仕上げ実績・ブログ
2011.07.13
WORK VS-XX18インチ クロームメッキからカラー塗装
WORK VS-XX18インチ中古2本(クロームメッキ)と新品2本(シルバーメタ)のリフレッシュ色換えです。
シルバーメタからは比較的簡単な塗り替えとなりますが、クロームからの塗り替えは時間とコストの掛かる塗り替えとなります。
東京都のお客様・・中古のクロームホイールと新品のシルバーメタのWORKのVS-XXです。同モデルでも年代が違うとディスクのデザインが微妙に違います。
クローム中古ホイール側の肉盛りガリ傷修理から始まります。
傷が消えて無くなるまでひたすら削って治す削り込み研磨はしていませんヨ!
クロームメッキは、遅かれ早かれいずれメッキが剥がれていきます。
デザイン表面のクロームがそろそろ浮き出して来てディスクサイド面や裏面はクローム層が薄いためサイド面と裏面が先にボロボロ剥げてきます。
クロームメッキはデザイン表面よりサイド面や裏面からこのような現象が起きてきます。
クロームメッキ(銅板金属膜)は自前では剥離出来ませんので、クローム工場へ剥離のみお願いしています。
写真では解りにくいですが、剥離で素材が一部溶けたり、巣穴、陥没が至る所へ現われてます。これを消すのに手間と時間を要します。
こちらは新品のシルバー塗装のディスク塗装剥離状態です。
新品の塗装を剥ぐのはもったいない気がしますが、新品とは言え上塗りでは塗装膜が分厚くなり過ぎ厚化粧したみたいになりますので剥いだ方が肌の厚みが自然な感じに仕上がります。また塗装仕上げはクロームと違い自前で安く簡単に剥離できます。
同じディスクのクローム剥離代と比べれば1/4位で収まります。
クロームは剥離も再クロームもまた別カラー塗装も全て時間と料金がかかります。
剥離からブラスト研磨して肌合わせに念のためバレル研磨機で荒研磨します。
塗装までの研磨下処理が済んだらプライマーからサフ塗装です。
仕上げが溶剤ウレタンカラーですので下処理塗装も溶剤系のサフとなります。
クロームを剥いだ方へ下処理してメインの(GB28P)を1回目の塗装状態です。
腐食やクローム剥離により素材が犯された事が原因でどうしても巣穴や陥没が現われ旨く塗装が載ってくれません。何回も塗り直しです。
新品側のカラーディスクは一発で成功でが、クローム剥離からのカラー塗装は何回も下処理の手直しが必要な事もありと面倒で厄介なクロームホイールです。
何とかメインの「ブルーパール」が塗装出来てクアリアー塗装まで済ませて60℃で焼付けします。
中古側のゴールドピアスボルトも退色していましたので新品側とゴールドの濃淡のバランスが悪いため金を濃く染めます。
再塗装したディスクと修理したリムの完成です。
ディスクがクロームでリムのガリ傷修理した中古のフロントホイール側です。
ピアスボルトも金濃淡を復元しています。
新品塗り替えのリアーホイール側です。
新品ですので傷が入らぬようブルーフィルムのリムガードは納品まではつけたままの状態です。
クロームメッキから多種カラー塗装への塗り替えはクローム層を剥いだ方が塗装の耐久性は格段に向上しますので、クローム完全剥離をお勧めいたしますが、その分クローム剥離代や剥いだ後の下処理に手間と時間がかかり料金と納期もそれなりにかかってしまいます。
いずれにせよ、クロームホイールは修理も再クロームも別カラー塗装もすべて一番コストの掛かる面倒で厄介なリフレッシュ・リメークとなります。
※クロームの腐食、メクレのない程度の良いクロームは直にパウダーコートで対処出来ますので、低コストで耐久性のあるカラー塗りが可能となりますので、クロームメッキからカラー塗装をお考えの方はクロームが剥げる前にご相談ください。
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