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2016.06.11
クロームメッキのガリ傷修理から再クローム可能な場合と再クローム不可な場合について
クロームメッキの程度良好なリムガリ傷修理からの再クロームとクロームの腐食が酷いモノからの再クロームとの仕上がりの違いと、再クロームが不可な場合などブラッシュドによる模様替えしたモノをご案内いたします。
再クロームや再アルマイトなど全面剥離から始まりメッキ処理前の下処理となるバフ磨きがこそが最重ポイントですのでバフ磨きで綺麗にならないモノ、腐食残りが有るモノなど「曲りやガリ傷」云々より腐食の程度こそが仕上がりを大きく左右します。
腐食が無いガリ傷修理から再クロームは問題の無く再クローム出来ますが腐食の有るモノの再クロームしても完全に元通りに再生出来ません。
経年劣化した中古品を再クロームするのと新品や新品同様のモノを再クローム再アルマイトするとでは素材の条件が違いますので元通りにメッキ再生出来るかは腐食の損傷程度次第です。
※注):分解出来ない2Ps、3Ps溶接ハメ殺しは腐食の有無に関わらず再クロームや再アルマイトは全て不可能です。
クロームメッキガリ傷修理再クロームと再クローム不可
その1・・クロームメッキガリ傷修理から再クローム
福岡県のお客様・・・この程度のガリ傷修理自体は簡単な修理ですが、ガリ傷の大小に関係なくクロームの修理は分解から始まりクローム剥離して全面再クロームになるため手間と時間のかかる大掛かりな修理で納期とコストが一番掛かります。
クロームメッキは「銅、ニッケル、クローム」の金属膜が被っていますのでこのままでは肉盛り修理が出来ないため先にクローム剥離から始まります。
クローム剥離(外注依頼)でアルミ素地に戻して邪魔なクロームが無くなればガリ傷肉盛り修理など30分も有れば出来る簡単な修理です。
ガリ傷肉盛り修理してからクロームメッキの仕上がりを左右するバフ磨きが一番重要な工程です。
※クロームメッキや光輝アルマイトなどメッキ系はバフ磨きの前処理と腐食の有無こそが最重要です。曲り、ガリ傷は治せても虫食い、腐食は治せません。
外注依頼(クロームメッキ専門工場)にて再クロームの完成です。
センターディスクはブラッシュドオンクリアー
組み付け合体完成
ガリ傷が有った周辺ですが修理は普段通り完璧です。
腐食さえなければ鏡のようなクロームメッキになります。
■クロームメッキガリ傷修理から再クロームまでの工程■
1・クローム剥離(専門外注依頼)~2・修理からバフ磨き(当社)~3・クロームメッキ(専門外注依頼)の外注工場2社と当社との3社の連携作業になりますのでクロームメッキは僅かな傷修理でも納期30日以上で修理代もそれなりに掛かります
腐食剥げで酷く傷んだ再クローム留意点
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クロームメッキ特有の剥げ腐食現象です。
※2Psや3Psはリムとディスクのつなぎ目隙間に水や泥が侵入してつなぎ目隙間からメッキが剥げを起きます。
クロームを剥離すれば虫食い、腐食、陥没が見えて来ます。
こうなると元の様なクロームの輝きは期待出来ません。
剥離からバフ磨きしてもアルミ地金内部まで侵食された虫食い、腐食、陥没はいくら磨いても治るモノでは有りません。
虫食い、腐食の酷いモノをバフ磨きして再クロームしても結果はこうなります。
こちらの様にクロームの虫食い、腐食が無いモノはバフ磨きから再クロームすれば最鏡の輝きで再生されます。
再クローム不可な場合など別加工のブラッシュドによるカスタムリメーク
↓
その2・・クロームメッキ剥離からブラッシュド&パウダークリアー
福岡県のお客様・・・リムとディスクの付け根のクロームは全て浮いて来ていますので再クロームでは無く渋めのブラッシュドからのパウダークリアーに模様替えします。
高額ホイールが僅か4~5年でクロームがボロボロです。
アメリカ製ホイールのクロームは基本中国製ですのでこんなモノです。・・・
クロームが剥げた箇所は虫食い、腐食、陥没が進行しています。
こんな状態のモノを再クロームしても元通りのクロームには絶対なりません。
虫食い、腐食が少しでも目立たない加工として粗目金属ラインブラッシュドに模様替え完成です。
※クロームメッキの派手さを抑えた渋目の落ち付いた仕上がりです。
ディスクのブラッシュドも再混入してリム&ディスク同肌のブラッシュドとなりパウダークリアーでガッチリガードしていますのでクロームメッキのようにボロボロ剥げる心配が無くなりました。
近くで凝視すれば腐食痕が確認出来ますが遠目では殆ど目立たないレベルです。
■アルミのクロームメッキについて■
アルミへのクロームメッキはアルミ素地をバフ磨きでピカピカに磨いてから「銅、ニッケル、クローム」を数ミクロン~数十ミクロンの金属層が磨きたアルミ肌に蒸着されています。
鉄のクロームメッキと違いアルミホイールのクロームメッキは装飾メッキが目的のため密着が悪くなり一番上の層のクロームが剥げるのでは無くアルミ素地上にあたる一番下の層銅板から剥げて来ます。
その剥げた処から水や泥が侵入してメッキが浮き出しアルミ素地まで侵食してアルミ腐食が広がっていく現象です。
腐食の酷いモノでもカラー塗装ならサフやパテで対処できますが素地を生かしたポリッシュやメッキ系(クローム・アルマイト)など完全に削除出来ない腐食痕はそのまま反映され悪さを起こします。
耐久性が極端に悪く早期に腐食剥げが起来るクロームは再クロームにしても別加工にしてもクロームメッキは厄介な商品で、納期は掛かるわ高額なコストは掛かるわでその割には耐久性が無くしばらく光っているだけでいい処が有りません。そのためメッキの修理から再メッキのオーダーは稀に有ってもカスタムとしたクロームメッキのオーダーは殆ど需要が無くなっています。
※クローム再メッキの納期について:
クロームメッキの修理から再クロームメッキは「1・クローム剥離(外注)~2・当社で曲り、ガリ傷修理、バフ磨きのクローム前処理~3・クロームメッキ工場(外注)」の3社を渡り歩きますので3社間の運送日時や外注加工の都合など様々有り通常で50日前後掛かります。
※アルマイトメッキの場合は当社で剥離から修理してバフ磨きのアルマイト前処理からアルマイト工場(外注)となりますので20日前後で上がります。
再塗装、磨き、再クロームなど肝心要の曲り、ガリ傷修理が出来てからの話しです。
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