仕上げ実績・ブログ
2013.03.01
BBS-LM17インチの3次元バレルブラッシュド
ブラッシュドはアメリカからの発信で日本でも人気が出だして、国産新品も最近多く販売されています。バレル研磨とブラッシュドを複合させてワンオフ加工するのは当店自慢の手法です。
ブラッシュドには「2次元ブラッシュド」・「2次元カラーブラッシュド」・「3次元ブラッシュド」・「3次元バレルブラッシュド」の4通りのブラッシュド方が有りそれら全て対応しています。
今回はこの4通りの中で一番手間がかかり手の込んだ3次元バレル研磨をベースとしてさらにオンクリアーはパウダーコートによる当店ならではの画期的な3次元バレルブラッシュドを紹介いたします。
BBS-LM17インチ3次元バレルブラッシュド+パウダークリアー
東京都のお客様・・・元はDBK-PのLMです。ポリッシュ肌の程度はまあまあですがリムフランジ4本皆平べったく研磨してあり1本は特にひどく凸凹のまま色を塗られた状態です。
塗装を剥げば修復歴の荒が見えて来ます。
研磨機でリムを慣らし研磨すれば低い箇所が出てきます。水平器を乗せれば極端に低い箇所がご覧の通り
削ってあった低い箇所はもちろん肉盛り溶接します。
低い箇所を基準に合してさらに削り込みするのを削り込み研磨修理と言いますが、そうすれば結果どうなるか想像付きますよネ!
リムフランジを4本整えリム研磨機にて80番手~1500番手まで磨き込みます。
リム研磨機のペーパーラインを削除するためにさらに乾式のBBFバフポリッシュ機にて研磨します。リムポリッシュは通常はここで完了ですが、今回はさらにバレル研磨を掛けます。
バレル研磨は水槽内でホイールを回転させてセラミックの押し込み摩擦による当店自慢の特殊な湿式研磨です。
乾式のBBFバフポリッシュと違い水槽湿式のバレル研磨はバフ焼け、バフムラ、バフ痕が出ないため均等なバレル独特のポリッシュ肌になります。
その代りバレルは素材が悪いと砂穴や流れ星が正直に出てきます。
アウトリムからリム本体丸ごとパウダークリアーを塗りますので水分を完全に飛ばすために120℃で20分ほど空炊きします。
パウダークリアーの噴射!
200℃で焼いた後、つるして冷却してリムはここで完了です。
これからいよいよディスクの3次元ブラッシュドに入ります。
※実際はリム加工中は他のディスクを組んで作業していますのでブラッシュドするディスクは別に並行しての作業です。
3次元バレルブラッシュド
普段のバレル研磨用にまずは剥離からハンド研磨します。
バレル荒からバレル仕上げの3次元研磨完了!
スポークサイド縦壁まで全ての研磨を3次元研磨と言います。
せっかくテカテカに光ったディスクを勿体ないですが天面にブラシを当てあえて荒い均等な傷をつけます。
スポーク縦壁はバレル研磨をそのまま残しデザイン天面はすべてブラッシュドです。
ディスクも今回はパウダークリアーを塗ります。
パウダーは溶剤の3~4倍ほどの塗膜の厚みがありますので仕上がり肌は「こってりとしたもっちリ肌」となります。
ピアスボルトも念入りに磨いてようやく合体完成です。
インリム、側面リムは無垢の状態へのパウダークリアーコートです。
削り込んで有ったリムも修理してバッチリ仕上げってます。
ポリッシュ仕上げの修理は無垢表現のため誤魔化しが出来ません。
リムはバレル光沢となり、ディスクはバレル3次元研磨をベースにして下地光沢を生かしたブラッシュドです。
■ディスクブラッシュドには4通りの方法が有ります。■※お値段の安い順1~4
1・・ディスク縦壁は素材の無垢肌表現にして天面をブラッシュド(2次元ブラッシュド)
2・・ディスク縦壁もブラッシュドして天面もブラッシュド(3次元ブラッシュド)
※縦壁は回転してブラッシュドできませんので量産同様ハンドブラシとなります。
3・・ディスク縦壁を一旦カラー塗装して天面をブラッシュド(2次元カラーブラッシュド)
※溶剤カラー&パウダーカラー
4・・ディスク縦壁はバレル研磨して天面をブラッシュド(3次元バレルブラッシュド)
※デザイン構造により3次元不可なモノも有ります。
■リムポリッシュには4通りの方法が有ります。■※お値段の安い順1~4
1・・ブラッシュド(オンクリアーは必須)
※2Psハメ殺しは構造により全面研磨不可なモノが有ります。
2・・BBFバフポリッシュ(オンクリアーは任意)
※2Psハメ殺しは構造により全面研磨不可なモノが有ります。
3・・バレル研磨(オンクリアーは任意)
※1Psのリムのみ研磨や2Psハメ殺しのリムのみ研磨は不可となります。
4・・ダイヤモンドカット(オンクリアーは必須)
※2Psハメ殺しは構造により全面研磨不可なモノが有ります。
※旋盤バイト切削式のため振れ歪の有るモノや1枚型薄リムは不可となります。
■オンクリアーには2通りの方法が有ります。■※お値段の安い順1~2
※ブラッシュドは荒いライン表現のためオンクリアーは必須条件です。
1・・溶剤硬質2液型クリアー(60℃焼き付け硬化剤クリアー)
※素材の良し悪しに関係なくクリアー塗装出来ます。
2・・粉体塗装(200℃焼き付けパウダークリアー)
※素材の良し悪しを選びます。海外の鋳造品やシミ、腐食の酷いモノは高温焼き付けのため湧き、気泡が発生してパウダークリアーは不可となります。
「ブラッシュド4パターン」と「リムポリッシュ4パターン」と「オンクリアー2パターン」のお好みの各組み合わせ加工内容で納期お値段が決まります。
バレル研磨もブラッシュドも基本土台となる修理が出来てからの話です。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーンを継続中です。
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