仕上げ実績・ブログ
2012.12.20
OZシュニッツアー17インチのフルリフレッシュ
近年の3Psはインリムとアウトリムを熔接結合されて実質2Psになってますが、古き良き時代の3Psはシーリング式の本当の3Psです。そんなOZシュニッツアーの完全分解フルリフレッシュの紹介です。
旧式の3Psシーリング式では組み付けに手間がかかるため量産向きで無くコスト面から熔接でくっ付けて有ります。さらにリムとディスクを熔接結合された厄介な2Psハメ殺しも有ります。
古き良き時代のOZやRSなど旧3Psは完全分解して個別に加工出来ますので加工内容もバリエーション豊富でまたアウトリム、インリムも好きな様に着せ替えサイズ変更カスタムも出来ます。
また今回はポリッシュオンクリアー特有の劣化現象も詳しく紹介していますので最後まで是非目を通して見てください。
OZシュニッツアー3Ps17インチのパーツ別フルリフレッシュ
神奈川県のお客様・・・ノークリアーポリッシュでしたので酸化白ボケ艶引きは有りますが、オンクリアー特有の白錆び、虫食い現象は出ませんのでノークリアーポリッシュは磨けば元通りに光沢が蘇ります。
1・・アウト、インリムのガリ修理からポリッシュ&パウダーグロスブラック・・
アウトリムのガリ傷肉盛りとインリムガリ傷修理です。
インリム肉盛り熔接!
注:)インリムの曲りは使用に影響しますので全て直しますがインリムのガリ傷などバリ取り程度はしますが要望が無い限り肉盛り研摩形成はいたしません。
見えないインリムとは言えアウトリム同様にキチント研摩形成します。
これガリ傷修理したインリムです。パウダーコートのための剥離からリム全面研摩します。
インリムへ粉体塗装(パウダーグロスブラック)静電噴射!
2・・アウトリムのポリッシュ仕上げオンクリアー・・
曲りやガリ傷修理してからリム研摩機にて2000番手まで根気良く磨き込みます。
元ディスクは同時進行で塗装が有りますので他のディスク組んでリム研摩します。通常はここでポリッシュ磨きの完成ですが、今回さらにバフ磨きと最終仕上げはバレル研摩までします。
バフ研摩機はインリムが無いとセッティング出来ませんのでディスク外してインリムを仮付けして バフ研摩します。
バフ完成後はまた他のディスク仮付けして最後の仕上げバレル研摩で磨き込みます。リムポリッシュだけでもディスクやリムの取り外しなどして手間隙掛けています。これからポリッシュのオンクリアーです。
3・・センターディスクの再塗装とピアスボルトの磨き&パウダーコート・・
センターディスクももちろん塗装剥離からブラスト研摩してハンドアクション研摩します。
仕上げが溶剤ウレタンシルバーメタですので同質の溶剤プライマーから溶剤サフの前処理塗装をします。
ナットの錆びも酷かったのでブラスト掛けてパウダーシルバーを噴射します。
全パーツ完成!
4・・合体完成・・
ピアスボルトも磨き込んだ後、組み付け合体完了です。
インリムはパウダーグロス肌ですので新品塗装より遥かに耐久性が有ります。
またアウトリムはバレル研摩して有りますのでアウトリム側面も光っています。
5・・ポリッシュのシミ腐食について・・
今回紹介したシュニッツアーは元々ノークリアー仕上げでしたので白ボケ艶引きは当然有りますが、それが幸いして虫食い、腐食、白ミミズなど出てません。
↓
腐食、虫食い、陥没が元々有りませんのでこんな感じにツルピカになります。
ポリッシュオンクリアーの劣化現象
オンクリアーのポリッシュは水の浸入で虫食い、腐食、白ミミズが入ります。
オンクリアー特有の経年劣化現象です。これはアルミとクリアーの間の層へ水が浸入して密封され湿った状態のままとなり侵食されて起こる現象です。
ノークリアーはオープン剥き出しで密封されませんからこの現象は出ません。
↓
虫食い、腐食、白ミミズが酷いモノはもう手遅れです。アルミ素地自体を痛めていますのでいくら磨いても虫食い、腐食痕は完全には削除できません。
ポリッシュオンクリアーは白ミミズが見え出したら虫食いが起こる前に早めの処置が大切です。
ポリッシュホイールの中古購入時のアドバイスとしまして曲りガリ傷の有無よりポリッシュ面の腐食状態で判断購入されるのが賢い購入方です。
曲り、ガリ傷は直せても虫食い陥没、負傷は完全には直せません。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中です。
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年末年始のお知らせ
12月は29日までは年内納品が多いため交代製で日曜休み無しで朝6時からぶっとうしの仕事です。
12月30日~1月6日まで正月休みとなります。
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