仕上げ実績・ブログ - ポルシェアロイホイール
2014.06.27
ポルシェアロイ15インチパウダーブラック&バレル研摩
ポルシェアロイホイールのパウダーカラー&バレル研摩です。
丸磨きフルポリッシュのバレル研摩と違いカラーを入れる場合は先に塗装を済ましてから部位のバレル研摩の順序となります。先に塗るカラー塗装は密着が良く頑丈肌のパウダーコートでないとバレルのセラミックの圧力に負けて塗装が剥げてしまうため溶剤カラーでは無くパウダーカラーになります。
一般的なBBFバフポリッシュ研磨の場合は溶剤カラーでも構いません。
ポルシェアロイ15インチパウダーブラック&バレル研摩
兵庫県のお客様・・・金い方は程度ままですが黒の方はリムの腐食が進行中です。
剥離からブラスト研磨
インナーリムから側面リムは研磨機で研磨します。
カラー残しになるパウダーグロスブラックを静電噴射!
パウダーグロスブラック冷却後に塗装を剥ぎながら研磨に入ります。
リムは研磨機で剥離研磨出来ますがスポーク面は手作業ハンド研磨にて塗装を剥ぎ落とします。パウダー肌は固くて手ごわいです。
ディスク(バナナスポーク)面のバレル研摩完成後次はリム研磨機で磨き込みます。
リムとディスクのバレル研摩完成後はインリムをマスキングして溶剤クリアーに入ります。※腐食痕が無ければパウダークリアーも可能ですが今回腐食痕が有りましたので溶剤硬質クリアーになります。
天面丸塗りのオンクリアーしてブラック&ポリッシュの完成!
※カラー&ポリッシュにはダイヤモンドカットも有りますがダイヤモンドカットは旋盤カットのため平滑な角張ったディスクになってしまいますので丸みを帯びたディスクにはダイヤモンドカットなどは出来ません。形が変わってしまいます。
インナーリムから側面リムはパウダーグロスブラック肌残し
インリムも若干の腐食ブツが出て来てます。
虫食い、腐食痕は一部どうしてもこんな感じで残ってしまいます。
こちら同年代のアロイでも元々腐食の無いモノは当然綺麗に仕上がります。
丸磨きのバレル2次元研磨に対してパウダーカラーが追加されるためりその分納期やコストが掛かりますが、カラー&ポリッシュで似た感じのダイヤモンドカットとはまた違ったフェイスです。
その他アロイホイール素材の良し悪しで変る加工例
↓
左カラー塗装のアロイと右クロームメッキのアロイです。
塗装剥離とクローム剥離でその差歴然
↓
剥離、研磨後の違い!塗装側は腐食無しに対してクローム側は腐食、虫食い、陥没でボロボロ状態でこれでは磨きなど不可能ですのでパテ埋めて溶剤カラー塗装しか方が有りません。※腐食したクロームメッキは何をするにも手間の掛かる厄介なホイールです。
↓
腐食の無いアロイはバレル2次元研磨でのポリッシュとなりクロームのアロイは溶剤ベースのハイパーブラック(DBK)の丸塗りとなりました。
※腐食したクロームメッキはポリッシュも再クロームも出来ませんがカラー塗装ならパテ埋めて色で被せますので何とかなります。
フル磨きのバレル研摩は腐食の有無と素材の良し悪しで「可・不可」や仕上がりクオリティーが左右されます。
■ポリッシュオンクリアー「可・不可」に付いて■
※低温焼き付け(60℃)の溶剤クリアーは大概のモノに対応出来ますが、高温焼き付け(200℃)のパウダークリアーは素材の「良し悪し」と「腐食の有無」で「可・不可」が決まります。
1・ダイヤモンドカット
・虹色ヘアーライン表現保護のためオンクリアーは必須条件です。
・溶剤硬質クリアーのみとなりパウダークリアーは不可です。
2・BBFバフポリッシュ
・バフ光沢仕上げのためノークリアー&オンクリアーどちらも選択可能です。
・溶剤硬質クリアーもパウダークリアーどちらも可能です。
3・バレル研摩
・鏡面バレル仕上げのためノークリアー&オンクリアーどちらも選択可能です。
・溶剤硬質クリアーもパウダークリアーどちらも可能です。
4・ブラッシュド
・荒いブラシライン表現保護のためオンクリアーは必須条件です。
・溶剤硬質クリアーもパウダークリアーどちらも可能です。
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2014.03.28
ポルシェ/ボクスターとアロイホイールのバレル研摩(3次元&2次元)
ポルシェボクスター鋳造(CAST)18インチはバレル3次元研摩で、ポルシェアロイ鍛造(FORGED)15インチはバレル2次元研摩です。
「鋳造と鍛造」では素材、造り、金属組織の密度など大きく違いますのでバレル研摩仕上がり光沢感も変わって来ます。
また重量が有る鋳造品に対して鍛造品は軽量なため作業取扱いも楽です。
ポルシェボクスターとアロイホイールのバレル研摩(3次元&2次元)
その1・・ポルシェボクスター鋳造(CAST)18インチ/バレル3次元研摩溶剤オンクリアー
神奈川県のお客様・・・海外モノの鋳造(CAST)ホイールは磨いてみない事には結果が見有ませんが、丸みを帯びたスポークタイプは3次元研磨に向いたデザインでは有ります。
海外モノの鋳造(CAST)ホイールは肌が粗いため塗装膜が分厚く塗装剥離に国産ホイールの数倍時間が掛かります。
上塗り再塗装にありがちなパテ埋め補修部はきちんと肉盛り研磨形成!
リム修理が終われば後はひたすら地味に人の手による隅々までアクション研磨します。
インナーリムから側面リムは研磨機でリム研磨
バレル荒研磨から中研磨の繰り返し
アルミ製のキャップもハンド研磨からバレル研摩
3次元バレル研摩の完成!これよりオンクリアーします。
オンクリアーすればバレルフィニッシュ光沢時より1~2割ほど光沢落ち感が出てしまします。
オンクリアーはインナーリムから側面リムまで丸塗りして有ります。
海外製の鋳造(CAST)ホイールは針で刺した程度の微小な巣穴が出て来ますのでパウダークリアーでは気泡、湧きが出るため溶剤でのオンクリアーになります。
その2・・ポルシェアロイ鍛造(FORGED)15インチ/バレル2次元研摩ノークリアー
兵庫県のお客様・・・リムとディスク色塗りされたアロイホイールです。大きな腐食が無い限り鍛造(FORGED)ホイールですのでバレル研摩で磨けばテカーっと光ります。
2次元バレルですのでスポークサイド面はユズ肌残しとなりデザイン天面のみ下処理研磨します。
バレル2次元研磨の完成!こちらのキャップもアルミ製ですのでバレル研摩です。
インナーリムはやや腐食シミが残っていますがそこはインリムですので軽く研磨して処置した感じです。もちろんインリムもテカテカに磨く事も可能です。
バフ磨きでは表現できないバレル研摩ならではの鏡面ポリッシュバレル肌です。
スポークサイドは砂肌のまま鈍い光沢で残すのをバレル2次元研磨と言います。
そのスポークサイドまで隅々に磨き込むのをバレル3次元研磨と言います。
中古品を扱う以上「塗装も磨きも」曲り、ガリ傷修理が出来てからの話しです。
以前当社でスーパーミラーバレル研磨したお客様へ!曲りやガリ傷をつけてしまっても低価格で完璧な修理をしてまたピカピカに蘇えらせますので少々のダメージは心配いりません。 アフターケアーは安心ください。
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