仕上げ実績・ブログ
2015.04.01
BBS-RGR/DSKからパウダーゴールド&パウダークリアー2コート
高級感有るハイパーシルバー(DSK)から耐久性重視のフルパウダーコートへの塗り替えです。
ハイパー塗装(DBK&DSK)は銀膜を挟んだ溶剤による多層塗装(4~5層)でメタル調の高級感ある表現になりますが塗装肌が脆いのが最大の欠点で飛び石や干渉傷で塗装が割れたり欠けたり剥げてたりします。
耐久性重視で末永く維持したい場合は密着性が良く頑丈肌のパウダーコートフィニッシュなら「丈夫で長持ちお手入れ楽々」でワンオフならではの塗装方です。
ハイパー塗装とパウダーコートでは密着性や肌の固さはパウダーコートが4~5倍以上と言っても過言では有りません。
BBS-RGR18インチDSKからパウダーゴールド&ポリッシュパウダークリアー2コート
福岡県のお客様・・・ガリ傷は有りますが程度良好なRGRのハイパーシルバー(DSK)です。溶剤DSKから耐久性重視でパウダーコートに塗り替えします。
中古品ですのでガリ傷は付物です。
ガリ傷への肉盛溶接・・アウトリムがカラー塗装ならパテ埋めで誤魔化し出来ますがポリッシュにしますので誤魔化しが効きませんのでここが修理技術の腕の見せ所でも有ります。
パウダー2コートですので念には念を入れてバレル研摩を掛けます。
※パウダーコートの下処理として全てバレル研摩かける訳では有りませんが時と場合によります。
バレル研摩まですればパウダーコートの下処理としてこれ以上の無い下処理です。量産新品はここまでやりませんのでワンオフならではのひと手間掛けた拘り作業です。
1Psは本体丸ごと研磨のためインナーリムから側面リムも同条件の下処理です。
1コート目のパウダーゴールドの静電噴射!
1コートのパウダーゴールドフィニッシュならここで作業終了ですが・・・ここからさらにリムポリッシュとパウダークリアーが有ります。
丸塗りパウダーゴールドのリムを研磨してアウトリムBBFバフポリッシュの完成
※アウトリムへのポリッシュはダイヤモンドカットも可能ですが今回はパウダークリアーが目的のためダイヤモンドカットにはパウダークリアーが塗れませんのでパウダークリアー可能なBBFバフポリッシュになります。
2コート目のパウダークリアーの丸塗り静電噴射!
先塗りのパウダーゴールドから後加工のリムポリッシュへのパウダークリアーの完成!
先塗りのパウダーゴールドにはパウダークリアーにより2コート目となり後加工のBBFバフポリッシュへのパウダークリアーは1コートになります。
インナーリムから側面リムは先塗りのパウダーゴールドの上へ2コート目のパウダークリアーで光沢有るゴールドになります。
アウトリムのポリッシュ光沢はBBFバフフィニッシュ時よりパウダークリアーでやや艶引き感は出ますがモッチリした厚めのパウダークリアーの艶感、質感はパウダークリアー独特の表現です。
量産新品の薄くて肌の弱い一液型クリアーに比べて濃厚なパウダークリアーでポリッシュ面を頑丈肌でガードします。
ポリッシュへのクリアーコートには大きく分けて液体ガン吹き溶剤(アクリルウレタン)と固体静電パウダークリアー(ポリエステル樹脂・アクリル樹脂)があります。
液体ガン吹き溶剤のアクリルにも1液型(硬化剤無し)と2液型(硬化剤有り10:1~4:1~3:1~2:1~1:1)など様々有り用途に応じて使い分けします。
ガン吹き溶剤の一液型・二液型とパウダークリアーを解りやすく例えて言えば・・・一液型は「サランラップを1枚被せた」のに対して二型は「サランラップを3枚ほど被せた」感じでパウダークリアーは「透明の厚い塩ビシートを被せた」感じと表現すれば判りやすいでしょうか?
新品量産は自然硬化する溶剤二液型やリスクの高いパウダークリアーなど使えませんので量産クリアーは透明度は高くてもその反面肌の弱い一液型クリアーが主流になります。
透明度重視か強度耐久性重視かがクリアーの選択です。
若干の艶引き感を差し引いてもガン吹き溶剤系クリアーより密着性、耐久性、塗装肌の頑丈さから選択すれば静電式(固体)「パウダークリアー」がポリッシュ面保護には今一番、理想的なクリアーコートと言えるでしょう。
※パウダークリアーは「素材の良し悪し」と「腐食の有無」で不可となりる場合が多く有ります。
・溶剤系(液体)「1液型のクリアーコート」新品ホイール量産向き
・溶剤系(液体)「2液型の硬質のクリアーコート」硬化剤混合硬質型ワンオフ向き
・静電式(固体)「パウダーコートクリアー」塗装膜ではない樹脂膜の頑丈型(第3のクリアー)
オンクリヤー面に飛び石傷やガリ傷が付けばクリアーが剥げてしまい剥げた箇所から水が浸入してクリアー下層とアルミ上面との間に閉じ込めらたままとなり湿って密封された状態のままのため白カビが生えて腐食が進行してアルミ素地内部まで犯され虫食い状態になります。
再塗装や磨きによるリフレッシュ・リメークは基本土台となるホイール修理が出来てからの話しです。
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