仕上げ実績・ブログ
2016.05.13
パウダーコートカラーからのバレル研磨(ノークリアー&パウダークリアー)
カラー&ポリッシュの2トーン表現はバレル研磨やダイヤモンドカットなど先にカラー塗装を済ましてから後でリムやディスクをポリッシュ(バレル研磨、ダイヤモンドカット、ブラッシュド)の作業手順となります。
先塗カラーが溶剤の場合溶剤は密着性が弱いため後でバレル研磨すればセラミックの圧力で溶剤塗装が至る所剥げてしまいます。またダイヤモンドカットの場合でもバイトの刃先の巻き込みで角部の塗装が剥げてしまします。そのためバレル研磨やダイヤモンドカットでカラー&ポリッシュをする場合は全て先塗りカラーは密着性の高いパウダーコートカラーが必須条件です。
最終のトップコートクリアーはダイヤモンドカットの場合パウダークリアー不可のため溶剤クリアーのみとなりますがバレル研磨やブラッシュドの場合は溶剤クリアーとパウダークリアー状況に応じてどちらも選択出来ます。
パウダーコートカラーからのバレル研磨(ノークリアー&パウダークリアー)
その1・・パウダーグロスブラック&バレル研磨ポリッシュ(ノークリアー)
香川県のお客様・・古いお初のホイールでメーカーモデル名は解りません。マットブラック&ポリッシュはかなり手こずりそうなデザイン構造です。
塗装剥離からブラスト研磨
ガリ傷肉盛り修理
曲り修理
曲り、ガリ傷修理の完成!
後は普段通り塗装&磨きの下処理に入ります。
ポリッシュ部を先の大まかなバフ研磨
バレル中研磨からバレル荒研磨
インナーリムから側面リムは回転研磨機で研磨します。
先塗りのパウダーマットブラックの静電噴射噴射!
パウダーコートは肌が固く研磨ポリッシュに手間がかかるためポリッシュ部をマスキングします。
塗装を剥ぎながらポリッシュ面を研磨していきます。
8本のフィン部を研磨する際先塗りのマットブラックに干渉しない様にテープでガードします。これがグロスブラックなら少々干渉しても磨いて対処で出来ますがマットの場合磨けば艶が出るため色によって方法が変わります。
リムからフィンスポークを磨き込んで完成です。
インナーリムから側面リムまパウダーマットブラック肌残しですので「頑丈肌で密着性が良く塗装が剥げにくい・熱に強いためパットカスが付きにくい・汚れ付着がしにくいため汚れ落ちが良い・黒は汚れが目立たない」などインリムはパウダーグロスブラックがお勧めです。またガラスコーティングなども必要有りません。
細く浅い部分のフィニッシュの磨きが今回一番の難所でした。
ポリッシュ部はノークリアーですので洗車ついでにコンパウンドやワックスで小まめに磨けばポリッシュ光沢は永く維持出来ます。
装着写真を頂きました。
その2・・パウダーガンメタ&バレル研磨ポリッシュ(パウダークリアー)
東京都のお客様・・こちらもお初仕事のワゴニアホイールです。それなりに経年劣化していますが曲りガリ傷修理がないため即下準備に入れます。
剥離からブラスト研磨
傷んだインナーリムから側面リムも追い込んで研磨すれば綺麗に再生されます。
元が旋盤切削カットポリッシュ(俗に言うダイヤモンドカット)ですので切削カットラインをハンドアクション研磨で削除します。
バレル中研磨からバレル荒研磨
肌の固いパウダーカラーコートしますので研磨し易い様に大まかなマスキングです。
先塗りのパウダースパークアイロンダークの静電噴射!
ディスクの窓部と裏面のみパウダーコートを先塗り
パウダーコートの塗装を剥ぎながらバレル研磨の前処理となるハンドバフ磨きは基本中の基本です。バレル研磨が出来ないところはこのバフ磨きで終了です。
バフ磨きからバレル研磨の完成!
※一般的なバフ磨きフィニッシュでは「バフ磨きムラ、バフ摩擦焼け、バフ痕跡ライン」がどうしても出てしまうためそれらを解消して均等に満遍なく磨けるのが水槽混入セラッミによるバレル研磨の役目です。
本体丸塗りのパウダークリアーの静電噴射!
パウダークリアーで全行程の完成です。
先塗りのスパークアイロンダークもパウダークリアーにより本来のメタリック感が表現されます。
裏リムは普段汚れっぱなしでメンテ掃除が出来ませんのパウダーコートにより「頑丈肌で密着性が良く塗装が剥げにくい・熱に強いためパットカスが付きにくい・汚れ付着がしにくいため汚れ落ちが良い・黒は汚れが目立たない」などインリムはパウダーグロスブラックがお勧めです。またガラスコーティングなども必要有りません。
パウダークリアー独特の肉厚感有るモッチリとしたポリッシュ肌になります。
パウダーカラーとパウダークリアーの2コートは最後のパウダークリアーで失敗したら剥離からパウダーカラーの一からのやり直しとなるためリスクの高い塗装ですので緊張の連続です。
装着写真を頂きました。
再塗装や磨きによるリフレッシュ・リメークは基本土台となるホイール修理が出来てからの話しです。
4本フルリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーン中!
お問い合わせやお見積もりは会社メール nishi@243ok.co.jp の方へお願いいたします。
メール送受信のお願い・・携帯からのメールでは一部「受信制限、返信不能、文字化け」などが有り電話番号が明記されないと、こちらから連絡の取り様が有りませんので必ず電話番号明記の上お願いします。返信不能な場合はこちらからお電話いたします。
電話受付:平日AM9:00時~PM19:00時
日曜祝祭日はお休み。
電話番号 0995-65-7225
(有)オートサービス西
- カテゴリー:
- バレル研磨とパウダーカラーの組み合わせ