仕上げ実績・ブログ
2011.05.22
無限M716インチのブルーカラーポリッシュ
無限M7/2Ps風に見えますがダミーボルト付きの1Ps鋳造品「無限M7モドキホイール」です。
モドキでも中国製でなくアメリカ製でしたので素材が良く綺麗に磨けました。
ミラーポリッシュしてからディスクだけブルーポリッシュ仕上げして金属製のゴールドピアスボルトを移植いたします。
旋盤切削ポリッシュからスーパーミラーバレル研磨カラーポリッシュ
三重県のお客様・・1本修復暦有りです。元は旋盤カットの切削ラインポリッシュですので、ミラーポリッシュがやりやすいタイプです。
BBF鏡面バフやミラーポリッシュバレル研磨は表面磨き込み(ツル肌光沢仕上げ)に対して旋盤切削やダイヤモンドカットは表面削り出し(切削ライン光沢仕上げ)となり磨きこみが必要ないため量産向けのポリッシュとなります。
ポリッシュでもツル肌かヘアーラインかで加工方や表現が違います。
旋盤切削・ダイヤモンドカットについてこちら
ダミーボルトの取り外しです。(プラ製でオモチャみたいなピアスボルトです。)
今回は裏面へ穴が開いていましたので、裏から叩けば簡単にとれますが、裏穴無しの場合は表から引っこ抜くしかありませんので外すのに時間がかかります。
まずはクリアー塗装剥離から始まります。
元々ポリッシュタイプのモノへブラスターを使えばサンド傷が入りますので、剥離溶剤漬けでのクリアー剥離します。
剥離後の切削ライン目のアップです。
荒めの切削ラインを削り取り、研磨してツル肌へと仕上げていきます。
ディスク部はホイール研磨機が使えませんので、エアーツールやハンド研磨で荒研磨します。
リム部は専用のホイール研磨機で研磨します。
ディスク部をこのホイール研磨機で回転させながらの研磨は不可能ですのでホイール研磨機はあくまでもリム専用研磨機です。
番手の細かいペーパーまで研磨して大方の研磨が終われば一旦BBFバフをかけます。この工程は光沢感、ペーパー目傷、確認のためですので大まかなバフ研磨です。
鏡面仕上げ用のセラミック磨き、バレル研磨機投入です。
リム研磨はホイール研磨機にてのBBFバフ(鏡面研磨)となりますが、今回はBBF研磨してからさらにバレル研磨機へ混入してセラミックで磨き込んでいますのでリム二段構え研磨となります。
1回や2回のバレル研磨でも、まだ粗い箇所や傷が数箇所見えてきますので手作業でゴシゴシこすっては何回もバレル研磨機へ投入して傷が消えるまで全体が均等に光るまでこの作業を繰り返します。
丸ごとミラーポリッシュの完成です。
ミラーポリッシュ仕上げならここで終了ですが、ここからさらにディスク部へのブルーポリッシュが待ってます。
完成したリムをマスキングしてディスク部へブルーポリッシュします
下地を光らせたディスク部へ透明のクリアーブルーを載せて光沢を反映させキャンディー(飴玉)みたいな透き通ったブルーとなります。
ブルーポリッシュ完成してからピアスボルト移植用のタップ切です。
従来はドリルでピアスボルトのサイズに合わして穴拡大してナットで締めますが、ダミーボルト用に造ってあるため裏面へナットが旨く収まる幅がないためタップを切ってねじ込み式となってしまい、ここが一番手間と時間がかかりました。
完成後のタップ切りは傷をつけないように余計な神経を使うため、タップ溝切や穴明けは磨く前、最初の段階でやるべきでした。 今回は作業順番を間違えました。
ピアスボルトの移植も無事に終わり完成です。
タップ溝切のねじ込み式ですが、念のためナットが入る限界までナットもつけておきました。
表・裏・側面ピカピカになりました。
お客様のイベント出品日の1日前に納品できて「ギリギリセーフ」で非常にあせりましたが無事間に合って良かったです。
カラーポリッシュ用のカラーも多数取り揃えています。
(金・黒・青・赤・黄色・オレンジ・カッパー・紫・ピンク他)
元がフル切削ポリッシュの場合2次元研磨の料金で3次元研磨仕上げとなります。
※サイド面をカラー塗装してある切削カットは2次元の場合サイド面は砂肌仕上げとなります。
2次元・3次元研磨についてはこちら
カラー塗装ホイールと違い素材自体の表現ですので、ガリ傷修正など肉盛り研磨形成を要する修理は技術の差が大きく出る誤魔化しのきかないのがポリッシュホイールです。
外車・国産車純正ホイールや社外品ホイール問わずスーパーミラーポリッシュ可能です。
(有)オートサービス西HPはこちら
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