仕上げ実績・ブログ
2011.09.24
BBS-DTMスーパーミラーバレル研磨(3次元)からパウダークリアー
磨き込みや切削カットしたポリッシュ面を保護するためにクリアーコートは、一般的に溶剤系(液体)の1液型か2液型のスプレー式によるクリアーコートをします。
ポリッシュフィニッシュ後のクリアーの透明度やコスト面から言えば溶剤系(液体)「1液型のクリアーコート」が1番良いですが肌が弱いのが弱点です。 そのためワンオフ塗りのクリアーはより肌の硬い「2液型の硬質のクリアーコート」を使っています。
しかしそれよりさらに密着性、耐久性、塗装肌の頑丈さから言えば静電式(固体)「パウダーコートクリアー」がポリッシュ面保護に今一番、理想的なクリアーコートです。
スーパーミラーバレル研磨後からのオンクリアーに関し「透明度、艶引き感」など以前より格段に向上進化した「パウダーコートクリアー」のご紹介をいたします。
スーパーミラーバレル研磨(3次元)からのパウダーコートクリアー
以前当社でミラーポリッシュ(3次元)ノークリアーでお納めしたBBS-DTMです。
半年以上経過していますのでやや艶落ち感はありますが、BBFバフ研磨とは違い、大きな白ボケも無くコンパウンドでハンド磨きすれば光沢復元が可能です。
ハンド磨きなどメンテがご面倒との事で再研磨からパウダーコートクリアーのリクエストを頂きました。
もちろん以前当社で、バレル研磨をしていますので、格安料金でいたします。
タイヤカスやウェイトカス削除から始まり、下研磨となるハンドバフをかけて艶出しをします。 肌の光沢がやや不均等ではありますが、ハンドバフだけでも十分な光沢が復帰できます。
ハンドバフ研磨後は万遍無く、均一な光沢がでるまで仕上げ用バレル研磨機へ数回投入します。
バレル再研磨で元の光沢が蘇りました。バフ研磨との違いは一目瞭然です。
これからパウダーコートクリアーに入ります。
↓
パウダークリアーの前処理として以前はパウダー専用のプライマーを使っていましたが、過去のプライマーでは艶引き感が大きかったため、つい最近から違う下処理としてマジックウォーターなるモノを発見・提案!
これでプライマーの欠点となる艶引き感が一つ解消が出来たと思います。
まだ未知のモノですのでメーカーの言う事を信用して使うしか手が有りませんが、この1工程をやら無いよりはやった方がマシと思ってやっています。
通電チェックしてパウダークリアー噴射!(小麦粉のように真っ白けになります。)
鍛造品ですので4本同時焼きでもいいのですが、熱伝道を考慮して念のため2本ずつ焼いて自然冷却します。
パウダーコートクリアー完成!
溶剤系2液型のクリアーと、ほとんど変わらない仕上がりです。
でもパウダーコートのクリアー肌の頑丈差は溶剤クリアーの比ではありません。
1Psへのパウダーコートクリアーはホイール丸ごと塗りますのでパウダーで完全に覆われます。
バレル研磨フィニッシュノークリアーとパウダーオンクリアーを比べて見れば艶引き、光沢、質感など若干の違いは当然出てきますが、どうでしょうか?
●ポリッシュオンクリアーには大きく分けて3種類が上げられます。●
1・溶剤系(液体)「1液型のクリアーコート」新品ホイール量産型
2・溶剤系(液体)「2液型の硬質のクリアーコート」硬化剤混合硬質型
3・静電式(固体)「パウダーコートクリアー」塗膜ではなく樹脂膜の頑丈型(第3のクリアー)
溶剤系(液体)「1液型のクリアーコート」は透明度が高く、硬化剤がないため量産向となり新品ホイールはこの「1液型のクリアーコート」が主流です。
弱点は肌が弱いため飛び石傷や干渉傷が入りやすくクリアー劣化も早いのが難点です。 見た目は良いが軟弱です。
溶剤系(液体)「2液型の硬質クリアーコート」はワンオフでの塗装に向いておりで硬化剤の比率が高いほど塗料代も高いですが、塗装肌の硬さも高いです。
難点としてツル肌仕上げのポリッシュへの塗装は光沢仕上げのため「足付けの荒研磨」が出来ません。そのためどうしても密着性に難があります。
そこで期待できるクリアーとして第3のクリアーが、静電式(固体)「パウダーコートクリアー」です。
「密着性が高く肌が頑丈で艶引き感、透明度も2液の溶剤系と代わらない」となれば今あるクリアーの中では 第3のクリアーと呼べる「パウダーコートクリアー」が、ポリッシュホイールへのオンクリアーでは今のところでは最硬と言えるでしょう・・・・・・しかし弱点もあります。
第一にコストが掛かる事です。また虫食いや巣穴の出たポリッシュは沸きブツが出るためパウダーが出来ないなど素材の良し悪しを選びます。
※カラーパウダーならパテで対応できますが・・・
また違ったパーツを合体した2Psハメ殺しのような分解できないホイールはパウダー不可となるモノが多くデザイン、構造を選びます。
※2・3Psの分解可能はホイールは分解してパーツごとにパウダーできますのでもちろんパウダーコートクリアーはOKです。
作業の煩雑さによる納期面やコスト面また手直し不可のやり直しなど作業リスクの高さや素材の良し悪しの対応など課題も多くあります。
また雨降りの日はパウダーコートは中止しています。天気や温度、湿度にもパウダーの付き具合い、焼き具合いが影響され天気が悪いとさらに納期が遅くなります。
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