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仕上げ実績・ブログ

2016.02.11

BBS-RGパウダーコートベース「DBK-P」とフルパウダーコート「SP」

25年以上前の初期型RG16インチのパウダーコートベースのDBK-P(ダイヤモンドブラッククリアーポリッシュ)とフルパウダーコートによるSP(シルバーポリッシュ)です。

DBK-PのRGは「ガリ傷無しの腐食有り」でSPのRGは「ガリ傷は有りの腐食無し」ですが、「ガリ傷有りより腐食無し」方がポリッシュ磨きやパウダーコートには断然優位です。

曲りガリ傷は治せても腐食は完全に削除出来ませんので塗装&磨きは曲りガリ傷云々より「腐食と変な修復歴有り」が一番の難題です。

ポリッシュ仕上げは曲りガリ傷の有無より腐食の有無で仕上がりが左右されまたクリアーの選択も変わります。



BBS-RGパウダーコートベース「DBK-P」とフルパウダーコート「SP」

その1・・パウダーグロスブラックベースの溶剤DBK-P



福岡県のお客様・・・過去数回ご依頼頂いてる一般ユザー様のお得意様RGです。曲りガリ傷は有りませんが腐食がやや進行しています。





曲りガリ傷の修理が有りませんのでいきなり塗装剥離からブラスト研磨





インナーリムから側面リムの研磨機回転研磨





パウダーコートの下処理として当社独自のバレル荒研磨





DBKのベースとなるパウダーグロスブラックの静電噴射!





パウダーブラックをベースにして「足付けサイディング~プライマー~アンダーコート~ハイパー銀膜~クリアートップコート」パウダーブラックから数えて5塗装&4焼きの手間暇かかるのがハイパー塗装です。※メッシュプレートも個別に同じ工程





インナーリムから側面リムはあえてパウダーコート肌を残すために溶剤が被らない様にマスキングします。

※これは一品モノワンオフならではの拘りです。





ハイパーブラック(DBK)をクリアーまで先に済ませてアウトリムを磨いて溶剤クリアーして完成です。





インリムへパウダーグロスブラックを残す理由・・・

裏リムは普段汚れっぱなしでメンテ掃除が出来ませんので「頑丈肌で密着性が良く塗装が剥げにくい・熱に強いためパットカスが付きにくい・汚れ付着がしにくいため汚れ落ちが良い・黒は汚れが目立たない」などの利点から溶剤では無くパウダーコートが絶対オススメです。





6角キャップもバレル研磨からのパウダークリアーです。





パウダーコートでもDBK風は表現出来ますが今回は量産と同質の溶剤でのDBKです。

※パウダーコートによるDSK&DBKhttp://www.243ok.co.jp/blog/2016/07/23542/c977395/





多少腐食が有ったポリッシュ面も溶剤クリアーでしたら発泡や沸きなど出ませんので無難に仕上がります。





先塗りハイパー塗装の5塗装&4焼きからポリッシュ加工と最後はリムのクリアーコートも追加されますので6塗装&5焼き&磨きの工程を経て高級感有るメタル調のDBK-Pになります。

※カラー調色する一般的な2塗装&2焼きのガンメタでは有りませんのでお間違え無いように!



その2・・シルバーポリッシュSPフルパウダーコート



東京都のお客様・・・大きなガリ傷は有りますが腐食が有りませんのでフルパウダーコートが可能です。

※フルパウダーコートは腐食が無い事が第一条件ですのでガリ傷など関係有りません。







2本ほぼ全周肉盛り溶接を要す深いガリ傷有りです。

※肉盛り溶接をしない、と言うより出来ない?ためガリ傷が消えるまで削り込むのを悪質な削り込み修理と言います。そんな修理なら素人でも出来ます。





肉盛り溶接から原型修復研磨形成をします。ポリッシュ仕上げは誤魔化しが効きませんので修理こそが修理屋としての腕の見せ所です。





インナーリムから側面リムの剥離研磨





パウダーコートに限らず再塗装は「剥離~ブラスト研磨~ハンドアクション研磨~バレル研磨」の手順を念入りに踏みます。※再塗装は下処理が命です。







メッシュプレートとホイール本体の1コート目パウダーシルバーの静電噴射!





先塗のパウダーシルバーの後に塗装を剥ぎながらアウトリムのBBFバフポリッシュをします。

1Psのアウトリムのポリッシュ加工は先にカラー塗装を済してから「BBFバフポリッシュ・ダイヤモンドカット・バレル研磨・ブラッシュド」の手順となります。





アウトリムから本体丸塗りの2コート目のパウダークリアー静電噴射!





丸塗りのパウダークリアーによるフルパウダーコートの完成!※リムの肉盛りガリ傷修理はほぼ完璧です。





量産新品は溶剤シルバーですがパウダーシルバーは「頑丈肌で密着性が良く塗装が剥げにくい・熱に強いためパットカスが付きにくい・汚れ付着がしにくいため汚れ落ちが良い」などの利点からインリムはパウダーコートフィニッシュが絶対有利です。







腐食の有った6角キャップもバレル研磨からパウダークリアーして有りますので高級感がより増します。





2コート目のパウダークリアーによりディスクのシルバーはより耐久性と光沢が向上してポリッシュ面もパウダークリアー独特の肉持ち感有る頑丈な肌になります。





BMWのエンブレムマーク以外はフルパウダーコートです。





後追加で新品の黒パッチと交換しましたがエンブレムを変えるだけで雰囲気が変わります。





装着写真を頂きました。



■溶剤塗装とパウダーコートの長所と短所■

溶剤塗装の長所


・調色可能でカラー表現が無限大・レベリングが高い・部分修理から上塗りが出来る・ポリッシュ磨きへのクリアー透明度が高い・腐食酷いモノでも対応可能・素材造りの良し悪しを選ばない・プラ樹脂製問わず何にでも塗装が出来る

溶剤塗装の短所

・紫外線で退色、変色し易い・塗装肌が弱い・毒性の有機溶剤で人体、環境に優しくない

パウダーコートの長所

・耐蝕性、退色性、密着性、耐光性、耐熱性、頑丈肌など総合的な耐久性に優れる・有害物質が無く人体、環境に優しい

パウダーコートの短所

・調色が出来ない・カラーバリエーションが少ない・部分修理から上塗りが出来ない・腐食の酷いモノは発砲する・素材の良し悪しを選ぶ・金属制に限られる・パウダークリアーは透明度がやや落ちるためポリッシュ磨きの光沢の艶引きが出る

溶剤&パウダーどちらにも一長一短が有りますのでビジュアル重視か耐久性重視かの目的に応じた選択になります。



■溶剤とパウダーコートの組み合わせに付いて■

分解可能な2.3Psの場合は個別にディスクカラーとリムポリッシュクリアーを溶剤&パウダーコートの組み合わせは自由自在ですが、1Psホイールの場合は先塗りが溶剤カラーの場合は焼き付け温度差の違い(溶剤70℃・パウダー200℃)で後塗りのポリッシュクリアーにパウダークリアーは塗れません。その理由は焼き付け温度さの違いで先塗りの溶剤カラーが変色したり溶剤塗装が湧いてきます。

逆の先塗りが高温焼き付けのパウダーカラーでポリッシュが低温焼き付けの溶剤クリアーは当然可能です。



再塗装や磨きによるリフレッシュ・リメークは肝心要の曲り、ガリ傷修理が出来てからの話しです。



4本フルリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!

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