仕上げ実績・ブログ
2012.10.28
ポルシェOZ製17インチのスーパーポリッシュバレル研磨(3次元)
OZ製ポルシェ用17インチのスーパーポリッシュバレルの3次元研磨です。
分解可能な3Psですのでアウトリムとディスクと別々のバレル研磨ポリッシュ加工をします。
ご要望あればインナーリムもアウトリム同様に磨いちゃいます。
ポルシェOZ17インチのバレル3次元研磨からパウダークリアーコート
鹿児島県のお客様・・・高級外車を数台お持ちの地元のお得意様です。リヤのアウトリムは深リムのため石ころを拾い溶剤クリアーではすぐに傷つき剥げてしまうためバレル研磨からパウダークリアーで保護します。
センターディスク塗装剥離後、3次元研磨用にデザイン面を万遍無くハンド研磨します。
アウトリムは通常のBBFバフポリッシュで磨き込みしてからさらにバレル研磨機へセッティングするために一旦ディスクを組んでアウトリムをバレル機で仕上げます。
この段階のディスクは単なるジグとしての利用ですのでまだ荒の状態です。
バレル完成後にアウトリムへパウダーコートクリアーを噴射!
200℃の釜で焼いてアウトリムはここで終了です。これから本格的にセンターディスクの3次元研磨に入ります。
リムが終れば次はディスクの本格的な3次元研磨の前処理研磨をします。
トレース研磨機からハンド研磨機の中仕上げ状態です。バフムラやペーパー目がまだ残っています。テカテカに輝くまで「ハンドバフとバレル研磨」を何回も繰り返します。
バレル3次元研磨の完成です!メッキとは違うアルミ独特の落ち着いた輝きになります。 これからディスクもオンクリアーします。
センターキャップはプラ製のため研磨出来ませんので、ロゴ部をマスキングしてより近いハイパーシルバー(DSK)を塗装します。・・といっても鏡面ポリッシュと塗装表現は実際別モノですのであくまでも一番近い感じの塗装が黒をベースとしたハイパーシルバー(DSK)です。
全パーツの完成!インナーリムは今回塗装無しです。
8Jフロント側・・パウダークリアーでやや艶引きは避けられませんがポリッシュ表面保護のクリアーで頑丈肌のこれ以上のクリアーは有りません。
9Jリアー側・・ポリッシュをがっちりガードするパウダークリアーの効果で深リムのリアーは少々の石ころ拾いでもクリアーが剥げる心配もなくなりました。
ポリッシュへのクリアーコートには液体溶剤系(アクリル樹脂)と固体パウダー系(ポリエステル樹脂)があります。また液体溶剤系のアクリル樹脂にも1液型(硬化剤無し)と2液型(硬化剤有り)の2種類があります。
1液型(硬化剤無し)・・・新品ポリッシュホールへのクリアーコートは100%1液型(硬化剤無し)です。 硬化剤が入っていれば数時間で塗料とガンのノズルが固まってしまうため硬化剤の入ったモノは量産式には不向きなため自然硬化しなく肌が弱くても透明度が高い1液型が主流となります。透明度は高いですが塗装膜が薄く肌が弱い軟弱な事が欠点です。
2液型(硬化剤有り)・・・ワンオフ塗装向きで、1液が型よりさらに肌の硬い2液型は硬化剤の比率が高いほど硬質となり 塗料代も高くなります。艶感塗装肌の硬さも期待できるためワンオフでのクリアー塗装は2液型が主流となっています。
パウダーコートクリアー(ポリエステル樹脂)・・塗装膜と言うよりポリエステルの樹脂膜となるため肌が頑丈で密着性も高く 2液の溶剤系とは比べ物にならない硬質な肌となります。難点は素材を選びますので質の良くない鋳造品や腐食の酷いモノは気泡が発生します。またコストが割高となり透明度が溶剤系よりやや劣ります。
ポリッシュクリアーの詳細はこちら
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