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仕上げ実績・ブログ - BBS-LM裏組・アンダーディスク仕様

2013.03.10

BBS-LM19インチと20インチの裏組(アンダーディスク)仕様

最近問い合わせが多くなりましたLMの改造裏組(アンダーディスク)仕様です。

単純にディスクを裏からハメはめ込んで「ハイ完成!」と安易な加工では有りませんので様々な工夫を施してして有りますが、標準に沿った仕様では無く改造のためそれなに注意点も有ります。

今回紹介のLM19インチと20インチは2台共裏組仕様となり、2Ps本体の再塗装は無しでアウトリムのポリッシュ加工はBBFバフポリッシュとバレル研磨2通りのポリッシュです。

同時期に入庫しましたので2台まとめて紹介をいたします。





2Psホイールには分解可能なの表組(オーバーヘッド)と裏組(アンダーヘッド)さら分解不可な2Psハメ殺し(表組溶接結合)の3種類が有ります。

          (3種類)


●分解不可な2Psハメ殺し●  

 

ダミー(お化粧ボルト)を付けてリムとディスクの2パーツを溶接でくっ付けて有る2Psハメ殺しは修理・磨き・再塗装・その他加工が不可能な場合が多くなり「僅かな傷シミが入っても我慢するか新品と交換してください。」と言わんばかりの不親切で厄介なホイールです。分解可能と思い込み2Psハメ殺しと知らずに買ってた人がほとんどです。・・・



リムとディスクが単体にならないためディスクの出っ張りが有ればリム全面研磨はもちろん不可能ですし、またディスクのポリッシュ面がダイヤモンドカットの場合バイトがリムに干渉するためこれも不可となります。リムをマスキングしての色塗りしか方は有りません。新品オリジナルと同質、同様はすべて不可能です。

2Psハメ殺しが曲れば曲り修理に伴う磨きや塗装その他表面処理が出来ない事はみなさん想像付きますよネ!・・お値段重視で買ったモドキの2Psは反って高くつきます。



●分解可能な2Ps裏組(アンダーヘッドディスク)●

 

現行品では少なくなった2Ps裏組みで代表的なSuper-RSです。

Super-RSは2Psですが今も人気が高い旧式のRSは3Psでサンドイッチ型(インとアウトの間にディスクを挟んで有る)タイプです。3Psは部品を3個造るためコストが割高になります。そのため最近のホイールはすべて部品2個の2Psになっています。

イン・アウト一体型の2Psは3Psのようにインやアウトのサイズ変更、着せ替えが当然の事ながら出来ません。





●分解可能な2Ps表組(オーバーヘッドディスク)●

 

現行品2Psの主流となっている表組みのLMです。

オーバーヘッドの利点は表組のため生産上取り付け易い事とディスクがリム端イッパイまで使えますので現行の2Psホイールは表組(オーバーヘッド)が主流となってます。









Super-RSは裏組用にディスク表面にリムとディスクの位置合わせ溝が設けて有ります。







LMは表組用にディスク裏面にリムとディスクの位置合わせ溝が設けて有ります。







LMを裏から仮付けしたらこうなります。

      ↓

 

ディスクが載っていたリム側の台座は一部色が残っておりもちろんポリッシュもして有りません。裏組すれば隠れたいた台座が表面になりますのでその台座面から新たに全面再ポリッシュする必要が有ります。

再ポリッシュより大きな問題は既存のリムへの位置合わせ溝がディスク裏面に来ればそれが用無しとなります。表面には当然合わせ溝が有りませんのでピアスボルトだけの位置決めとなってしまいます。それではまずいので色んな改良を加えてアンダーディスク裏組改造が必要となります。





BBS-LM19インチと20インチの裏組・アンダーディスク仕様+アウトリムポリッシュ加工

 

東京都のお客様・・・程度良好なLM20インチです。アウトリム研磨は3機種工程となるバレル研磨までしてさらにパウダーオンクリアーまでいたします。







秋田県のお客様・・・程度良好なLM19インチです。こちらは2機種工程のBBFバフポリッシュまでしてノークリアー仕上げです。









19・20インチ伴にリム研磨にてのBBFバフポリッシュへの前研磨







 

19・20インチ共BBFバフポリッシュして19インチ側はノークリアーのためここで完成! 20インチ側はこれからさらにもう1工程のバレル仕上げ研磨に入ります。









バレル研磨はディスクが無いと機械にセットできませんので他のディスクを組んでバレル研磨をします。









20インチ側のアウトリムバレル研磨完成。!

これからさらにパウダークリアーに入ります。







 

真っ白けのパウダーコート噴射!

これが200℃で焼けば透明な塗膜と言うより樹脂膜になります。

※パウダークリアーはバレルフィニッシュ時の光沢感より2割ほどの艶引き感がでます。







19インチ側BBFバフポリッシュノークリアー仕上げ裏組仕様の完成!







19インチはオリジナルのダイヤモンドカット切削ラインとは違う鏡面仕上げBBFバフポリッシュ肌です。







 

20インチ側のバレル研磨からパウダークリアーした裏組仕様の完成 !









こちらはLM19インチはバレル3次元ブラッシュドからの裏組です。







 

裏組すれば一段リムを稼いで深リムになりオフセットも変わります。



裏組すればディスクの取り付け位置がマイナス側へずれます。台座リムとディスクの厚みの計が17ミリほどありますのでオフセット数値は既存のオフセットから17ミリ引いたオフセットになります。

※注:今で面一の場合、裏組すれば「約17ミリ」フェンダーからホイールがはみ出ます。





4本セットリフレッシュ・リメークに限り送料往復無料キャンペーンを継続中です。



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2012.10.20

BBS-LM19インチ/3次元ブラッシュドとアンダーディスク仕様

BBS-LM19インチを芸の細かい手の込んだ3次元ブラッシュドにしてさらにアンダーディスク(裏組)仕様にします。

今回のリフレッシュ・リメークは「バレル3次元研磨・ブラッシュド・粉体塗装(パウダーシルバー)・BBFバフポリッシュ・ガラスコーティング・裏組変更」などの当店技術を結集したフルコースメニューで世界に二つと無い完全オリジナルワンオフLMの紹介をいたします。







BBS-LM19インチ/3次元ブラッシュドとアンダーディスク仕様

 

岐阜県のお客様・・・申し分の無い程度良好なLM100-5Hの19インチ(DSK-P)です。







リム取り交換のために新品LM2本を新に準備!

100-5HのLMには深リムの設定が有りませんのアンダーディスク(裏組)にしてさらに深リムにするために114-5HのLMの新品2本を準備して頂き惜しげも無く塗装を剥いで再ポリッシュしてこれと移植します。オーナーの拘りとワイルドな買い物には脱帽です。







2Psですのでリム本体とディスク別々の塗装剥離から前処理のスタートです。









リム本体は粉体塗装(パウダーシルバー)をしますので丸ごと研磨









リム本体へ粉体塗装(パウダーシルバー)を丸ごと噴射









粉体塗装(パウダーシルバー)が完成後これからアウトリムをBB鏡面ポリッシュします。 元々ディスクが載っていた台座はアンダーディスクにすれば表面に現われますのでピアスボルト辺り面からの研磨ポリッシュ加工をします。









アウトリムをBBF鏡面ポリッシュ完成後に今回はガラスコーティングもします。

ガラスコーティングやオンクリアーはディスクを組む前にリム単体で行なう必要が有ります。





●・・今回のメイン作業となるバレル3次元研磨からのブラッシュド!・・●

 



エアー工具や手ガケ研磨で隅々まで研磨します。









3次元ですので表面はもちろん、側面、角面、股グラ、全て研磨します。









バレル研磨機にての荒研磨









センターディスクのバレル3次元研磨の完成! これから天面部へブラッシュドをします。









ベースとなる研磨が当店独自のバレル3次元からですのでその光沢が反映されたブラッシュドになります。









当店のブラッシュッドは均一なヘアーラインを入れる特殊なブラッシュド方ですので量産品レベルと同等の仕上がりになります。

荒目のペーパーやスコッチブライトを手に添えてワークを回転させてラインを入れる安易な方法では有りません。特殊な加工方のため企業秘密です。







 

ディスクを裏から組んで組み付け合体完成です。

鈍い光沢のヘアーラインブラッシュドとテカテカな鏡面リムがバランスよくマッチしています。







 

リアー側はアンダーディスク仕様のためにワザワザ新品を購入さた甲斐が有りLMではこれ以上は無いリムの深さを稼いでいます。 







 

こちらは給油口は元々アルマイト処理されていましたがBBFバフポリッシュにいたしました。 配線が外せればジグを造り機械へセットしてブラッシュッドも可能でしたが、配線があったためブラッシュッドは不可となりました。





ブラッシュッドは元々はアメ鍛からの発祥でつい最近では国産メーカーも様々なブラッシュッドホイールを販売しています。



今後ますますブラッシュドが流行していく兆しです。



ブラッシュド加工に興味のある方は是非ご相談ください。





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2012.08.17

BBSアンダーディスクLM19インチのパールホワイト

海外LMのアンダーディスク(裏組)仕様のリフレッシュ・リメークです。

国産LMは全てオーバーヘッドディスク(表組)ですが、それをアンダーディスク(裏組)へ組み換えるお客様も最近増えて来ています。

デザイン、カラーが同じでも裏組になれば リムがもう一段取れる事とポリッシュの領域が広くなりフェイスがガラリと変わります。





アンダーディスク(裏組)LM19インチのカスタムリフレッシュ



福岡県のお客様・・・2回目のオーダーです。既製品には無いモノを常に求められて、前回はOZフッツーラを3次元ミラーポリッシュにして、今回はLM版プリマドンナ仕様です。



 

アンダーディスク(裏組)の程度良好な海外LM(DSK)です。







 

ベースはパウダーホワイトを塗りますのでリム本体とディスクの塗装剥離からブラスト研摩の前処理をします。







 

パウダーコートホワイト噴射!





 

パウダーホワイトをベースに溶剤のパールホワイトで仕上げます。

これからアウターリムのポリッシュ加工のため他のディスクを組んでBBFバフポリッシュ加工に入ります。





 

リムフランジはパールホワイトを残してポリッシュ部へオンクリアーしたら各パーツの完成です。







 

ピアスボルトをゴールにして装着合体完成です。





 

リム本体のインナーと側面はベースカラーのパウダーコートホワイト仕上げとなります。







アンダーディスク(裏組)LMの完全ワンオフパールホワイト仕様です。

あえてリムをダイヤモンドカットにしなかったのもカスタムへの拘りです。





「スーパーポリッシュバレル3次元研磨」と「ブラッシュッド」と「ダイヤモンドカット」と「パウダーコート」とあらゆる加工を融合させた岐阜県K様の究極のLMをただ今準備中です。完成後ブログにて紹介いたします。





色換え、磨きしてお化粧だけしても意味がありません。確実なる修理が出来でこそお客様のご希望するワンオフカスタムへと繋がります。



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2012.08.06

LM19インチ割れ修理手直しからのスーパーバレル研磨+裏組

NSX用LM18&19インチいわく付き手直し修理からスーパーポリッシュバレル研磨してLMならではの裏技リバースディスク仕様です。



普通の曲りやガリ傷なら何の事も無く普段通りに作業が進みますが、今回のような手直し商品が舞い込むと予定が大きく狂ってしまい他の商品の納期も押してしまいます。





LM19インチ割れ修理手直しからスーパーバレル研磨+リバースアンダーディスク仕様

 

福井県のお客様・・ オーバーヘッドディスクからアンダーディスクへ組み替えして見た目は別物となりテカテカに蘇りましたが、リムは削り込んで有るわ、割れは残したままにして有るわで粗悪修理・欠陥ホイールの見本みたいなLMです。





 

タイヤ付きで入荷・・この時点では良くある年数劣化したLMと思っていました。

欠陥品のホイールは荒を隠すためタイヤ付きで売るのがネットショップのセオリーらしく、正直にやっている業者さんがほとんどですが、極一部今回のような悪質な業者さんもいる事も事実です。







 

タイヤを外したら出てきました。怪しげな良く有る黒シーリング痕!

今回はこの黒シーリングは剥がずにアウターリムの磨きのみとして「インナーや側面リムは加工無し!」とオーナーに作業概要を伝えて分解作業の準備にかかります。





 

LMはディスクがリムの上へ乗っかっている状態ですのディスクで側面が隠れて見えなかったためこの時点では何も気づきませんでした。・・・が・・(涙)





 

ディスクを外したらひび割れが出て来ました。

ディスクで隠れて見えない箇所のため割れたままの処置でエアーが洩らないように裏側へ黒いコーキングをしてあるだけです。





 

手を付ける前にまずは現状の写真をお客様へ報告して対策を考えます。

タイヤ付きのためお客様も当然知る由も無く大変ショックを受けていましたが、もう後へは引けず中古を1本購入するかこれを直すかの選択で、結局クラックの手直し修理となり私の方に余計な仕事が増えて「この忙しい時に簡便してくれ!」と思いながらも引き受けるしかない状況です。





 

手直しの条件付きとして元は曲りによるクラック現象ですので前回の曲り修理自体も共振しているためその共振は直らない事とクラックを修理しても再クラックが入る可能性が有る事のご了承の元で手直し溶接やり直し修理となりました。





 

クラック修理してから荒研摩してここで一旦タイヤを組んでエアー漏れチェックします。エアー漏れが無いことを確認してから磨き込みに入ります。







難題のクラック手直しがひと段落すれば後はディスクのバレル研摩への荒研摩に入ります。







バレル荒研摩!





 

荒研摩から中研摩の繰り返ししてバレル仕上げ研摩してディスク部の完成!







普段は隠れているリム台座からのリム全体を磨き込んで、ディスクを裏から組みアンダーディスク仕様でクロームの新品ピアスボルトを組み付けして完成です。





 

リバースディスクで割れていた箇所が剥き出しになるためそこも丁寧に磨き込んでありますが、 インナー、側面はこんな事情のため塗装磨き加工無しとなり、他店マジック記入もそのまま残して有ります。









アンダーディスクになれば9ミリのズレと台座の厚み約8ミリで計17ミリがマイナス側になります。

オフセット+38の場合+21となりますのでリムも一段深くなり フェンダー側へ余裕がある場合この方法も有りですね。



教訓!!タイヤ付き中古ホイールはパット見の外見では判断し難いため細心の注意が必要です。

 





永く愛用すれば経年劣化して曲りやガリ傷もあって当然です。 最終の磨きや塗装は見た目だけのお化粧ですが、基本・土台となるホイール修理が出来ないと磨いて色塗って綺麗にお化粧しても意味が有りません。



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