仕上げ実績・ブログ
2012.09.15
ベンツ用19インチスパッタリングメッキからシルバー&ポリッシュ仕上げ
★クローム&スパッタリングの腐食について★
クロームメッキ特有の錆びからの剥げ浮きです。
クロームメッキはアルミの上へ銅(20~30ミクロン)がのってその上へニッケル(20~30ミクロン) その上にクローム(1ミクロン)が載って厚さ50~60ミクロン(0.05ミリ)で形成されています。
クロームの劣化は一番下の層、銅から錆び、腐食が始まりそこからメクレ浮きが発生します。
アメリカ製のクロームホイールは中国製ですので素材が良くありません。その粗い表面を覆うために銅板を厚めにつけて有りますので余計に剥げ易いと言われています。
タイヤ組み換えのレバー傷からメッキが剥げて表面までメクレて来るケースやガリ傷からメクレて来るケースなどスパッタリング特有のクローム層の剥げです。
スパッタリングは一部傷が入ればそこからどんどん上面が剥げて来ます。
スパッタリングメッキはベースに粉体塗装(パウダーコート)をしてその上にクロームを飛ばし蒸着させた数ミクロンのクロームを保護するために溶剤のクリアーで抑えて有ります。 ベースコートとトップコートが塗装式のため一般的に塗装メッキと呼ばれています。
数年前までのスパッタリングはアルミを飛ばし銀膜を蒸着させる方法でしたが、アルミ銀膜では色飛び、退色が早く外観も銀紙を被せたような安っぽい仕上げりだったため現在国産量産品のスパッタリングメッキは全てクローム蒸着式となっています。
スパッタリングのクローム層は1~2ミクロンで極薄なためベース(黒・グレー)がどうしても透けます。そのためクローム色でなくやや黒見がかったメッキとなります。
粉体塗装のベース黒がSBCで、ベースグレーがSMBと呼びます。
ベンツ用19インチスパッタリングメッキからシルバー&ポリッシュ仕上げ
熊本県のお客様・・最初の御依頼は酷かった方の2本だけの再メッキのご希望でしたが、再メッキはとにかく高くつきます。残り2本もそう遠くない内に劣化し始めますのでこの際、2本分の再メッキ代で他の方法なら4本リフレッシュしてもお釣りがでますので急遽カラー&ポリッシュに変更となりました。
紫外線の影響でくすんで退色が進み、剥がれによるベースの粉体塗装(パウダーコート)の黒が見えて来ています。
スパッタリングの再メッキは高額な上にまた同じ症状がいずれ出ますので今回は別表現でのリフレッシュ・リメークをお勧めいたしました。
まずはダミーボルトを外して剥離からハンド研摩します。
スパッタリングメッキは上下の層が塗装式のためクロームのように剥離外注依を要さず自社でお安く剥離で来ます。
インナー、側面はリム研摩機にて前処理します。
全面剥離してあればベースは粉体塗装(パウダーコート)も施せますが最終が溶剤仕上げのため予算的にベースも溶剤サフで前処理します。
仕上げの溶剤ウレタン焼付けシルバーを塗りクリアーまで完成させます。
オリジナルに似た同系の新品プラ製のダミーボルトを用意!
※注):プラ製のダミーボルトは外す際に潰れて損傷しますので再利用は出来ません。
本体塗装完成後にリム磨き込みポリッシュ研摩して完成です。
スパッタリングメッキとはまた違った別表現方も有りかと思います。 それに塗装&磨きホイールなら傷を付けてしまってもスパッタリングの1/4程度の修理代で収まり経済的です。
4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料!
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