仕上げ実績・ブログ
2011.04.30
同じDBKハイパー塗装でも色合いが微妙に違います。
同じBBS-RG系のDBKハイパー塗装でもモデル名や年式で色合いが微妙に違うって知ってましたか?
LMも年式でDBKの濃淡が違います。
そのためハイパー塗装のガリ傷、曲りなど単品修理の場合DBK・DSK関係なく丸塗りしてしまうと、修理したホイールとお手持ちのホイールの色合いが確実に違ってきます。
そんな色ずれをなくすため、あくまでも現品に合わすために丸塗りによる修理ではなく、難しいとされるハイパー塗装の部分修理から部分ハイパー塗装をしています。
事実、部分塗装よりベロット丸塗りした方が簡単なのです。
ハイパー塗装部分修正(傷直しから部分ハイパー塗装DBK・DSK)
静岡県のお客様・・バルブ付へ凝視しないと解らないほどの擦り傷です。
擦り傷箇所だけ直してあります。
色もキチンと合わしてさらに境目の出ないようにぼかし手法です。
マスキング方ではマスキングの境目や筋が現われますのでマスキングは使いません。
もちろんクリアーまでキチンと塗ってあります。
石川県のお客様・・こちらはリム面のみ修理で今回ディスク部は一切触りません。
リム曲りからの削れ、ガリ傷ほぼ半周!
溶接による肉盛り研磨形成です。
溶接熱により余計な箇所まで広範囲に修理、塗装が増えてきます。
パテ埋修正なら溶接焦げも無くて研摩も簡単で楽でしょうが、強度を必要とするリム端しへのパテ埋め修正はホイール修理屋として絶対にやってはいけない修理です。
アウターリム面のみのハイパー塗装仕上げ完成です。
ディスク部と、ほとんど違和感無く仕上がっています。
※ディスク部へ小さな傷が残っているのがお解りでしょうか?
同RG系の新品の状態からの色合いでも左右それぞれ黒の濃淡がこんなに違います。
それらを1本預かってベロット丸塗り修理したら他3本と色が合うはずがありません。
埼玉県のお客様・・BBS-スバルSTIのハイパーシルバー(DSK)ガリ傷修正
肉盛り研磨形成!
アウターリム部へのハイパーシルバー(DSK)部分塗装完成!
ディスク部への飛び石傷がいたるところへありましたのでそれらも部分修理してあります。
ハイパー塗装(DBK・DSK)を丸塗りをせざる負えない修理の場合は見本となるホイールの提出が必要となります。
ハイパー塗装は容器で調色して塗るのではなくベースを透かして銀箔の濃淡表現のレイヤー式の塗装のため目視しながら合わすための見本が必要となる訳です。
※一般的なウレタンカラー塗装の場合は修理する前に現品に合わして調色できますので見本提出は必要ありません。
ハイパー塗装(DBK・DSK)に関係なく修理後の色ずれ起こしが一番の課題です。
当店のノウハウで部分的な傷修理ならそれを解消しています。
ハイパー塗装の修理代が一般的なカラー塗装より割高なのは、ハイパー塗料代が高いからだけではありません。
ハイパー塗装はカラー塗装に対して塗装工程が多くなり簡単に出来ない難しい塗装のためです。
■ガリ傷修正からハイパー塗装完成までの流れ■
1・ホイール修正・・・・・・・曲り、ガリ傷、割れ、削れなどまず原型の復元修正工程です。
2・塗装下地作業・・・・・・塗装の工程に入る前の洗浄・脱脂・下地足付け研磨
3・密着用プライマー・・・・密着性向上のための塗装です。 (焼き付け)
4・サフ下地塗装・・・・・・・肌合わせや密着性向上のための塗装です。 (焼き付け)
※一般的なカラー塗装はここからカラー塗装、トップコートで完成です。
5・ベースコート・・・・・・・・ハイパー塗装は下地の塗装色で仕上がりの色が反映されます。(焼き付け)
6.アンダーコート・・・・・・ハイパー塗装の肌だしやにじみ、ぎらつきを抑える下地塗装(焼き付け)
7・ハイパー塗装・・・・・・・・・厚さは0.01μ~0.03μの超極薄銀箔塗装 (焼き付け)
ベースを透かして目視しながら濃淡を合わしていきます。
8・クリアートップコート塗装・・・部分修正塗装でも最終クリアー塗装は必須です(焼き付け)
ハイパーホイールをカラー塗装のようにパテ埋めてして削って似たようなカラー塗装で仕上げてあるホイールを良くみかけますが、ハイパー塗装とウレカラー塗装は全く別物ですのでお間違いないよう注意してください。
素人さんのDIY塗装では無理な塗装です。
基本となるホイール修正が出来て4本リフレッシュ・塗り替え、イメージチェンジへと繋がります。
(有)オートサービス西のHPはこちら
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- ハイパー塗装(DBK・DSK)曲り・ガリ傷部分修正