仕上げ実績・ブログ
2010.12.15
アルマイトリムの曲り、ガリ傷修正
アルマイトメッキ(ブロンズリム・光輝リム)の修正について
クロームやスパッタリングメッキのように他の素材をアルミ上面へ蒸着(貼り付けた)メッキとは違い素材自体を光らした光輝リムや色を付けたブロンズなどが代表的なアルマイトリムです。
1枚型リムとWリム(モノチューブリム)では同じような曲りでも修理方法が大きく変わってきます。
アルマイトブロンズ 1枚型リムの曲り修正
軽くお辞儀した程度の軽い曲りです。
1枚型リムですので、慎重に上手にプレスすれば、オリジナルの肌(アルマイトブロンズ)を損なわず修理できます。
プレスのみの修理完成です。
写真上のようにブロンズ色の縮み波がうっすらと見えますが、プレス修理が旨くできず、ペーパー掛けして似た色で対応したり再ブロンズメッキしないですみました。
いかにオリジナルの肌を残すかが、プレス修理の技です。
※アルマイトブロンズは特殊なメッキ工法ですので、再メッキブロンズとなれば1本/4万以上かかります。 ブロンズ塗装ではありません・・・・
この程度の1枚型リムならプレスのみで直る事が多くありますので、ペンチで引っ張たりハンマーで叩いたり絶対にしないで、そのままお送りください。
アルマイト光輝Wリム(モノチューブリム)の曲り修正
リムはアルマイトでディスクがクロームの溶接ハメ殺しタイプの2Psホイールです。
ピアスボルトはダミー(化粧)ボルトとなっています。
アルマイトのWリム(モノチューブリム)はパイプ状の構造のため1枚型リムのように小さな曲りでもプレスだけでは直りません。
曲りにより、リム外周が押しつぶされ空洞のパイプ式のためリム外周の円が出ません。
Wリム(モノチューブリム)の構造、特性についてこちら
プレス修正後、押しつぶされたリム外周面と裏面ももちろん包み込むように肉盛り溶接にて形成します。
Wリム(モノチューブリム)絶対必要不可欠な工程となります。
これをしないで、ヘ込んだ低い箇所を基準に全体的に研摩する事を削り込み研摩修正といいます。
※裏面リムを溶接せずに凹みをコーキングで厚みを足してある悪質な修理品がこれです。
↓
削り込み修正についてはこちら
足りない箇所は足す!極当たり前の事です。 (パテではありません。)
アルマイトリムの最終仕上げは鏡面研摩仕上げ+ガラスコーティングとなります。
溶接結合の2Psホイールのためリム根元より鏡面研摩ができませんのリム上面の鏡面研摩仕上げとなります。
2Ps溶接ハメ殺しタイプの修正やリフレッシュの難点について
2Psホイールは全てリムとディスクの材質、製法、表面処理がそれぞれ違います。
そのため分解できないホイールは完全な修理や表面処理が出来ないものが多くなってしまいます。
その1・再メッキや再アルマイトは分解して個別にやるためメッキ関連は全て不可となります。
その2・デザイン、構造によりリム鏡面研摩などリム根元より完全フル研摩ができません。
その3・リム交換も当然出来ません。
その4・ディスクへのスーパーミラーバレル研磨も出来ません。
その5・溶接や塗装など現状の届く範囲となり完全な加工が出来ません。
アルマイトメッキリム修正の詳細はこちら
2Psハメ殺しは修理、リフレッシュと加工限界がありますが、完全分解できるものは個別加工が可能なためより綺麗に仕上がり、リム交換もできますのでどうにでもなります。
単品修正品は片道送料当店負担となります。
完全なる修正が出来て4本リフレッシュ・リメークとなります。
(有)オートサービス西HPはこちら
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