仕上げ実績・ブログ
2011.05.17
ADVAN Racingパウダー塗装&溶剤塗装
同デザインで同色の全く同じモデルを粉体パウダー塗装のベースからハイパー塗装と指定カラー無しの溶剤ゴールド塗装のご紹介をいたします。
今回はパウダー塗装でのフィニッシュ仕上げではなくパウダーの頑丈な塗装膜を利用した、カラー塗装へのベース下地利用としての作業例です。
アドバンRZ1Ps、丸塗りハイパー塗装&カラー塗装
全く同じモノが同日届く事は珍しくはありませんが、仕上げカラーなど全て違いますので逆さまにしてしまえば大変な事になります。客様と商品を入れ違えないように厳重な管理が大切です。
LMとRSは常時受注が重なりますので特に注意しています。
★ADVAN/ブロンズカラーからハイパー塗装(ブラックフェイス濃い目)★
東京都のお客様・・パウダー塗装(HDブラック)をベースにハイパー塗装(DBK)したアドバンです。
パウダー塗装のベース下地が前提のため塗装剥離から始まりガリ修理は肉盛り研磨形成となります。
ガリ傷修理後、ブラスト研磨します。
ブラスト研磨後、当店独自の下処理用バレル研磨での2重下処理工程です。
ブラストからのパウダーよりさらにバレル荒研磨してからのパウダーの方がより肌が揃い、パウダーの仕上がり感が違ってきます。
HDブラックをパウダー静電します。
ハイパー塗装はベースを生かし透かしながら銀幕を添付するレイヤー式の塗装のためベースとなるブラックの肌艶、レべリングでハイパー塗装の仕上がりが決まります。
粉状のパウダーが溶け込んで固まるタイミング180℃前後で40分ほど焼いて
それから自然冷却します。
パウダーがアルミに均等に溶け込んでこれで下地はカッチカチの頑丈な下地となります。
大げさのようですがドライバーで少々引っかいてもパウダーが剥げません。
塗装膜と言うより樹脂がへばりついた感じとなります。
※注)・・パウダーを下地としてその上にハイパーや溶剤を塗ったモノはドライバーで引っかきこすればパウダーの上層の塗装が剥げますので注意してください。
あくまでもパウダーフィニッシュの場合の話です。
表デザイン面はパウダー(HDブラック)の上面へ銀幕添付のハイパー塗装から溶剤クリアー塗装となりインナー裏面はパウダー(HDブラック)ベース仕上げとなりそのため、過去の溶剤ブラック下地の様にオプションとなるクリアーも塗る必要はありません。裏面も頑丈な樹脂塗膜となります。
★ADVAN/ブロンズカラーから溶剤ゴールドカラー塗装(BBS-LMゴールドと同色カラー)★
岡山県のお客様・・カラー指定無しで明るめのゴールとのややアバウトな注文のため、あまり金の強くない明るめで人気のある落ち着いたBBS-LMゴールドを私の判断で選んでみました。
溶剤カラーの特徴は、ボディーカラー同様に耐久性も十分なレベル(下地で左右されます。)で、カラー調合次第で無限のカラーが作れる事が最大の利点です。
それに対してパウダー塗装は調色が出来ません。その代わり塗装膜が頑丈で耐久性が良いのが最大の利点です。
それぞれの特徴を生かして連携すればよりよいカラー塗装が出来上がります。
もちろん完全パウダーカラー仕上げもカラーバリエーション内なら可能となります。
粉体・パウダー塗装についてはこちら
仕上げカラーは違っても下地がしっかりしていれば耐久性は格段に向上します。
しかし、耐久性が向上したとは言え、塗装品ですので、年数劣化の退色、艶落ち、干渉傷は避けられません。それは新品でも同じ事ですが、新品より後塗りの方が耐久性が向上する事は少なくありません。
当店では多種の表面処理に応じて加工したします。
カラー塗装(溶剤カラー塗装・パウダー下地&フィニッシュ塗装・ハイパー塗装DBK&DSK)
磨きポリッシュ(BBFバフ・スーパーミラーバレル研磨・ダイヤモンドカット)
メッキ加工(スパッタリングメッキ・クロームメッキ)
お値段重視、耐久性重視、完全カクタムなどご希望に応じて対処いたしますので何でもお気軽にご相談ください。
スーパーミラーポリッシュ・BBF鏡面研磨・ハイパー塗装・ウレタンカラー塗装・粉体パウダー塗装など、磨きや塗装が出来ても、基本・土台となる確実な修理、修正が出来てそれら、お化粧が生きてきます。
見た目だけ綺麗にしても意味がありません!!
(有)オートサービス西HPはこちら
- カテゴリー:
- パウダーコートカラー丸塗り
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