仕上げ実績・ブログ - 無限
2013.11.15
無限新品GP1Ps17インチ/ホワイト&レッドのパウダーコート2度焼き
RAYS製の鍛造新品卸し無限GP1Ps17インチのホワイト&レッド個別の2度焼きパウダーコートフィニッシュ仕上げです。
ワンポイントカラー追加は通常メインカラーの上へマスキングして溶剤カラーで仕上げますが、今回のワンポイントカラーのリムフランジ赤もパウダーコートフィニッシュの拘り希望のため手順が逆になり先にワンポイントレッドを済ましてからメインのパウダーホワイトにした2コート重ね塗りでは無くパウダー個別の2度焼きです。
その理由は下記に説明してありますので最後まで見てください。
無限GP1Ps17インチ新品卸し/ホワイト&レッド2コートパウダー
宮城県のお客様・・・アルマイトブロンズの新品購入からのご依頼です。
アルマイト薬品剥離!
アルマイト剥離はカラー塗装の剥離に比べて1工程剥離が増えます。
乾式ドライブラスト!
湿式ウエットブラスト!
デザイン天面はハンドアクション研磨!
アウトリムやインナーリムや側面リムはリム研磨機にて研磨!
素材によりさらにバレル研磨かける事も有ります。
これでパウダーコート前の下処理は万全です。
先にリムフランジのパウダーレッドの噴射!
パウダーレッド乾燥後に赤を残しながらライン出しのリム研磨してその他の箇所もすべて再研摩し直します。
2度焼き目のパウダーホワイトの下準備OK!
パウダーグロスホワイトの静電噴射!
キャップは当初アルミ製と思い込みパウダーコートの予定でしたが、よく見ると樹脂の上にアルミ板を張り付けて有るタイプのためパウダーコート不可となり溶剤ホワイトに急遽変更です。
凹文字への黒塗りはマスキングなどデザイン上無理ですので凹文字部分を黒で埋めてさらに研磨しての黒文字出しとなりキャップも手間がかかりました。
リム赤と白との境目の段差ともやもや感を無くして自然なラインを出すかがポイントです。
新品卸しでしたのでラベルシールも上手く剥いで再利用できました。
※一遍剥いだシールは粘着力が有りませんので薄い両面テープで張り付けて有ります。
赤と白で見た目は何て事無いようですがパウダーコートフィニッシュ同士の2色カラーは難しい塗装なのです。これが溶剤カラーなら簡単に重ね塗り出来ます。
●・・パウダー2コート塗装について・●
1回目のパウダーコートは金属肌無垢の状態のため通電しますので静電噴射ができます。しかし重ね塗りの2コート目は1コート目の塗膜が被っているため電気を通さず粉が付着しません。そこで2コート目は釜焼き(150℃位)して熱した状態で粉を溶かしながら強制的に付着させる方法になります。
粉を溶かしながらの塗装となれば塗装中の異物、ゴミ噛みが有っても途中削除が出来ませんので一発勝負で手直しが効かないリスクの高い塗装になります。
パウダー2コートの重ね塗りは作業リスクを伴う上にレベリングが落ち見た目も劣ります。
パウダーカラーコートは1コートがベターです。
今回の無限の場合は白がメインカラーですので白を焼いてから赤を重ねて焼けば赤のレベリングが落ちる上に白が2度焼きになりますので白が黄ばんでしまいます。パウダーコートの特性を踏まえた上で2コート重ね塗りでは無く白と赤を別々に2度焼き付けすれば白は黄ばむ事は有りませんし赤も鮮やかな赤になります。
パウダーワンコートの流れ※1Psの場合
※2・3Psは分解してリムとディスク別々の下処理からの作業となります。
①曲り、ガリ傷修理~ ②塗装剥離~ ③ブラスト研磨(ドライ&ウェット)~ ④ディスク部はアクションハンド研磨~ ⑤リム研磨(アウト、インナー、側面リム)~ ⑥丸ごとバレル荒研磨~ ⑦完全脱脂~ ⑧120℃空炊き~ ⑨静電パウダー噴射~ ⑩冷却完成!
パウダーコートは素材の良し悪し(生産国)で仕上がりが左右されます。
鍛造品は100%日本製ですので腐食が無い限り問題無しとして鋳造品も国産品で腐食が無ければほぼパウダーコートフィニッシュが可能ですが、中国製の鋳造品は高温焼き付けによるブツ、湧きが確実に発生しますのでパウダーコートフィニッシュは不向きです。
有名社外ブランドの鋳造ホイールは中国で造られたモノが多くなってしまっています。・・・国産車の純正ホイールは日本製品(ほとんどエンケイ製)ですのでほぼ問題不具合が発生しません。
パウダーのメタリック系(ゴールド&シルバー)は発色、艶感は溶剤に比べてやや劣リますが、白黒(グロス&マット)のような原色カラーや調色を要さないソリッド系カラーは発色、艶感は溶剤に劣る事も無く頑丈肌のパウダーコートが絶対お勧めです。
パウダーコートは調色が出来ませんので指定カラーで調色を要すカラーは溶剤ウレタンカラーとなります。
●液体溶剤ウレタンカラー(液体スプレー式)は色合い見た目、耐久性はボディーカラーと同質です。欠点は傷に弱く、剥がれ易く、退色性に劣ります。最大の利点は調合次第で無限のカラーが作れる事と部分塗装、重ね塗りが可能な事です。
●固体樹脂パウダーカラー(固体静電式)の欠点は調色が出来ない事と部分塗装や重ね塗りが出来ません。最大の利点は密着性・退色性・耐光性・塗装肌の硬さは溶剤ウレタンカラーの比では有りません。
植毛塗装・チジミ塗装・ザラザラパウダー・ガンコートなど特殊塗装も可能です。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーンを継続中です。
お問い合わせやお見積もりは会社メール
nishi@243ok.co.jp の方へお願いいたします。
お電話でもお気軽にお問い合わせください。
0995-65-7225 担当ニシまで
(有)オートサービス西HPはこちら
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2011.05.22
無限M716インチのブルーカラーポリッシュ
無限M7/2Ps風に見えますがダミーボルト付きの1Ps鋳造品「無限M7モドキホイール」です。
モドキでも中国製でなくアメリカ製でしたので素材が良く綺麗に磨けました。
ミラーポリッシュしてからディスクだけブルーポリッシュ仕上げして金属製のゴールドピアスボルトを移植いたします。
旋盤切削ポリッシュからスーパーミラーバレル研磨カラーポリッシュ
三重県のお客様・・1本修復暦有りです。元は旋盤カットの切削ラインポリッシュですので、ミラーポリッシュがやりやすいタイプです。
BBF鏡面バフやミラーポリッシュバレル研磨は表面磨き込み(ツル肌光沢仕上げ)に対して旋盤切削やダイヤモンドカットは表面削り出し(切削ライン光沢仕上げ)となり磨きこみが必要ないため量産向けのポリッシュとなります。
ポリッシュでもツル肌かヘアーラインかで加工方や表現が違います。
旋盤切削・ダイヤモンドカットについてこちら
ダミーボルトの取り外しです。(プラ製でオモチャみたいなピアスボルトです。)
今回は裏面へ穴が開いていましたので、裏から叩けば簡単にとれますが、裏穴無しの場合は表から引っこ抜くしかありませんので外すのに時間がかかります。
まずはクリアー塗装剥離から始まります。
元々ポリッシュタイプのモノへブラスターを使えばサンド傷が入りますので、剥離溶剤漬けでのクリアー剥離します。
剥離後の切削ライン目のアップです。
荒めの切削ラインを削り取り、研磨してツル肌へと仕上げていきます。
ディスク部はホイール研磨機が使えませんので、エアーツールやハンド研磨で荒研磨します。
リム部は専用のホイール研磨機で研磨します。
ディスク部をこのホイール研磨機で回転させながらの研磨は不可能ですのでホイール研磨機はあくまでもリム専用研磨機です。
番手の細かいペーパーまで研磨して大方の研磨が終われば一旦BBFバフをかけます。この工程は光沢感、ペーパー目傷、確認のためですので大まかなバフ研磨です。
鏡面仕上げ用のセラミック磨き、バレル研磨機投入です。
リム研磨はホイール研磨機にてのBBFバフ(鏡面研磨)となりますが、今回はBBF研磨してからさらにバレル研磨機へ混入してセラミックで磨き込んでいますのでリム二段構え研磨となります。
1回や2回のバレル研磨でも、まだ粗い箇所や傷が数箇所見えてきますので手作業でゴシゴシこすっては何回もバレル研磨機へ投入して傷が消えるまで全体が均等に光るまでこの作業を繰り返します。
丸ごとミラーポリッシュの完成です。
ミラーポリッシュ仕上げならここで終了ですが、ここからさらにディスク部へのブルーポリッシュが待ってます。
完成したリムをマスキングしてディスク部へブルーポリッシュします
下地を光らせたディスク部へ透明のクリアーブルーを載せて光沢を反映させキャンディー(飴玉)みたいな透き通ったブルーとなります。
ブルーポリッシュ完成してからピアスボルト移植用のタップ切です。
従来はドリルでピアスボルトのサイズに合わして穴拡大してナットで締めますが、ダミーボルト用に造ってあるため裏面へナットが旨く収まる幅がないためタップを切ってねじ込み式となってしまい、ここが一番手間と時間がかかりました。
完成後のタップ切りは傷をつけないように余計な神経を使うため、タップ溝切や穴明けは磨く前、最初の段階でやるべきでした。 今回は作業順番を間違えました。
ピアスボルトの移植も無事に終わり完成です。
タップ溝切のねじ込み式ですが、念のためナットが入る限界までナットもつけておきました。
表・裏・側面ピカピカになりました。
お客様のイベント出品日の1日前に納品できて「ギリギリセーフ」で非常にあせりましたが無事間に合って良かったです。
カラーポリッシュ用のカラーも多数取り揃えています。
(金・黒・青・赤・黄色・オレンジ・カッパー・紫・ピンク他)
元がフル切削ポリッシュの場合2次元研磨の料金で3次元研磨仕上げとなります。
※サイド面をカラー塗装してある切削カットは2次元の場合サイド面は砂肌仕上げとなります。
2次元・3次元研磨についてはこちら
カラー塗装ホイールと違い素材自体の表現ですので、ガリ傷修正など肉盛り研磨形成を要する修理は技術の差が大きく出る誤魔化しのきかないのがポリッシュホイールです。
外車・国産車純正ホイールや社外品ホイール問わずスーパーミラーポリッシュ可能です。
(有)オートサービス西HPはこちら
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