仕上げ実績・ブログ - 2011年09月
2011.09.30
レーシングスパルコ18インチ/スーパーミラーバレル研磨(2次元)
レーシングスパルコ(鍛造)18インチ2次元ミラーポリッシュです。 
ホール穴の上に傘の付いた特殊なデザインのホイールです。この傘が邪魔になり奥ばったホール穴周りの研磨に手こずりました。 
軽くて頑丈な密度の濃い「フル鍛造加圧式(FORGED)」はスーパーミラーバレル研摩に相性抜群でアルミ独特の風合い柔らかい光沢となります。 
レーシングスパルコ18インチ2次元ミラーポリッシュ! 
 
 
北海道のお客様・・・クリームホワイトとダイヤモンドカットのスパルコです。ポリッシュ部はお決まりのクリアー劣化からの白ミミズのシミ現象が来ています。幸い虫食い腐食まで至っていませんでしたので、2次元スーパーミラーバレル研磨でリムディスクとも同様に仕上がりました。 
  
 
 
剥離~ブラスト研磨して曲りとガリ傷肉盛り修理からです。 
 
  
ハンド荒研磨してからバレル研磨機による荒研磨を1時間ほど研磨します。 
 
  
ハンド仕上げ研磨から仕上げ用のバレル研磨を数回繰り返して2次元ミラーポリッシュ研磨の完成! 
デザイン表面はツル肌で均等にムラの無い光沢となります。 
 
 
 
 
ホイール側面は下処理、ハンド研磨した訳ではありませんが何十回もバレル研磨機へ投入しますのででついでに綺麗になります。 
 
  
傘と言うかツバが出っ張っており奥ばったホール穴周辺の研磨が難しい箇所でしたがご覧の通りピカピカです。 

装着写真を頂きましたので紹介します。
素材自体の磨き工法のため素材の良し悪しに仕上がりが反映されます。 
鍛造加圧式(FORGED)品は特にお勧めです。 
スーパーミラーバレル研磨はセラミックの摩擦で押し込みながらの研磨する工法のため「表面硬化現象」を起こします。ノークリアーでも従来のBBFバフ研磨(コンパウンド研磨)とは違いますので酸化白ボケが起き難い特徴があります。 
ノークリアーは白ミミズシミ現象を避けるためや少々の傷はユーザー自信で治せる利点があります。 そのためスーパーミラーバレル研磨はノークリアーのご依頼が多いですが、ノークリアーは素地剥き出し表現のためしばらく放置してしまえば艶落ち白ボケしますので、普段のメンテが必要となりやや面倒なメンテ作業が必須となります。 
白ボケ現象回避や普段のメンテが面倒な場合はオンクリアーで表面保護する方法もあります。 
ミラーポリッシュへのオンクリアーには溶剤系硬質クリアーとパウダーコートクリアーとあります。 
「オンクリアー&ノークリアー」とまたオンクリアーにも「溶剤系硬質クリアー&パウダーコートクリアー」があり全て一長一短、留意点があります。完全無欠なモノはありません。 
オンクリアー&ノークリアーの詳細はこちら 
ミラーポリッシュへのパウダーコートクリアーはこちら 
一遍磨き込んだミラーポリッシュホイールのガリ傷修理など傷箇所のみを修理して再度バレル研磨機へ投入すれば簡単に直りますので低価格、短納期を実現します。 
※オンクリアー仕上げは一旦クリアーを全部剥いでからの再研磨してオンクリアーとなりますので、ノークリアーよりやや納期がかかります。 
以前当社でスーパーミラーバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーは安心してお任せください。 
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中です。 
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2011.09.29
BBS-LM スーパーミラーポリッシュからのブラックポリッシュ(BMP)
LM19インチ、リムガリ傷(4本)修正からのブラックポリッシュ(BMP)完全カスタムのご紹介をいたします。 
カラーポリッシュする場合はまず素材自体をミラーポリッシュしてミラーポリッシュした下地を透かして透き通ったカラーで染めていきます。 
カラーポリッシュ用のカラーも多数取り揃えています。 
(金・黒・青・赤・黄色・オレンジ・カッパー・紫・ピンク他)
BBS-LM19インチ 2次元ブラックミラーポリッシュ (BMP) 
 
  
大阪からのお客様・・写真では一見ハイパー塗装(DBK)のように見えますが、カラー塗装仕上げではありません。 
芸の細かなミラーポリッシュからの(BMP)ブラックポリッシュです。 
 
  
写真では紹介しきれないほど4本とも、きびしいガリ傷有りで、飛び石などの大きな陥没も多数ありました。 
素地ポリッシュ仕上げですので、削り込みやパテ埋めなど誤魔化しの出来ない修正工程です。 
 
  
リム修正後、ディスク塗装剥離をして、ここから地味で細かい研磨作業の始まりです。 
下処理の研磨次第でスーパーミラーバレル研磨の仕上がりが左右されます。 
リム部のBBFバフは研磨機にて研磨できますのでディスク研磨より比較的簡単に下処理研磨できます。 
 
  
いきなりですが、ディスク面のスーパーミラーポリッシュの完成です。 
ここからノークリアー&オンクリアーとなりますが、今回はブラックポリッシュのオンクリアーとなります。 
 
  
ディスク部へのブラックオンクリアーで(BMP)ブラックミラーポリッシュ完成です。 
 
  
別のLM20インチの2Psリム部へのバレル研磨機の混入研磨風景です。 
リム研磨は通常研磨機にてのBBFバフ(鏡面研磨)で完成となりますが、今回はBBF研磨してからさらにバレル研磨機へ混入してセラミックで磨き込んでいますので二段構え研磨となります。 
これが通常のBBFバフ(鏡面研磨)とバレル研磨機からのスーパーミラーポリッシュの大きな違いです。 
ディスクが無いとセッティングできませんので、他のディスクを仮付けした状態で研磨します。 
 
  
アウターリム部はバレル研磨機混入により側面までついでにピカピカになります。 
 
  
エグレ、ガリ傷が有った箇所もご覧の通り完全に蘇り光沢を放っています。 
確実な肉盛り研磨形成が出来ないとミラーポリッシュ仕上げは絶対に出来ません。 
 
  
ディスクもリムも完全アルミ素地仕上げのため素材の良し・悪しにも影響されます。 
カラー塗装のようにパテなどで誤魔化しが出来ません。 
 
  
2Ps・3Psは全てリム/ディスク別々に作業していますので完成後、傷が入らないように専用の保管箱に保管します。 
これとは別に2個、計3個とも友人の家具職人の心のこもった手造り保管ラックです。 
完成したディスクは重ねて保管できませんので保管ラックのお陰で整理整頓できて重宝してます。 
スーパーミラーポリッシュは素材自体の磨き工法のため素材の良し悪しに仕上がりが反映されます。 
※腐食の激しいものは虫食いの黒の斑点が現われる場合もあります。 
程度の良い鍛造加圧式(FORGED)品はミラーポリッシュは特にお勧めです。 
今回はオンクリアー仕上げです。 
ミラーポリッシュはオンクリアー・ノークリアーご希望に応じて対応いたします。 
ミラーポリッシュのノークリアーの場合ユーザー自身でも簡単に傷修理が可能です。 
「オンクリアー&ノークリアー」とミラーポリッシュユーザー修理例についてはこちら 
仕様中生じたガリ傷など当店で一遍磨いてありますので、ローコスト、短納期で修理、再研磨が何回でも可能です。 
●ミラーポリッシュ修理代(ノークリアーの場合)12.000円~ 
●納期 1週間程度 
※クロームメッキやスパッタリングメッキは傷の大小に関わらずのメッキ全面剥離から始まり再メッキとなりますので、18インチクラスで1本/7万円以上となり納期も40日以上かかります。 
さらに再クロームは溶剤漬け電気分解により一部素材が犯されますので強度が低下するため再クローム回数には限界があります。 
※スパッタリングメッキは塗装式ですので素材の強度低下の影響はありませんが傷が付きやすく、飛び石等でのメッキ剥げなど、メッキ層がもろいのが難点です。 
クロームメッキの修正/再クロームについてはこちら 
カラー塗装ホイールと違い素材自体の表現ですので、ガリ傷修正など肉盛り研磨形成を要する修理は技術の差が大きく出る誤魔化しのきかないのがポリッシュホイールです。 
外車・国産車純正ホイールや社外品ホイール問わずスーパーミラーポリッシュ可能です。 
(有)オートサービス西HPはこちら 
2011.09.27
ファブレス2Ps溶接ハメ殺しのホイールへのスーパーミラーバレル研磨
リムとディスクの素材や表面処理の違うモノを溶接で結合してあるホイールを2Ps溶接ハメ殺しホイールと呼びます。 
2Ps溶接ハメ殺しにはデザインによりダミーボルト「有りの無し」と2通りございます。 
ピアスボルトで合体してある本来の2Ps.3Psなら分解してリムとディスクがそれぞれ様々な加工が可能となりますが、溶接でくっつけてある2Psのハメ殺しはリムとディスク個別の加工内容が制限され、一部の塗装とリム磨きしか対応できません。   
さらに構造デザインにより磨きすら出来ないモノや修理に関しても現状の届く範囲内となる事も多く、全ての加工に限界があり、加工内容がかなり制限されます。 
そこで今回スーパーミラーバレル研磨にて丸ごとポリッシュへトライしてみました。 
その1・ファブレス20インチ/2Psハメ殺しのスーパーミラーバレル研磨(2次元) 
 
 
大阪府のお客様・・ディスクがモッコリ形状でリムとディスクのつなぎ目、Vゾーンの境目はディスク磨きのバフ研磨はもちろん本来のダイヤモンドカットも当然出来ない構造のため2Psハメ殺しではお初となるスーパーミラーバレル研磨(2次元)でトライしてみました。構造やデザインにより磨ける範囲に限界はありますが、以外と旨くいきました。 
 
  
ダイヤモンドカット「オンクリアー」特有の水浸入による白ミミズシミです。 
元はリムとディスクを別々にダイヤモンドカットしてその後合体したホイールですのでくっついたままでは本来のダイヤモンドカットは不可能です。 
リムとディスクのつなぎ目から察ししてダイヤカットのバイトの刃先が奥まで入る構造ではないのが良くお解りかと思います。 
  
ポリッシュ「オンクリアー」は使用中飛び石の傷により数年で100%白ミミズ現象が現われます。溶接でくっつけて有れば他の方法でしか対処できません。! 
ポリッシュ「オンクリアー」シミ・腐食の原因はこちら 
 
  
スーパーミラーバレル研磨2次元とするための剥離からブラスト研磨です。 
 
 
2Psハメ殺しへのバレル研磨は初めてですので難しいVゾーン部を特に念入りに下研磨しました。 
ディスク部はアクションサンダー研磨をしてリム部はリム根元より狙ってリム専用研磨機にての下処理研磨です。 
 
 
バレル荒研磨を数時間かけます。 
 
 
キャップフレートは自作のジグへ貼り付けて個別に荒研磨します。 
※キャッププレート類へのダイヤモンドカットはもちろん不可です。 
バレル研磨ならキャップはもちろんアルミ製なら何でも磨けます。 
 
 
素材が鋳造品でしかも2Psハメ殺しの現状のままでの研磨とは言えここまで綺麗になりました。 
2Psハメ殺しホイールはバレル研磨以外の方法でディスクから丸ごと磨く方法は現時点でありません。 
 
 
側面はついでに綺麗になります。 
 
  
2次元研磨ですので、ディスクサイド面はユズ肌の鈍い銀となり表面部はツル肌のアルミ独特の光沢風合いとなります。 
※ディスク部のサイド面が砂肌ならキャップのサイド面も元は砂肌のはずですが、それはディスクは鋳物のたサイド面の硬い砂肌は削られず残った状態となり、キャップは合金プレスで元々塗装してあるだけで柔らかいアルミ板のため研磨している最中についでに光沢が出た現象です。要は素材の違いです。 
その2・ファブレス19インチリム修理からリムのみBBFバフポリッシュ仕上げ 
 
 
埼玉県のお客様・・こちらのファブレス19インチは「リムはアルマイトメッキ」で「ディスクが3次元クローム」の種類の違うメッキを溶接結合したハメ殺し2Psホイールです。 
これがディスクのクローム傷の修理ならここで修理不能アウトですが、幸いリムの傷修理で、リムはアルマイトのためBBFバフ鏡面研磨にて対応出来ますので、現状で磨ける最大限の範囲で研磨修理出来ました。 
 
  
まずは4本みなガリ傷の肉盛り研磨形成からです。 
クロームメッキでは有りませんので普通に溶接可能です。 
 
 
分解してリム単体での研磨加工ができませんので、リムとディスクの僅かな隙間を狙って半端な箇所へ研磨筋が残らないようにリム研磨機にて完全ハンド研磨仕上げとなります。 
ディスクへのマスキングは研磨傷が入らないためとリムへのクリアー塗装のための養生を兼ねます。 
 
  
もちろんリムへの再アルマイトメッキは不可のためリム研磨機によるバフポリッシュ(オンクリアー)仕上げでしか方法が有りませんが4本同時の場合は同質の肌で揃えられますのでこれが最良の方法です。 
上記の20インチファブレスのバレル研磨とはまた違った表現です。 
  
2Ps溶接ハメ殺しホイールへの修理や塗装、磨きメッキなど加工不可な理由と限られる加工内容について 
1・ディスクが突起したデザインやリムとディスクが同じ高さの構造はリムをプレス修理できませんので 曲り修理はデザインを選びます。 
2・メッキ系(アルマイト・クローム・スパッタリングメッキ)は分解して個別のメッキ加工となるため再メッキは全て不可です。 
3・リム部への全面磨きはリムとディスクへ研磨できる範囲の隙間がある事が条件となり出来るモノと出来ないモノがあり構造、デザインを選びます。 
4・当然の事ながらリム交換は出来ません。 
5・溶剤系カラー塗装やパウダーコートもマスキングを要したりまた丸塗りでもリムとディスクの隙間の奥部まで完全に塗装が載らないため満遍なく包み込みの塗装ができません。 
6・リムのみやディスクのみまたは丸ごとのダイヤモンドカットは不可となります。 
※平坦なディスクでリムまで繋がったデザインなら極一部可能なモノがあります。 
7・スーパーミラーバレル研磨は構造により一部可能モノがあります。 
8・溶接や塗装、磨きは現状の届く範囲までとなり完全な加工が出来ません。 
※ダミーボルト付きの1Psホイールはダミーボルトさえ外せばホイール本体そのモノが1個のパーツ ですので上記加工のリム交換以外は全て可能です。 
2Ps溶接ハメ殺しホイールはリフレッシュ、カスタムも多く制限されますが、なんといっても単品修理の場合オリジナルと同質の加工にはほとんど対応できないためお手持ちのホイールとの表現が変わってきます。 リムやディスク部がダイヤモンドカットとかメッキ(アルマイト・クローム・スパッタ)だったら分解しての同じ加工が出来ませんのでそこでもうおしまいです。 
他の方法として今回のような4本同時にスーパーミラーバレル研磨するかマスキングして色を塗るしか選択の余地がありません。 
ユーザー側もダミーボルトが付いた2Ps溶接ハメ殺しである事は当然知らずにディスクだけ再メッキにしてくださいとかBBSのように分解してリフレッシュ・リメークお願いします。など無茶な注文を数多くいただきます。 今回のブログを良く読んでユーザー側も、もっとホイールに関する知識を養ってください。 
永く愛用すればいつかは塗装やメッキの劣化も出てきて傷や曲がりにも遭遇します。安物で使い捨てならともかく、高額でしかも修理再生できないホイールはどうなんでしょか?でもそれらは数多くあります。他にはステンレスジャケットとか・・ 
なるべく治せないように造って「傷付いたり劣化したら新品を買ってください!」 
そんな商品は新品を買うしか方法がないのでしょうか? 
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2011.09.24
BBS-DTMスーパーミラーバレル研磨(3次元)からパウダークリアー
磨き込みや切削カットしたポリッシュ面を保護するためにクリアーコートは、一般的に溶剤系(液体)の1液型か2液型のスプレー式によるクリアーコートをします。 
ポリッシュフィニッシュ後のクリアーの透明度やコスト面から言えば溶剤系(液体)「1液型のクリアーコート」が1番良いですが肌が弱いのが弱点です。 そのためワンオフ塗りのクリアーはより肌の硬い「2液型の硬質のクリアーコート」を使っています。 
しかしそれよりさらに密着性、耐久性、塗装肌の頑丈さから言えば静電式(固体)「パウダーコートクリアー」がポリッシュ面保護に今一番、理想的なクリアーコートです。 
スーパーミラーバレル研磨後からのオンクリアーに関し「透明度、艶引き感」など以前より格段に向上進化した「パウダーコートクリアー」のご紹介をいたします。 
スーパーミラーバレル研磨(3次元)からのパウダーコートクリアー 
 
 
以前当社でミラーポリッシュ(3次元)ノークリアーでお納めしたBBS-DTMです。 
半年以上経過していますのでやや艶落ち感はありますが、BBFバフ研磨とは違い、大きな白ボケも無くコンパウンドでハンド磨きすれば光沢復元が可能です。 
ハンド磨きなどメンテがご面倒との事で再研磨からパウダーコートクリアーのリクエストを頂きました。 
もちろん以前当社で、バレル研磨をしていますので、格安料金でいたします。 
 
 
タイヤカスやウェイトカス削除から始まり、下研磨となるハンドバフをかけて艶出しをします。 肌の光沢がやや不均等ではありますが、ハンドバフだけでも十分な光沢が復帰できます。 
 
  
ハンドバフ研磨後は万遍無く、均一な光沢がでるまで仕上げ用バレル研磨機へ数回投入します。 
 
 
バレル再研磨で元の光沢が蘇りました。バフ研磨との違いは一目瞭然です。  
  
  これからパウダーコートクリアーに入ります。 
             ↓ 
 
 
パウダークリアーの前処理として以前はパウダー専用のプライマーを使っていましたが、過去のプライマーでは艶引き感が大きかったため、つい最近から違う下処理としてマジックウォーターなるモノを発見・提案! 
これでプライマーの欠点となる艶引き感が一つ解消が出来たと思います。 
まだ未知のモノですのでメーカーの言う事を信用して使うしか手が有りませんが、この1工程をやら無いよりはやった方がマシと思ってやっています。 
 
 
通電チェックしてパウダークリアー噴射!(小麦粉のように真っ白けになります。) 
 
 
鍛造品ですので4本同時焼きでもいいのですが、熱伝道を考慮して念のため2本ずつ焼いて自然冷却します。 
 
 
パウダーコートクリアー完成! 
溶剤系2液型のクリアーと、ほとんど変わらない仕上がりです。 
でもパウダーコートのクリアー肌の頑丈差は溶剤クリアーの比ではありません。 
 
 
1Psへのパウダーコートクリアーはホイール丸ごと塗りますのでパウダーで完全に覆われます。 
 
 
バレル研磨フィニッシュノークリアーとパウダーオンクリアーを比べて見れば艶引き、光沢、質感など若干の違いは当然出てきますが、どうでしょうか? 
●ポリッシュオンクリアーには大きく分けて3種類が上げられます。● 
1・溶剤系(液体)「1液型のクリアーコート」新品ホイール量産型 
2・溶剤系(液体)「2液型の硬質のクリアーコート」硬化剤混合硬質型 
3・静電式(固体)「パウダーコートクリアー」塗膜ではなく樹脂膜の頑丈型(第3のクリアー) 
溶剤系(液体)「1液型のクリアーコート」は透明度が高く、硬化剤がないため量産向となり新品ホイールはこの「1液型のクリアーコート」が主流です。 
弱点は肌が弱いため飛び石傷や干渉傷が入りやすくクリアー劣化も早いのが難点です。 見た目は良いが軟弱です。 
  
溶剤系(液体)「2液型の硬質クリアーコート」はワンオフでの塗装に向いておりで硬化剤の比率が高いほど塗料代も高いですが、塗装肌の硬さも高いです。 
難点としてツル肌仕上げのポリッシュへの塗装は光沢仕上げのため「足付けの荒研磨」が出来ません。そのためどうしても密着性に難があります。 
そこで期待できるクリアーとして第3のクリアーが、静電式(固体)「パウダーコートクリアー」です。 
「密着性が高く肌が頑丈で艶引き感、透明度も2液の溶剤系と代わらない」となれば今あるクリアーの中では 第3のクリアーと呼べる「パウダーコートクリアー」が、ポリッシュホイールへのオンクリアーでは今のところでは最硬と言えるでしょう・・・・・・しかし弱点もあります。 
第一にコストが掛かる事です。また虫食いや巣穴の出たポリッシュは沸きブツが出るためパウダーが出来ないなど素材の良し悪しを選びます。 
※カラーパウダーならパテで対応できますが・・・ 
また違ったパーツを合体した2Psハメ殺しのような分解できないホイールはパウダー不可となるモノが多くデザイン、構造を選びます。 
※2・3Psの分解可能はホイールは分解してパーツごとにパウダーできますのでもちろんパウダーコートクリアーはOKです。 
作業の煩雑さによる納期面やコスト面また手直し不可のやり直しなど作業リスクの高さや素材の良し悪しの対応など課題も多くあります。 
また雨降りの日はパウダーコートは中止しています。天気や温度、湿度にもパウダーの付き具合い、焼き具合いが影響され天気が悪いとさらに納期が遅くなります。 
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2011.09.19
パウダーコート(グロスブッラク&マットブッラク)塗装!
「Prodrive」グロスブッラク(艶有り黒)と「Moviteec」マットブッラク(艶消し黒)パウダーコートによる再塗装です。 
パウダーコートは素材への密着性と肌が頑丈な事が一番の売りです。 
しかしパウダーコートは様々なカラー表現ができない事が欠点です。 
色により今回のような「黒・白」といった調色を要さない原色はパウダーコートがお勧めです。 
   
  
その1・・「Prodrive鍛造18インチ」グロスブッラク(艶有り黒)パウダーコート 
 
 
4本見事にガリ傷だらけです。 
 
 
一旦塗装を剥いでからまずはガリ傷修理に入ります。 
 
 
写真では納まりきれないほどの肉盛り溶接となります。 
カラーで隠れるとは言え「パテ埋めや削り込み研磨」はいたしません。 
 
 
剥離からブラスト研磨! 
 
 
パウダー下処理の「当店独自」の「バレル荒研磨」です。 
ホイールへのパウダーコートをしているお店自体もまだ少ないですが、その中でバレル研磨を利用して下処理までしているところはそうはありません。 
 
 
「脱脂剤混入のバレル荒研磨」までしてからのパウダー噴射ですので、問題なく通電してくれて旨く粉が載ってくれます。 
 
 
パウダーを180℃で釜焼きして完成です。 
※キャップもアルミ金属製でしたのでパウダーコートして同質肌となりました。 
※注)樹脂プラ製のキャップは高温焼付けができないためパウダーコートは不可となります。 
 
 
1Psホイールへのパウダーコートは「表、裏、側面」丸ごと粉をかけますので全面丸塗りとなります。 
表デザイン面をメインに狙って塗りますので裏、側面は表面よりシビアーな肌仕上げとはいきませんが見た目も良くまた塗膜肌の硬さは表面と変わりがありません。 
その2・・「Moviteec鋳造19インチ」マットブッラク(艶消し黒)パウダーコート 
 
  
前回当店で溶剤系のマットブッラクを塗ったホイールです。 
当時はパウダーコートでの対応が出来ていなかったため、今回はパウダーコートによるマットブッラクでの塗り替えです。 
従来の溶剤系のマットブッラクよりパウダーマットにより塗装肌が頑丈になります。 
 
 
パウダーは全て「塗装完全剥離からブラスト研磨さらにバレル研磨」と下処理が増えてきます。 下処理が良く無いと粉を弾いてしまいます。 
 
 
写真には無いですが、下研磨後さらにアルミ肌へ密着性を図るためパウダー用の「魔法の水」を塗ってからパウダー噴射です。 
 
 
1Ps鋳造ホイールの大きめなサイズは肉厚があるため1本目と4本目に焼付け温度の温度差が生じます。その温度差で焼きムラが出る恐れがありますので念のため2本ずつ焼付けして乾燥します。 
その点、上記その1・・「プロドライブ」のような超軽量の鍛造ホイールは肉厚が薄く熱伝導率が均一のため4本同時に焼く事が出来ます。さらに軽くて持ち運びが楽なため同じ塗装や磨きでも軽量の鍛造品は年寄りの体に優しいホイールです。 
 
 
 
 
パウダーコートによる丸塗りマットブッラク完成! 
パウダーコートは、粉が熱により溶かされて金属素地へ樹脂がベッタリと「へばり付いた状態」となります。金属素地への密着性はパウダー塗装の方が断然有利ですので「白・黒」系のカラーはパウダーコートがお勧めです。 
●溶剤系カラー(液体スプレー式)は、車のボディーカラーと同質ですので、耐久性は十分なレベルですが、傷に弱く、剥がれ易く、退色性に劣ります。しかし最大の利点は調合次第で無限のカラーが作れる事と部分修理、部分塗装が可能な事です。 
●パウダーカラー(固体静電式)は調色が出来ない 、部分塗装や重ね塗りが出来ません。しかし最大の利点は密着性、退色性、耐久性は溶剤カラーよりも断然勝ります。 
完全無欠の塗装などこの世に存在しませんので、全て一長一短があります。 目的に応じて使い分ければそれが、ベストな塗装の選択です。 
スーパーミラーポリッシュ・BBF鏡面研磨・ハイパー塗装・ウレタンカラー塗装・粉体パウダー塗装など、磨きや塗装が出来ても、基本・土台となる確実な修理、修正が出来てないと見た目だけ綺麗にしても意味がありません!! 
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2011.09.15
BBS-LM スーパーミラーポリッシュ(2次元)
BBS-LM 18インチへのバレル研磨によるスーパーミラーポリッシュ(2次元)です。 
2Psや3Psの合体式はディスクとリムの重なり部や僅かな隙間、奥部など完全に研きや塗装が届かないためミラーポリッシュや塗装も全て分解できるホイールは各パーツごと別々に万遍無く、磨きや塗装をするために分解個別の加工が必要です。 
BBS-LM 18インチスーパーミラーバレル研磨(2次元) 
 
 
宮崎県のお客様・・リムの白ミミズシミやシルバーの退色は多少有りますが、曲りやガリ傷の無い比較的程度の良いLMです。ディスクがスーパーミラーバレル研磨ですのでリムも同じバレル研磨による同質のポリッシュ仕上げです。 
 
 
まずはリム部のブッラク塗装を済ませてからアウターリム部へのバレル研磨です。 
 
 
リムポリッシュ部へのスーパーミラーバレル研磨完成! 
リムポリッシュ加工(スーパーミラーバレル研磨・BBFバフ鏡面研磨・ダイヤモンドカット)は全てリムのみリング状態では研磨できませんので、研磨用のディスクが必要です。 
 
 
リムと並行してディスク部の塗装剥離からブラスト研磨など下処理荒研磨です。 
 
 
バレル研磨による荒研磨です。 
 
 
リムとディスクの計8枚のバレル研磨も無事終了! 
 
 
ロックタイトを付けたピアスボルトで組み付けて全て完成です。 
2次元研磨のディスクサイド面(窓部)はユズ肌の鈍い銀の表現となります。 
2次元・3次元研磨についてはこちら 
 
 
 
 
デザイン面が光っていますので裏面、側面は締まりのあるブッラク塗装をお勧めます。 
今回のLM2次元スーパーミラーバレル研磨はノークリアーとなります。 
オンクリアーの白ミミズシミ現象を避けるためにスーパーミラーバレル研磨はノークリアーのご依頼が多いですが、ノークリアーは素地剥き出し表現のためしばらく放置してしまえば艶落ち白ボケしますので、洗車ついでにコンパウンド等で小まめに磨けば光沢がまた蘇ります。 
「オンクリアー&ノークリアー」どちらも一長一短がありますので、ポリッシュの特性を良く理解していただきご判断ください。 
オンクリアー・ノークリアーの特性についてはこちら 
ノークリアーのメンテナンスについてはこちら 
高級鍛造ホイールは特にミラーポリッシュと相性抜群の素材です。 
以前当社でスーパーミラーバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーは安心してお任せください。 
一遍磨き込んだミラーポリッシュホイールのガリ傷修理など傷箇所のみを修理して再度バレル研磨機へ投入すれば簡単に直りますので低価格、短納期を実現します。 
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2011.09.12
BBS-RS16インチ スーパーミラーバレル研磨からレッドポリッシュ
BBS-RS16インチの各パーツをお客様からご用意して頂きそれらパーツ全て1個ずつ磨き込んで、希望のカラー、サイズに合わせて組み付けです。 
ディスク&プレートは当店自慢のスーパーミラーバレル研磨によるミラーポリッシュしてから「ハリウッドレッドポリッシュ」になります。これも世界に二つとないRSです。 
 
  
富山県のお客様・・・RSは分解された状態で入庫しました。(ピアスボルト無し) 
プラ製のエンブレム以外の全パーツ(アウターリムx4枚、インナーリムx4枚、センターディスクx4枚、センタープレートx4枚、6角センターキャプx4枚)合計20枚、個別のポリッシュ加工です。 
 
 
こちら新品のアウターリム・・・ 
新品でしたが、小傷が目だっていましたので再研磨のリクエストです。 
アウターリムの社外リップは鍛造ではなく合金プレスリムのバフ研磨ですので、同質の肌、表現のため他のディスクを組んでBBFバフ再研磨となります。 
 
 
こちら新品のインナーリム・・・ 
新品のインナーリムは磨き無し荒の状態ですので、こちらはバレル研磨機にて荒研磨から研磨します。 
 
 
インナーリムは傷やプレス痕など加工荒無垢のままの仕上げとなっています。アウター(デザイン面)のようにシビアーに傷取り仕上げ研磨では無く、プレス痕などやや残った研磨仕上げですが、裏面研磨仕上げでは十分光沢です。 
 
 
オリジナルのディスクは鍛造品ですので、剥離ブラストからハンド研磨してバレル研磨機にてひたすら磨き込みます。 
レッドポリッシュするために肌の光沢を追求します。 
 
 
2次元スーパーミラーバレル研磨ならここで終了ですが、これからハリウッドレッドポリッシュ加工に入ります。ミラーポリッシュの肌がツルピカになら無いと鮮やかなハリウッドレッドポリッシュにはなりません。 
 
 
下地の光沢を透かしての表現ですので、ベースのミラーポリッシュに傷やペーパー目、研磨ムラが残ればそのまま反映されますので、「これでもか!」と言うくらい磨き仕上げしてカラー染料を加えてオンクリアーすれば飴玉みたいに透き通った光沢のハリウッドレッドポリッシュになります。 
 
  
ピアスボルトはこちらで用意して合体完成です。 
4インチリムはタバコがすっぽり納まる深さです。 
 
  
側面、裏面もご覧の通り! (手垢指紋が付いていますが磨けば取れます、すみません。) ナットは密かにパウダーコートのシルバー塗装して有ります。 
 ●RS-3Psの構造やホイールサイズ変更の講座● 
今回のRSはトータルサイズの拘りで細めのインナーと変えてあります。 
 ※)トータルサイズに拘る場合はインナーも交換する必要があります。 
16.17インチクラスの標準インナーは5.5J~8.0J前後位あります。標準インナーを生かしてアウターのみ交換の場合、トータルサイズが9J~12Jとなります。 
  
RSのようなサンドイッチ式(イン、アウトの間にディスクを挟んであるタイプ)はディスクの厚みも加算してホイールのトータルサイズになります。 
※RSでも一部オーバーヘッド式があります。 
オーバーヘッド式やアンダーヘッド式(イン、アウトを直接結合してあるタイプ)のディスクはイン側やアウト側からディスクが載ってますのでディスク厚みは関係しません。 
※代表的な例はBBS-LMやRS-GTは2Psのオーバーヘッド式となり、Super-RSは2Psアンダーヘッド式となります。 
3Psリム構造について はこちら 
 
 
 
 
フロント7.5J側 
「アウター3.5J」+「ディスクの挟み厚0.5J」+「インナー3.5J」でトータル7.5Jとなります。 
※ホイールトータルサイズはタイヤビートが辺る部分、つまりホイール側面の内寸です。 
 
 
 
 
リアー8.0J側 
「アウター4.0J」+「ディスクの挟み厚0.5J」+「インナー3.5J」でトータル8.0Jとなります。 
※ホイールトータルサイズはタイヤビートが辺る部分、つまりホイール側面の内寸です。 
■BBSーRS16インチ リフレッシュカスタム加工の詳細■ 
1・アウターリム・・・・・・・・・・3.5J・4.0J新品リップBBFバフ再研磨(ノークリアー) 
2・インナーリム・・・・・・・・・・3.5J新品リップバレル研磨(ノークリアー) 
3・ディスク&プレート・・・・・・スーパーミラー研磨、ハリウッドレッドポリッシュ 
4・キャップ・・・・・・・・・・・・・・スーパーミラー研磨(オンクリアー) 
5・ピアスボルト・・・・・・・・・・当店在庫のモノを装着 
6・3Psコーキング・・・・・・・・透明シーリング打ち直し 
7・エアーバルブ・・・・・・・・・無し 
BBS-RSアウターリムのサイズや交換の詳細はこちら 
RSは日本に限らず世界で人気商品のですので社外品のオプションパーツ(キャップ、エンブレム、ピアスボルト、バルブ、アウターリム、インナーリム)など様々なデザインのパーツが数多く販売されています。色を変えたり、磨くだけでなくサイズ変更も自由自在に世界に一つの自分だけのRSを提供いたします。 
アウターリムポリッシュ仕上げは「BBFバフ鏡面研摩、スーパーミラーバレル研磨、ダイヤモンドカット」の中からご予算、用途に応じて、お好みの研磨方をご指定ください。 
1・コスト面重視ならBBFバフ鏡面研摩!(オンクリアー&ノークリアー) 
2・他所に無いカスタム重視ならスーパーミラーバレル研磨!(オンクリアー&ノークリアー) 
3・オリジナルの新品と同質重視ならダイヤモンドカット!(オンクリアー) 
※ダイヤモンドカットへのノークリアーは虹色の切削ラインが消えてしまいますのでそれを保護するためにオンクリアーは必須条件です。 
オンクリアー・ノークリアーの特性についてはこちら 
3種類のアウターリムポリッシュ研磨についてはこちら  
ディスク加工は「スーパーミラーバレル研磨・溶剤系ウレタンカラー・パウダーコート」など作業バリエーションを豊富に対応しています。 
4本セットリフレッシュ・リメークは送料往復無料キャンペーン中です。 
(有)オートサービス西HPはこちら 
2011.09.09
スーパーアドバン16インチへのパウダーコート&溶剤ウレタンカラー塗装
スーパーアドバンのリムとディスクを分解後、「違う塗装方」でそれぞれ塗り分けます。 
2Psリム部はのパウダーコートによる丸ごとゴールド塗装! 
ディスク部は溶剤ウレタンカラー調色によるのカッパーレッドマイカ塗装! 
塗り分け自体は普段通りですが、このアドバンは特殊構造のためホイールの分解、合体に手間と時間がかかりました。今回のような特殊な構造の「分解・合体」工賃は見直さなければ・・・ 
スーパーアドバン パウダーゴールド塗装&溶剤カッパーレッドマイカ塗装 
 
 
滋賀県のお客様・・リム部は「パウダーコート」ディスク部は「溶剤ウレタンカラー」の異種塗装です。 
それぞれ「下処理の違い、焼付け温度の違い、材料の違い、塗り方の違い、仕上がりの違い」など長所、欠点もある2通りの塗装方の合体式です。 
1Psホイールのこの方法の場合は焼付け温度の高いパウダーを先に塗って仕上げてからマスキングして溶剤ウレタンで被せる方法で、1Psホイールも塗り分け可能です。 
   ●2Psリム部のパウダーコートゴールド塗装● 
 
 
まずはリム曲り修理から入ります。 
お客様が丁寧に曲り箇所をお知らせして頂いてますが、良く検品すればそれ以外も結構曲っている事があります。 
 
  
曲り修理後、いよいよ分解作業にはいりますが、これが最大の難所です。 
分解できない事には先へ進めません。 
難関箇所・・ピアスボルトがディスクの出っ張り傘の奥下へ隠れるようにハメ込んであるため工具が入りません。 さてどうしたモノか? 
工具を改造して予行練習に1本だけ分解、合体を試してみました。・・時間はかかりますが、何とか旨くいきました。 
でも本場の塗装完成後、合体が難儀する事は想像がつきます。あせらず時間さえかけてじっくりやれば何とか行くでしょう。 
 
 
無事リム単体にしてここから普段通り剥離からブラスト研磨、空炊きのパウダーコート前の下処理準備です。 
 
 
静電チェックOK!パウダー噴射 
 
 
専用釜にて180℃で50分ほど焼付けします。 
 
 
パウダーコートからクリアーコートして2Psリム部の完成です。 
  ●ディスク部の溶剤ウレタン焼付けカラー塗装● 
 
  
塗装剥離からブラスト研磨です。 
 
  
仕上げが溶剤カラーですので、通常は同質の溶剤系下処理塗装です。 
※地金素地への密着性の向上から下塗装の役目としてパウダーコートもお勧めします。(別途追加料金です。) パウダー下塗装は、粉が熱により溶かされて金属素地へ樹脂がベッタリと「へばり付いた状態」となります。その特性上、金属素地への密着性は溶剤サフよりパウダー下塗装の方が断然有利です。 
 
  
カッパーレッドマイカ(カラーNo.32V)を調色してメインのカラー塗装仕上げ!少しパールが入ってます。クリアーコートしてディスク部の塗装の完成です。 
 
  
ピアスボルトも個別に洗浄研磨! (4本リフレッシュオーダーに限りこれは無料作業です。) 
 
  
改造した工具を駆使して、リムとディスクに傷が入らぬように緊張しながら二人がかりで1本ずつ丁寧に締め付けていきます。デザイン面へ傷を付ければ、また塗装からやり直しとなるリスクの高い作業でした。 
人間の緊張感は何時間も持続できませんので、1日にホイール1本ペースで締め付けていきました。あせらずに4日かけて無事合体完了です。 
 
  
 
 
●溶剤系カラー(液体スプレー式)は、車のボディーカラーと同質ですので、耐久性は十分なレベルですが、傷に弱く、剥がれ易く、退色性に劣ります。しかし最大の利点は調合次第で無限のカラーが作れる事と部分修理、部分塗装が可能な事です。 
●パウダーカラー(固体静電式)は調色が出来ない 、部分塗装や重ね塗りが出来ません。しかし最大の利点は密着性、退色性、耐久性は溶剤カラーよりも断然勝ります。 
完全無欠の塗装はこの世に存在しませんので、全て一長一短があります。 
目的に応じて使い分ければそれが、ベストな塗装の選択です。 
スーパーミラーポリッシュ・BBF鏡面研磨・ハイパー塗装・ウレタンカラー塗装・粉体パウダー塗装など、磨きや塗装が出来ても、基本・土台となる確実な修理、修正が出来てないと見た目だけ綺麗にしても意味がありません!! 
(有)オートサービス西HPはこちら 
2011.09.06
OZフッツーラ・スーパーミラーバレル研磨3次元&リム交換
コアなファンが多いOZフッツーラ18インチへのスーパーミラーバレル研磨3次元による完全オリジナルホイールの誕生です。 
リム修理後にリムとディスクへの3次元研磨の予定でしたが、アウターリム3枚とインナーリム1枚が手の施し様の無い「悲惨で残念」な状態だったためリム交換を余儀なくとされ、元リムは削り込み修理のため手直し再生不可、廃棄処分です。  
OZフッツーラ18インチのスーパーミラーバレル研磨3次元&リム交換 
 
 
香川県のお客様・・・古いホイールですので年数劣化はそれなりに有りますが、削り込みによる薄っぺらいイビツな形状のリムは使えません。変なリムは交換して、ディスク&キャッププレートを当店自慢のスーパーミラーバレル研磨で激変しました。 
これで見た目もバッチリ!安全面も確保できました。 
 
 
解りやすいようにリムへ色を付けてありますが、4本中3本(左が唯一生き残ったまともなリムです。)こんな感じで肉厚が僅か1ミリほどしかなく面も凸凹状態でこれをいくら綺麗に磨いても無駄な作業です。 
カラー塗装なら傷部へパテでも埋めて誤魔化しも出来ますが、ポリッシュは剥き出し表現のためひたすら傷が消えるまで削ってしまう修理の事を素人騙しのポリッシュ削り込み修理と言います。 
 
 
インナーリムも全体的に削りみ過ぎが1本有ります。 
インナーリムは当店に在庫が有りましたので、無事交換してあります。 
オーナーが女性のため、削り込みの事を報告しない限り気づいていません。 
安物買いのなんとやら・・です。 現品を確認出来ないネット購入はここが一番需要です。 
 
 
ディスク面の荒研磨です。 
交換用のリムの確保が出来たら、後は安心してスーパーミラーバレル研磨への作業が進められます。 
 
  
アウターリム以外のパーツの作業は既に完了していましたが、リアー側が欠品のためリップ4枚揃うのに入荷待ちの時間が2ヶ月以上かかりました。 
先日各パーツも無事に揃い、翌日には組み付け合体完成となりました。 
S様大変永らくお待たせしました。この場を借りてご報告いたします。 
遅くなってすみませんでした。 
 
 
手間暇かけた芸の細かな3次元研磨ですのでスポークサイド面(窓部)も表面同様の仕上りとなります。 
  
 
 
フロント側はアウターリップ1.25Jと交換 
 
 
リアー側はアウターリップ1.75Jと交換 
 
  
インナーリムはスーパーミラー研磨とバランスの良いメリハリのあるブッラク塗装をお勧めします。 
 
 
いつもの通りの出来栄えです。 
カーボンリングは赤への塗り替えリクエスト!オーナーが女性ならではのセンスです。 
■OZフッツーラ18インチ リフレッシュカスタム加工の詳細■ 
1・アウターリム・・・・・・・・・・新品リップ交換(ノークリアー) 
2・インナーリム・・・・・・・・・・曲り修正/1本交換/艶ありブラック塗装(オンクリアー) 
3・ディスク&プレート・・・・・・スーパーミラーポリッシュ3次元(ノークリアー) 
4・カーボンリング・・・・・・・・・レッド塗装 
5・ピアスボルト・・・・・・・・・・洗浄・研磨(元が良いモノは綺麗に蘇ります。) 
6・3Psコーキング・・・・・・・・透明シーリング打ち直し 
7・エアーバルブ・・・・・・・・・リム交換により既存のバルブが使えないためバルブ交換 
■中古購入時のアドバイス ■ 
中古品はガリ傷や曲りがあって当たりまえです。 
変に磨いて修理してあるホイールよりもガリ傷や曲りのある現状のままのモノ、手付かずのモノを購入してから当店にご相談ください。 
削り込み修理の手直しは全てお断りいたします。 
最初で最後の削り込み修理の手直し作業例はこちら
私の仕事は「塗装専門」・「研磨専門」で塗りや磨きばっかりやっている訳では有りません。本業はホイールの修理屋です。 修理に関しては自信と誇りを持って20年以上これまで続けています。 綺麗に色塗って、ピカピカに磨いた「見た目!も大切」ですが、基本・土台となるホイールの修理が出来てこそ初めて塗装や磨きによるホイールへのお化粧が出来るのです。 
4本セットリフレッシュ・リメークは送料往復無料キャンペーン中です。 
(有)オートサービス西HPはこちら 
2011.09.03
BBS-RS16インチ スーパーミラーバレル研磨からゴールドポリッシュ
BBS-RS16x7Jからアウターリム交換で9.0Jにワイドサイズ化! 
ディスク&プレートは当店自慢のスーパーミラーバレル研磨によるミラーポリッシュしてからゴールドポリッシュいたしました。世界に二つとないRSです。 
BBS-RSのゴールドポリッシュ 
 
  
香川県のお客様・・スーパーミラーバレル研磨2回目のご依頼です。 
前回ご依頼の「ENKEI-6S」のミラーポリッシュが、当店バレル研磨の記念すべき第1号でしが、今回のRSへのゴールドポリッシュもお初です。S様・・お初続きで何回もありがとうございます。今回は「ENKEI」以上にインパクト大です。 
 
  
中古品ですのでまずは使用するインナーリムの至る所の曲り修理から始まります。 1インチのアウターリムは3インチリムと交換しますので曲り腐食は関係無いです。
 
 
インナーリム修理後はブッラク塗装! 
インナーリムブッラク化は当店オリジナルお勧めカラーです。 
 
 
ゴールドポリッシュするためにいつものバレル研磨用の地道な下処理研磨から仕上げ研磨をします。 
 
 
メッシュプレートは別にバレル研磨します。 
 
  
他のお客様分とディスクのミラーポリッシュが同時に8枚完成!  
 
  
2次元スーパーミラーバレル研磨ならここで終了ですが、これからゴールドポリッシュ加工に入ります。ミラーポリッシュの肌がツルピカになら無いとゴールドポリッシュにはなりません。 
 
  
ゴールドの顔料を加えてオンクリアーすれば飴玉みたいに透き通ったゴールドポリッシュになります。 
下地の光沢を透かしての表現ですので、基本のミラーポリッシュに傷やペーパー目研磨ムラが残ればそのまま反映されますので、「これでもか!」と言うくらい磨き込んだ結果ゴールドポリッシュが出来上がります。 
 
  
溶剤ウレタンカラーやパウダーカラーの塗装ゴールドとは全く違う、「艶、光沢、透明感」のある表現となります。 
ゴールドメッキとも違ったアルミ独特の落ち着いた光沢、風合い大人の輝きとなります。 
 
  
 
 
ホイール元サイズ7.0Jのインナーリムを換えずに、アウターリムを1Jから3Jへと交換しましたので2Jアップしてホイール合計サイズは9.0Jとなります。 
インナーリムを1Jアップすればホイールサイズは10Jになります。 
RSは日本に限らず世界で人気商品のため社外品のオプションパーツ(キャップ、エンブレム、ピアスボルト、バルブ、アウターリム、インナーリム)など様々なデザインのパーツが数多く販売されています。色を変えたり、磨くだけでなくサイズ変更も自由自在に世界に一つの自分だけのRSを造る事が可能です。 
BBS-RSは20年前の年代モノの中古品です。ガリ傷や曲りがなど劣化は当然あります。基本、土台となるホイール修理が出来て初めて様々なパーツと取り替えて世界に二つと無いRSが追求できます。ただ単にパーツ交換さえすれば良いモノではありません。 
■BBSーRS16インチ リフレッシュカスタム加工の詳細■ 
1・アウターリム・・・・・・・・・・3.0Jの新品リップ交換(ノークリアー) 
2・インナーリム・・・・・・・・・・曲り修正/艶ありブラック塗装 
3・ディスク&プレート・・・・・・スーパーミラーゴールドポリッシュ(オンクリアー) 
4・キャップ・・・・・・・・・・・・・・お客様提出 
5・ピアスボルト・・・・・・・・・・ゴールド&とんがりブッラク交換 
6・3Psコーキング・・・・・・・・透明シーリング打ち直し 
7・エアーバルブ・・・・・・・・・洗浄研磨 
BBS-RSアウターリムのサイズや交換の詳細はこちら 
アウターリムポリッシュ仕上げは「BBFバフ鏡面研摩、スーパーミラーバレル研磨、ダイヤモンドカット」の3種の研摩加工にて対応しています。 
3種類のアウターリムポリッシュ研磨についてはこちら  
ディスク加工は「スーパーミラーバレル研磨・溶剤系ウレタンカラー・パウダーコート」など作業バリエーションを豊富に対応出来ます。 
4本セットリフレッシュ・リメークは送料往復無料キャンペーン中です。 
(有)オートサービス西HPはこちら 



