仕上げ実績・ブログ
2015.07.17
旧車絶版シャドー&SSRスピンナーの修理からリフレッシュ・リメーク
四半世紀前の絶版ホイールのシャドーとSSR-EXCの曲り修理リフレッシュ・リメークです。
古いホイールに曲りやガリ傷は付き物です。曲りやガリ傷は完全に治せても「虫食い、腐食」は完全には取れませんので、曲りガリ傷よりも「虫食い、腐食」の有無こそが仕上がりを左右する重要なポイントです。
パーツ別に加工出来る分解可能な2Psや3Psと違い一体型の1Psホイールは作業の流れ手順が大きく違ってきます。
旧車絶版シャドー&SSR-EXC修理からのリフレッシュ・リメーク
その1・・シャドー1Ps15インチ/パウダーゴールド&リムポリッシュ
静岡県のお客様・・・30年前のホイールですので良くも悪くもないこんなモノです。
年期モノでは珍しく曲りは有りませんがガリ傷は有ります。
肉盛り溶接ですが昔の砂型鋳造ホイールは不純物が多くスカスカですので溶接で微小な巣穴はどうしても出てしまします。
ディスク面のからインリムまでパウダーゴールドの静電噴射!
イン側は腐食防止のためリムまでパウダーコートを塗ります。
アウトリムを磨いてから溶剤オンクリアーして完成です。
※耐久性の面からパウダークリアーを塗りたかったのですが腐食残りが有りましたので発砲ブツ湧きを避けるために低温焼き付け(70℃)溶剤の二液型硬質クリアーになります。
裏リムは普段汚れっぱなしでメンテ掃除が出来ませんので「頑丈肌で密着性が良く塗装が剥げにくい・熱に強いためパットカスが付きにくい・汚れ付着がしにくいため汚れ落ちが良い」などの利点からインナーリムは無垢の状態よりパウダーコートで保護しておけば腐食防止などに効果的です。
先塗りパウダーゴールドを生かすためにマスキングしてリムのみ溶剤クリアーです。座金ブッシュはブラスト研磨して再利用です。
ディスクのパウダーゴールドなら腐食に強く飛び石などもビクともしませんのでこの状態を長く維持出来ます。
※パウダーコート頑丈肌の実証動画
https://www.youtube.com/watch?v=EwgV3IQNJiU
その2・・SSR-EXC3Ps15インチ/パウダーシルバーベース&リムポリッシュ
鹿児島県のお客様・・・ピアスボルトからディスク丸ごと塗装して有ります。それより4本全部表裏曲り有りで修復歴有りオマケ付のリムは凸凹のままでお客様には失礼ですががかなり程度の悪いSSRです。
アウトリムの曲り・・・修復歴も有りましたのでそこは肉盛りして手直しです。
インリムの曲り・・・実際はまだ多く有ります。
アウトリムの曲り修理からBBFバフポリッシュでテカテカに磨き込みます。
このリムならオリジナルの化研光輝アルマイトも可能です。
http://243ok.co.jp/blog/category/492/
センターディスクとプレートの剥離からブラスト研磨をします。
今後の腐食防止として地金に密着性の良いパウダーコートをベースに塗ります。
アルミ製のスピンナーはバフ磨きからバレル研磨してパウダークリアーです。
ベース塗りしたパウダーシルバーをサイディングして溶剤シルバーメタでお化粧塗装をします。
錆に強い新品のステンレスボルトを装着組み付け合体して完成です。
アウトリムはBBFバフポリッシュのノークリアーです。
■ポリッシュへのノークリアーメンテについて■
ノークリアー仕上げはオンクリアーの様に水侵入による白ミミズシミは入りませんがアルミの無垢状態ですので水、泥、灰、塩カリなどで酸化白ぼけします。
水、泥、塩水による白ボケ、酸化を防ぐために定期的に中性洗剤で洗って水気弾きの強いワックスを掛けておけば光沢が維持出来ますがそんなこまめなメンテも必要です。
無垢の磨きホイールやアルマイトホイールなど市販のホイールクリーナー(汚れ落とし)などを使えば化学反応を起こし表面を犯してしまいますのでホイールクリーナー(汚れ落とし)は絶対避けてください。
レパード装着写真を頂きました。おしゃれは足元からです。
再塗装や磨きによるリフレッシュ・リメークは肝心要の曲り、ガリ傷修理が出来てからの話しです。
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