもパテ埋め修理しても色を塗ってしまえば一般ユーザーはどんな修理をしたのか判断もつきません。
ポリッシュ仕上げ(BBFバフ・スーパーミラーバレル研磨・ダイヤモンドカット)は素地表現のためパテ埋めが出来ませんので溶接研磨形成の良し悪しがはっきり出る修理です。またポリッシュは素材のダメージでも仕上がりが左右されます。
良くあるガリ傷が消えて無くなるまでひたすら削り込んで研磨する削り込み修理と言う方法も有るようですが、パテ埋めや削り込みは修理、修正とは言えません。
削り込み・パテ埋め修正についてはこちら
カラー仕上げは誰でも出来てどうにでもなりますが、ポリッシュ仕上げは騙しの利かない修理です。
完全なる修理、修正が出来て4本リフレッシュ・リメークへと繋がります。
(有)オートサービス西HPはこちら
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- 3Ps/リム&ディスク個別加工