仕上げ実績・ブログ
2013.06.14
ワーク/マイスター2Ps溶接ハメ殺しのリフレッシュ・リメーク
ワークさんお得意の2Psハメ殺しWORK-MEISTER S1のリフレッシュ・リメークです。
リムは「合金プレス光輝アルマイト」でディスクは「鋳造溶剤カラー」2個のパーツで構成される2Psですが、材質と表面処理がそれぞれ違う二つのパーツを溶接されているモノを2Psハメ殺しと言います。
分解出来る2Psならリム単体で新品と同質の光輝アルマイトも可能ですが溶接結合して有れば本来のアルマイトは出来ませんのでリムは磨くか色を塗るかの方法になります。
リムとディスクのパーツ別の加工が出来ないためリム磨きではディスクが邪魔で磨きにくくディスクに干渉しない範囲までの磨きとなり、ディスク塗装ではリムとディスクの繋目や隙間など奥まで完全に塗装が載らないなど難点が非常に多い構造のホイールです。
ワークマイスター2Psハメ殺し16インチのリフレッシュ・リメーク
神奈川県のお客様・・ディスクはワークさん特有の塗装剥げが出て来ています。リムは見た目程度良好でが1本変な修復歴有りです。
このメーカーの塗装はベース下地塗装無しで素地へ直のカラー塗装して有りますので良く見る現象です。
怪しげなコーキング発見!・・・曲り修理からの凸凹面の面出しをするためにコーキングで凸凹を隠した修理です。
コーキングを剥いでみればこんな感じ!適当にグラインダーで削って凸凹になってプレスし過ぎた感でリムが出っ張って膨らんだ状態です。・・・手直し修理は出来ませんので研磨して面を整えるくらいの処置になります。
ディスクの「カラー塗装剥離」とリム「アルマイト剥離」はそれぞれ別剥離方で無垢の状態に戻します。
2Psハメ殺しは先にディスクの塗装を済ましてリム研磨の手順になります。
※分解できればリムのマスキングなども必要有りません。・・・・面倒です。
ディスクのシャンペンゴールド塗装・・インリムまで今回は同色カラーを塗ります。
メタリックですのでクリアー塗装まで一旦完成させます。
リムは出来る限りまでディスクとの境目限界値まで狙って研磨します。
※BBFバフ研磨機ではディスクにバフが干渉しますので人の手による地道な研磨です。
リムをオンクリアーする際にディスクをマスキングしてリムのみオンクリアーすればマスキング筋が出る理由とリム、ディスクのつなぎ目に完全にクリアーが被らな理由からディスクも丸ごとクリアーを被します。密着性向上のためには完成したディスク面を足付けサイディングする必要が有ります。つまりディスクのクリアーは二度塗りです。
看板屋さんが使っている業務用の「Mimakiカッティングプロッター」でロゴシールを制作しています。去年まで15年使っていた「MUTOH」のカッティングプロッターはMac専用でしたのでWin用に変えました。ちなみに15年前のプロッターは150万円前後しましたが今は機能が良くなった上に値段も当時の2~3割程度になっています。
看板の大きな文字作成は簡単ですがホイール用の小さな文字は小文字用のカッター刃使用でカス取りが面倒な作業です。
復元したロゴシールを貼り付けて文字剥離防止も兼ねた目的でクリアーでロゴを抑えて有ります。
インリムはマスキングして塗装無しの予定でしたが、汚れパットカスが結構ありましたのでインリムも研磨してディスク塗装と同時にインリムも同色カラーで綺麗にしました。
リムとディスクの付け根も限界値まで研磨して有ります。
アウトリムは本来のアルマイトでは有りませんので磨き&オンクリアーの塗装肌になります。
・・2Psハメ殺しについて・・
リムは光輝アルマイトのWORKグノーシス2Psハメ殺しです。当然リムの光輝アルマイトは当然不可ですがバフ全面磨きすら出来ず、ディスクのダイヤモンドカットも出来ません。
WORKの人気モデル「シュヴァーツ、マイスター(一部)、ヴァリアンツァ、復刻版エクイップ・seeker・その他」ダミーボルト付きとボルト無しの2Ps溶接ハメ殺しです。
これらリムは皆合金プレスの光輝アルマイトでディスクが「クロームメッキ・ダイヤモンドカット」など新品と同じ表面処理は分解出来ないためリムもディスクもオリジナル同様の修理など全て不可能です。
分解可能な2.3Ps合金プレスリムの化研光輝アルマイト
http://243ok.co.jp/blog/category/492/
【2Psハメ殺しの施工不可な物】
1・リム光輝アルマイト(ディスクが付いた状態でのリム加工は不可)
2・ディスククロームメッキ(リムが付い状態でのディスク加工は不可)
3・リムかディスクどちらかがクロームの場合クロームでない方がクローム剥離により損傷するため一方だけのクローム剥離不可
4・スパッタリングメッキ(1Psホイールや1パーツ個別加工のみの為不可)
5・ディスクダイヤモンドカット(リムにバイト刃が干渉してリムを傷つけるため不可)
6・リム全面バフ磨き(ディスクに干渉しない箇所までの磨きなら可能ですが磨き筋境目が出ます。)
7・リム全面ブラッシュド(ディスクに干渉しない箇所までのブラッシュドは可能ですがブラッシュドが当たらない箇所が出ます。)
8・その他特殊な加工は全て不可
※分解可能な2.3Psはリムとディスク個別加工が可能なため上記8項目全て可能です。
一体型1Psは1個のパーツですのでリムとディスクの個別加工が出来ます。
【2Psハメ殺しの施工可能な場合と留意点】
1・リムからディスクまで溶剤又はパウダーコートのカラー丸塗り
※注):リムとディスクの境目重なり部の隙間から発砲する場合が有ります。
2・リムからディスクまでバレル研摩による丸塗り磨き
※注):ディスクがクロームの場合クローム剥離が出来ませんのでクロームからのバレル研摩は出来ません。
3・リムまたはディスクのマスキングによるパーツ別カラー塗装
※注):リムとディスクの?ぎ目重なり面の奥へは塗装が完全に載りません。
4・リムをガード出来る構造の場合ディスクへの天面2次元BBFバフ研磨や2次元ブラッシュドは一部可能
※注):3次元BBFバフ研磨や3次元ブラッシュドはリムに干渉するため不可
4本フルリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!
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