仕上げ実績・ブログ - 四輪マグネシウムホイール/修正再塗リフレッシュリメーク
2011.06.26
テクノマグネシュームホイールの欠け、割れの条件付き修理
マグとは言え、表デザイン面のガリ傷や欠けなどなんて事のない修理ですが、今回紹介のテクマグは表面より裏面クラックが4本全てありさらに修正痕の溶接団子の再クラック手直しが酷く、本来はお断りする作業ですが、オーナー様よりどうしてもとのご相談で、数ヶ月間の納期猶予と再クラック現象や強度に関してクレーム無しの条件付きで修理いたしました。
アウターリムは4本ともこんな感じで、良くある修理のようですが・・・
マグもキチンとマグを溶接肉盛りします。
アルミと違い非常に難しい溶接ですが、ガリ傷や欠け修理などカワイイモノです。
研磨形成です。
アウターリムの原型修復はマグでも完璧です。
難題のインナーリムクラック修理です。
↓
自然クラックが4本で5箇所も入っています 。
研磨にて塗装を剥いで、開先を大きめに採って溶接準備です。
自然クラックは比較的短時間で修理できますが、他店修正痕の溶接団子削除から再溶接は自然クラックに比べ時間と経費が数倍かかります。
↓
この不細工な溶接団子が厄介です。
良くこんな手抜きとしか思えないクラック修理の溶接団子をみかけます。
他店修理の溶接団子は通常手を加えません。
溶接団子についてはこちら
お店により溶接棒や溶接方法が違うため巣穴、ピンホール亀裂が出てきますので潔く切り込んで削除します。
溶接団子が4本で大小6箇所もあり気が遠くなりうんざりします。
溶接団子は強度確保との理由らしいですが、溶接団子にしっかりクラックが入っています。
溶接団子域は全て削除!
インナーとは言え溶接痕は全て研磨しての再塗装です。
表デザイン面はマットブラックを塗って数ヶ月かかりましたがやっと完成しました。
クラックが数箇所も入ったモノのは既に強度低下を起こしています。
また自然に入るような材質のクラックは修理してもまた自然にクラックが入る事も当然有り得ます。
そのような理由からクラック修理の再クラック現象などは保障できません。
一概にマグホイールといってもマグ合金比率がメーカーにより全て違います。
欠けやガリ傷はどんなマグでもほとんど修理可能ですが、割れ、クラックは素材により旨く溶接できる場合とできない場合もあります。
■マグホイールについて■
実用金属中マグの比重はアルミの2/3、鉄の1/4にあたります。
溶接が難しくまた、切削加工などグラインダー等で出た切粉が自然発火することもあります。
研摩粉などきちんと、廃棄しないと水に湿ると水素を発生して水素は可燃性のため空気と混合して自然発火を起こします。
マグホイールはアルミホイールに比べると加工が難しくさらに材料が高いため、高価になるほか、デザイン的な自由度も限られ量産に向いてないため単価も高くあまり一般的ではありません。
今ではBBSやVOLKのTE37に代表される鋳造マグより軽い超軽量鍛造アルミが主流となりマグホイールの影が薄くなっています。
■マグホイールのリフレッシュ、塗装について■
アルミポリッシュのような素地表現が出来ませんので全てカラー塗装ホイールとなります。もちろんクロームメッキやアルマイトメッキも不可となります。
修理、リペアーなどは高価な溶接棒のコスト面や曲りなど柔軟性が無い素材のため難しい修理となるためアルミ修理の5~6割増しとなります。
二輪ホイールも高価なマグタンホイールが多数ありますが、二輪、四輪問わずマグホイールの修理、リフレッシュをお受けしています。ただしアルミと違いマグ修理には加工修理限界がありますので、まずはお問い合わせください。
(有)オートサービス西HPはこちら
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2011.01.16
年代モノ 「カンパ二ューロ」 マグホイールの修正リフレッシュ
20数年前のかなり傷んだマグホイールをオリジナルの肌を生かしたままのリフレッシュ塗装仕上げです。
マグ ホイールはアルミに比べて、軽いが一番の理由で昔からレースの世界では多く使用されていました。
当時のマグ(他テクマグなど)は鋳造式でしたが、現在ではBBSに代表される鍛造式のマグが主流となっています。
以前他所で塗装剥離したままマグ素地の状態で長く放置していたため空気に触れ、水気、湿気や各種酸と反応して、耐腐蝕性が進み腐ったような、マグ特有の酸化腐食が進行してしまいます。
マグの塗装剥離後はすぐに塗膜を被せないと余計な仕事が増えてしまいます。
マグホイールの修正からリフレッシュ再塗装
リム部はツル肌仕上げとなり、ディスク部がやや粗い仕上げのようですが、お客様の希望で古い感じ、荒の風合いを生かした塗装仕上げです。
剥離溶液浸透して、さらにブラスター研摩して素地の復元です。
年代モノですのでガリ傷などパテ埋め修復暦がもちろんありましたので、ここはきちんとマグも溶接にてマグ肉盛り研摩形成となります。
※マグも、もちろんリム端しへのパテ埋めなどしていません。マグの溶接はアルミ溶接より遥かに難しく経験がモノを言います。
マグ専用の下地塗装です。
※マグは塗装密着性が悪いためマグ素地からの塗装の場合は粉体塗装か専用の下処理塗装が必要となります。
粉体・パウダー塗装についてはこちら
マグ専用下塗装からさらにメイン塗装のための下地塗装です。
色合わせ用にお客様から提出して頂いた、同年代の違うモデルのマグホイール(未使用新品)です。
このホイール新品のままの状態ですが、ご覧の通り商品としてかなり粗いままの仕上げとなっています。この時代はこんな荒の状態の新品が許されたいい時代です。
リム部はツル肌仕上げとなりますが、ディスク部はお客様からのご希望で鋳物式マグホイール特有の鋳物巣(ピンホール)やブツ肌、ユズ肌、荒肌は古い質感、風合いを生かすためそのまま仕上げてあります。
■マグホイールについて■
実用金属中マグの比重はアルミの2/3、鉄の1/4にあたります。
溶接が難しくまた、切削加工などグラインダー等で出た切粉が自然発火することもあります。
研摩粉などきちんと、廃棄しないと水に湿ると水素を発生して水素は可燃性のため空気と混合して自然発火を起こします。
マグホイールはアルミホイールに比べると加工が難しくさらに材料が高いため、高価になるほか、デザイン的な自由度も限られ量産に向いてないため単価も高くあまり一般的ではありません。
今ではBBSやVOLKのTE37に代表される鋳造マグより軽い超軽量鍛造アルミが主流となりマグホイールの影が薄くなっています。
■マグホイールのリフレッシュ、塗装について■
アルミポリッシュのような素地表現が出来ませんので全てカラー塗装ホイールとなります。もちろんクロームメッキやアルマイトメッキも不可となります。
修理、リペアーなどは高価な溶接棒のコスト面や曲りなど柔軟性が無い素材のため難しい修理となるためアルミ修理の5~6割増しとなります。
二輪ホイールも高価なマグホイールが多数ありますが、二輪、四輪問わずマグホイールの修理、リフレッシュをお受けしています。ただしアルミと違いマグ修理には加工修理限界がありますので、まずはお問い合わせください。
完全なる修正が出来て4本リフレッシュ・リメークとなります。
単品修正品は片道送料当店負担となります。
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