仕上げ実績・ブログ
2013.12.14
二輪バイクホイールの欠け修理からのバレル2次元研摩
レア物バイクホイールの欠け修理からバレル2次元研摩です。
リム幅が小さなバイクホイールの曲り修理の場合はホイール全体が反ってしまい歪が出て横振れを起こすため曲りは治っても横振れが取れず修理不能になる事も多く有りますが、割れたモノや欠けたモノは衝撃がそこで収まっていますので反りや歪が起こらないため治せるパターンが多くなります。
二輪バイクホイールの欠け修理からのバレル2次元研摩
千葉県のお客様・・・割れ欠け修理ついでにバレル研摩にてリフレッシュ・リメークいたします。
バーナーでトライした形跡が有りますがアルミはアルゴン溶接でなけれな溶接は出来ません。これこそ腕の見せ所です。
リアー側は経年劣化程度で大きな損傷は有りません。
バーナー痕跡周辺から大きく削除して欠け部分を表裏包み込むように肉盛溶接します。
手作業にて研磨形成の原型復元
修理した箇所以外の隣り(赤丸)付近は虫食い、腐食、陥没が酷く進行しているようですがこれは素地事態を痛めていますのでいくら磨いても元通りにはなりません。
カラー塗装ならパテ埋めすれば腐食痕も消えて隠せます。
2次元バレル研摩のためにウェットブラストで洗浄研磨します。
※ウェットブラストはあくまでも洗浄レベルですので白っぽくなるだけで光沢が出る訳では有りません。ユズ肌、砂肌の状態で光沢を出せるのがバレル研摩最大の特徴です。
荒肌のブツブツ砂肌の風合いはそのまま残してスポーク天面からリムまでバレル研摩の完成です。
欠けていた箇所のUPです。原型復元はご覧の通り!
※素地表現のポリッシュ仕上げはカラー塗装のようにパテ埋めでの誤魔化しが出来ません。
修理箇所以外の虫食い、腐食、陥没は残念ながら残ってしまっています。
※ポリッシュ仕上げの修理やリフレッシュ・リメークは虫食い、腐食が進行する前の早めの処置が一番大切です。
リアー側は虫食い、腐食、陥没が有りませんでしたので綺麗に生き返りました。
スポークサイド面は当時の風合いを表現するために荒い砂肌を残すのも今回の目的の一つでも有ります。
普通のバフ仕上げは側面は既存の荒の状態のままになってしまいますが、バレル研摩は本体丸ごと水槽研磨のためタイヤを組めば隠れるリム側面もついでに綺麗になります。
リムからスポーク天面は光沢の有るバレル研摩になりそれ以外の砂肌面はバレル研摩特有のユズ肌、砂肌のままの光沢になります。これがバレル2次元研摩の特徴でもあり最大の売りでも有ります。
※通常の天面バフ仕上げではユズ肌、砂肌はブラスト肌のままでただ白いだけです。
リム曲りはエアーが漏れる程度で大した事が無いように見えて簡単な修理に思われがちです。それに対して欠けや割れは大げさな修理に見えますが実は逆なのです。
バイクはリム幅が小さいため曲りにより反対側も引っ張られホイール全体が反った状態になります。つまり歪が生じます。それに対して欠けた物はそこで衝撃が止まってしまうため反りや歪が出にくい現象です。
例えると・・粘りの有るアルミ缶を手で潰せば呑口が下に引っ張られますが、粘りの無い陶器やガラスコップはすぐに割れてしまいます。それと理屈は同じ事です。
バレル研磨はツル肌仕上げで切削ラインなど有りませんのでオンクリアーは任意となります。
ポリッシュオンクリアーの特性についてこちら
バレル研磨はお陰様でオーダーが途切れる事は有りませんが、使用品、中古品を扱う以上、肝心要の修理が出来てからの話です。
以前当社でミラーバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーは安心してお任せください。
バイク2本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーンを継続中です。
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